
殺伐とした生活を続ける今の自分と30年後の自分では、何よりも人を愛するということを知ったということが違っている。
そして、30年後の自分を追いつめていく過程で自分もその愛の素晴らしさに気付き、あのような結末にたどり着く。
ただ、冒頭からスピーディな展開でガンガン物語が進んでいくせいか、そうした抒情的な描写が軽くなっているような気がする。
心理描写ももっと丁寧にやってもらわないと、ブルース・ウィリスがどの映画でもやっているように、とにかく銃をぶっ放すなんてことをやられると、またこれも同じになるじゃーん。
しかして、この映画もこれまでのタイムトラベルものと並立して語られるしかない程度のものになってしまった。
タイムトラベルものの大筋としてはターミネーターと同じで、サイキック・バトルものとしても映像的にXメンを超えられていない。
序盤では先の読めない展開が続くのはよかったが、肝心のクライマックスで先が読めてしまったのも残念だった。
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