私が見た映画ランキング2017

私が2017年、劇場で見た81本の映画をまとめました。
トップ10のみランキング形式です。
また、今振り返ると見た直後の評価の基準が結構ブレているので、そこは改めてレべリングし直しました。

基本的には、以下のような考え方。星の中の並び順には意味はありません。
★★★★★・・・傑作。DVD買って何度も見ようと思える作品。(BEST10は略)
★★★★☆・・・面白い。お勧め。(BEST10は略)
★★★☆☆・・・普通。多少引っかかるところはあるが、無視できる。
★★☆☆☆・・・引っかかるところがちょっと多すぎる。つまらない。
★☆☆☆☆・・・全然面白くない。
*・・・★半分(今回は使用せず、上記区分に振り分けた。)


1. T2 トレインスポッティング
T2T2T2T22220年ぶりに再集結する4人。

みんな何も変わっていなかった。

既成の価値観に反抗した若者。

どんな時代にもいる若者たちの姿だったが、そこから何も変わらないでいると悲惨な未来が待っている。

努力せずに楽して儲けようとか、他人の金をいかにくすねるか考えてたりとか、そんなこと未だにやっているようでは未来はないんだと。

ただ、マークはオランダで企業に勤めて多少の努力をしたが、うまくいかずに弾かれてしまった。

努力しても結果が伴わなければ同じなのだが、スパッドのように人とは違う才能を基に努力すること、ベグビーのように子供が真面目に生きることができればそんな流れも断ち切れる光が見えるのかもしれない。

ヨーロッパでも、いわゆる勝ち組は、特別な才能がないのであれば、大学を出て企業に入って安定した収入を得て子供にも高等教育を受けさせること。

そんなこと分かっていても出来なかったのがこの4人。

世間体は酷いのかもしれないが、自分らしく生きていく彼らに人間らしさを垣間見た気がする。


2. ダンケルク
ダンケルク陸海空の3つのシーンを3つの時間軸で追いながら最後の救出劇の一点へと流れ込む構成が秀逸。

しかも、それぞれのシーンが実写メインの美しい映像でつづられている。

フランスの海岸線、ダンケルクでドイツ軍に追い詰められた英仏軍の脱出劇だが、民間のイギリス船までも自らの意思で兵士の救出に参加している。

民間船らによる兵士の救出劇をメインに描くと、セリフや注意書きでその背景説明にたくさんの言葉や映像が使われたのかもしれない。

ところが、この映画ではほとんど説明的セリフの無い日常的なシーンを3つの視点で3つの時間軸からひたすら描くことで、まるでその場にいるかにいるかのような臨場感をもって物語を伝えることに成功している。


3. 夜は短し歩けよ乙女
夜は短し歩けよ乙女CGアニメがメインとなり、昨今主流の実写にいかに映像を近づけるかという流れと全くの対極にあるアニメ映画だ。

怒涛のようにあふれ出る様々な映像表現は息をつく間もない。

一時間半ほどの比較的短い作品だが、アニメの映像表現は無限だということに改めて気づかせてくれる至福の時間だった。









4. モアナと伝説の海
モアナと伝説の海ポリネシアらしき様式さえもうまく取り入れて映画を作ってしまうところはさすがディズニーと唸らずにはいれない。

さらに驚いたのは、プリンセスが主役ながら、プリンスは出てこない恋愛要素の無い物語になっていること。

それどころか冒険アクション映画になっている。

ベースとなっていると思われる映画はあろうことか「マッドマックス 怒りのデスロード」。







5. はじまりへの旅
はじまりへの旅文明から遠く隔たれた山奥で、思想家ノーム・チョムスキーの影響のもと暮らすある家族の物語。

子供たちの母親の死をきっかけに山を下りて町へ向かうところから話は進む。

親類の子供たちとの対比で教育の在り方を改めて考えさせられると同時に、この家族の生き方が現代で必ずしもベストではないということも提示する。

現代生活の一見不条理とも思える慣習にしばられた生活は最良の生き方なのか。

原始人のような生活も正しい考えの下に行えば人類はもっと幸福になれるのか。

少なくともこの選択肢には答えはないことは明確なのだ。


6. 女神の見えざる手
女神の見えざる手大手ロビー・ファームで辣腕をふるっていたロビイスト、エリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)は、ある日、銃所持擁護派を後押しする案件のオファーを受ける。

ところが彼女はその案件を断り、部下を引き抜いて銃規制派を後押ししている小さなファームに移ることを決断する。。。

ジェシカ・チャステインは男性優位の業界でも媚びず甘えず、強靭な精神で職務を全うしようとする女性を見事に演じている。

相手の裏をかく戦術と味方までも騙してしまう強烈なやり口の連発に唸らされる。

”こういう時は最終的にこうなってダメになる”といった定番のあきらめパターンも、そこで終わらせずにさらに一歩先を行くしたたかさに舌を巻く。

最初から最後までダレることなく圧倒されっぱなしの久々に痛快な映画だった。


7. わたしは、ダニエル・ブレイク
ダニエルブレイク切り捨てられていくイギリスの貧困層。

ダニエル・ブレイクは、誰にも迷惑もかけず、税金もきちんと納めて生きてきた。

大工としての技術もあるが、病気をきっかけに医師から働くことを止められてしまう。

国の援助を求めて手続きを行おうとするが、役所はひたすら無意味な対応に終始する。

福祉とはそもそも何だったかと考えざるを得なくなる。

淡々とした描写だけに、真面目に生きてきた彼らの切迫感がストレートに心に響いてくる。


第69回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品。



8. ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ
ファウンダー家族で楽しめるファストフード元祖、マクドナルドの創業者の物語。

