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ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲 ★★☆☆☆

whitegod犬の演技/演出は素晴らしい。

これが逆に災いしてしまっているように思えた。

いい意味でも、悪い意味でも犬が主役になっていて、見どころも犬だけになっている。

映画の中の犬たちは、ほとんど人間そのものに擬人化されてので、映画の中での犬の能力が高くなりすぎて、かえってリアリティを失っている。

寓話だということでリアリティなど求めてはいけないのかもしれないが、妙にリアリティを求めた細かい演出も散見されることからバランスも悪くなっている。

捨てられたハーゲンの変貌の仕方はご都合主義の連発であっけにとられる。

その上、犬が大量逃亡をした後半からはゾンビ映画のような演出で白けてしまった。



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コードネーム U.N.C.L.E. ★★★*☆

man from UNCLE自分は知らなかったが、60年代のTV番組「0011ナポレオン・ソロ」のリメイク映画である。

土台になる作品があったせいか、画面の構成/演出や編集/音楽も一ひねりも二ひねりもされていてスタイリッシュだ。

軽妙な音楽と軽快なテンポは見ていて心地いい。

60年代カルチャーも冷戦下のスパイ物もこれまで何度も描かれてきているので、その辺りの知見も踏まえて洗練されている言える。

続編もありそうな終わり方だったが、しばらく続くんだろうか。

同時期にTV放映されていた「スパイ大作戦」は現代に置き換えて成功したが、これは60年代舞台のままのようだし、それだとすぐに限界が来そうだ。


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NISE ★★★*☆

niseユングとも交流があったという実在のブラジル精神科女医ニーゼの、精神疾患治療への取り組みを描いた作品。

ロボトミー等の治療方法が注目を浴びている時代、精神分析的なアプローチで、偏見の多い(現在もだが)精神疾患に対して男性社会の精神医学会での新たなアプローチの導入が描かれている。

本作は第28回東京国際映画祭の東京グランプリ作品で、主演のグロリア・ピレスも最優秀女優賞受賞している。

芸術とは人間の無意識を現す作業だという説を如実に表すアプローチはとても印象的だった。

患者たちはおそらくみんな俳優なんだろうと思うが、すごく自然で素晴らしかったと思う。

東京国際映画祭のグランプリ作品は芸術性の高い作品が受賞することも多く、興収面で期待できないことから日本で公開されないこともあるが、本作は何とか一般公開されてほしいところだ。


TIFF2015-5
東京国際映画祭で上映前の監督の舞台挨拶。

ポルトガル語で話したいのだが、、、と言いながらもたどたどしいながらも英語で熱弁をふるっていた。


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