
ところが、結果的にはどちらかというと凡庸な出来だった。
ティム・バートンの「フランケンウィニー」もそうだったが、毒々しい映像テイストはディズニーでは強制的に和らげてしまうのだろうか。
サム・ライミ作品はゾッとする絵を挿入しつつ、メリハリの利いたコントラストが印象的なことが多いが、マイルドになってサム・ライミらしさが出ていなかった。
それとやはり、脚本がひどかった。
ラスト近くの盛り上げなければならないところの展開が、期待できる前振りをことごとくつぶして進めていくなど、ありえない有様だ。
これって、編集でおかしなことをしたのかなあ。
あと、スノーホワイトのシャーリーズ・セロンのように、主人公側の魔女より悪い魔女の方がきれいというのは最近のトレンドなんだろうか。
主人公側には今売れている旬の女優を、悪役にはベテランの美人女優をという最近はやりの配役は、逆だといかにもという感じで新鮮さがなく、面白みに欠けるからねと納得できるのだけれど、要は、時代が正統派美人を求めているわけではないということですな。
サム・ライミ作品には必ず出ているブルース・キャンベルを今回も出ていたはずなのに見つけることが出来なかったのは残念だった。
これってホントにサム・ライミの作品?
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