これだけ世界中で受け入れられていながら、彼がアップルのスティーブ・ジョブズのような有名人でない理由がよく分かる。

映画では現実のビジネスのいやらしい部分をこれでもかと突きつけられる。

これぞアメリカ資本主義と言ってしまえばそれまでだが、いわゆる「アメリカン・ドリーム」として啓蒙されてきたものとは全く異なる物語がそこにある。

ケーススタディの例として研究されつくしているだろうから、もう彼のような人物は出ないだろうけど、様々な示唆に富んだ作品。



9. パッセンジャー
パッセンジャー地球から睡眠状態で120年をかけて移住地へ移動する途中、出発から30年しかたっていない時点で宇宙船はトラブルに見舞われ、たった一人のエンジニアが目を覚ましてしまう。

先に死んでしまう知人友人を残して新天地へ向かうのはどういう気持ちだろうか。

移住自体、ほとんど生まれ変わりのような行為だ。

作家のオーロラは1年だけ移住地で暮らし、その後241年後の地球に戻って本を書くつもりだと言っていたから、地球では人間がもう住めなくなったわけでもなさそうだ。

睡眠技術が飛躍的に発達すると、従来の人間の一生という概念も大きく変わってしまうのは興味深かった。




10. KUBO/クボ 二本の弦の秘密
KUBOフィギュアを使用したストップモーションアニメということで話題を呼んでいるようだが、本編は背景などCGも併せて使用されており、両者が合わさった独特の世界観が表現されている。

そのような技術的な側面を別にして、伝統的な日本文化の取り入れ方や日本人的な思考の応用の仕方に惹かれてしまう。

日本人では描写するのが不得意な精神疾病の兆候や記憶の曖昧さの取り扱いうまさにハッとさせられる一方、日本人でしか思いつかないような描写の融合に魅了される。








★★★★☆
怪物はささやく
ゴールド/金塊の行方
22年目の告白-私が殺人犯です-
カフェ・ソサエティ
君の膵臓をたべたい
ノクターナル・アニマルズ
彼女がその名を知らない鳥たち
バーニング・オーシャン
あゝ、荒野 前篇
ローサは密告された
ブレードランナー ファイナル・カット

★★★☆☆
マンチェスター・バイ・ザ・シー
ベイビー・ドライバー
マイティ・ソー バトルロイヤル
三度目の殺人
パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊
ユリゴコロ
GODZILLA 怪獣惑星
ブレードランナー 2049
沈黙 -サイレンス-
メッセージ
ワイルド・スピード ICE BREAK
否定と肯定
愚行録
20センチュリー・ウーマン
新感染 ファイナル・エクスプレス
ムーンライト
3月のライオン 後編
LION/ライオン ~25年目のただいま~
LOGAN/ローガン
あゝ、荒野 後篇
エイリアン:コヴェナント
エル ELLE
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
キングコング:髑髏島の巨神
ゲット・アウト
ザ・マミー/呪われた砂漠の王女
ドクター・ストレンジ
ドリーム
ドント・ブリーズ
ハクソー・リッジ
パトリオット・デイ
マリアンヌ
ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち
ライフ
ローガン・ラッキー
ワンダーウーマン
関ケ原
スター・ウォーズ/最後のジェダイ

追憶
夜明けの祈り
オリエント急行殺人事件
スパイダーマン:ホームカミング
セールスマン
散歩する侵略者
夜明け告げるルーのうた

★★☆☆☆
ラ・ラ・ランド
ダイ・ビューティフル
ジャスティス・リーグ
SING
グレイン
ゴースト・イン・ザ・シェル
IT/イット “それ”が見えたら、終わり。
アウトレイジ 最終章
アサシン クリード
ザ・コンサルタント
バリー・シール
劇場版 ソードアート・オンライン ―オーディナル・スケール―
美女と野獣

★☆☆☆☆
東京喰種 トーキョーグール


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KUBO/クボ 二本の弦の秘密 ★★★*☆

KUBOフィギュアを使用したストップモーションアニメということで話題を呼んでいるようだが、本編は背景などCGも併せて使用されており、両者が合わさった独特の世界観が表現されている。

そのような技術的な側面を別にして、伝統的な日本文化の取り入れ方や日本人的な思考の応用の仕方に惹かれてしまう。

日本人では描写するのが不得意な精神疾病の兆候や記憶の曖昧さの取り扱いうまさにハッとさせられる一方、日本人でしか思いつかないような描写の融合に魅了される。

最近は、歴史合戦物は作られるが、このような時代劇の冒険活劇ものが日本でも映画化されてないせいかすごく新鮮に映ってしまう。

アメリカ人の作った日本映画ということで自分も最初はあまり見る気がしなかったが、偏見無く劇場に足を運ぶことをお勧めする。




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否定と肯定 ★★★☆☆

Dホロコーストは存在しなかったというイギリス人歴史学者アーヴィングはホロコースト否定論者を著書で否定していたアメリカ人歴史学者デボラに対して名誉棄損で訴える。

しかも、イギリス法廷で。

イギリスの裁判では訴えた側が罪を説明するのではなく、訴えられた側が無実を証明しなくてはならない。

デボラは、ダイアナ英王妃の弁護を行った経験のある弁護士をリーダーに裁判に挑む。






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スター・ウォーズ/最後のジェダイ ★★★☆☆

ラストジェダイ長年のファンからすれば、ルークが戻ってきただけで感動的だった。

ルークが「R2!」と呼ぶだけでゾクゾクした。

エピソード7はエピソード4の単なる焼き直しになっていたのにがっかりしたが、本作では新しい展開が見れたのもよかった。

しかし、拒否感を感じずに入れない場面も多数。

レイアの宇宙遊泳、スヌークがあまりにも簡単に死ぬ、レイがいつの間にかファルコン号に乗って脱出している。。。

ああ、まだまだあった。

ファーストオーダーの戦艦をボルドー中将がハイパードライブの宇宙船で特攻して破壊し、感動的に描く一方で、フィンの特攻をローズが止めることを美談として見せていて一貫性がない。

そもそもハイパードライブの宇宙船で特攻がありならドロイド乗せて宇宙船特攻でほとんどの窮地はしのげるだろうに。

ルークもカイロレンに「また会おう」と言いながら消えて、その直後に死ぬなんて、これは結局ルークがカイロレンに負けたということか?!

長年のファンと言いうことで★はおまけで。。。

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オリエント急行殺人事件 ★★*☆☆

oriennto 急行殺人アガサ・クリスティの名作ミステリーの映画化。

動機は分からないでもないが、実際に行おうとすると無理な気がする。














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ジャスティス・リーグ ★★*☆☆

ジャスティスリーグ「ペットセメタリー」は自分のオールタイムホラーベスト5に入るトラウマになる直前まで震え上がった怖い映画だった。

そして、その映画で学んだことは、死んだものは生き返らせてはいけないということ。

本作では前作にあたる「スーパーマンvsバットマン」で死んだスーパーマンを「ペットセメタリー」の儀式よろしく蘇らせてしまう。

しかも、フラッシュにセリフで「ペットセメタリー」のようだなどと言わせてしまう。

無理矢理この映画と結びつかせてしまう演出も疑問だが、人為的に生き返らせるところに嫌悪感と拒否感がでてみてられなかった。

そもそもこのシリーズ、「特技は金持ち」と自虐的に言うバットマンが情けなく見えるだけなのでバットマンファンにも受け入れられないんじゃないだろうか。


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GODZILLA 怪獣惑星 ★★★☆☆

怪獣惑星これまでのゴジラ映画とは全く別設定の作品。

何万年単位の地球の歴史や進化の感覚が感じられるのがすばらしい。

でも、実写化は難しいだろうな。












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女神の見えざる手 ★★★★☆

女神の見えざる手大手ロビー・ファームで辣腕をふるっていたロビイスト、エリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)は、ある日、銃所持擁護派を後押しする案件のオファーを受ける。

ところが彼女はその案件を断り、部下を引き抜いて銃規制派を後押ししている小さなファームに移ることを決断する。。。

ジェシカ・チャステインは男性優位の業界でも媚びず甘えず、強靭な精神で職務を全うしようとする女性を見事に演じている。

相手の裏をかく戦術と味方までも騙してしまう強烈なやり口の連発に唸らされる。

”こういう時は最終的にこうなってダメになる”といった定番のあきらめパターンも、そこで終わらせずにさらに一歩先を行くしたたかさに舌を巻く。

最初から最後までダレることなく圧倒されっぱなしの久々に痛快な映画だった。


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ノクターナル・アニマルズ ★★★*☆

ノクターナルアニマルズギャラリーを経営するスーザン(エイミー・アダムズ)にある日、昔に別れた夫(ジェイク・ギレンホール)が自分の書いた小説を送りつけてくる。

小説内で展開される陰惨な事件にかつて自分が裏切った前夫の自分に対する復讐の思い見出す。

映画は、現実と小説、現在と過去とを交錯させながら、スーザン自身を描き出しているように見えた。

また、映像はもっと細やかな意味づけもされているかと期待したが、それほど凝った作りにはなっていなかったように思う。

しかしながら、その映像世界は次から次へと意味を持ち、美しさに息をつく間もない。



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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 ★★☆☆☆

it235「エクソシスト」を超えるホラーという宣伝文句に騙されて見に行った。

なんというか、子供向けの怖い映画ですな。

確かに中高生にはウケるかもしれない。

R15指定だけど。

本作は第一章ということで続編もあるようだけど、自分はノーサンキュー。










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