アーティスト ★★★*☆

あえて、サイレントの表現方法をとったという本作、サイレント独特の表現方法がCG全盛の今の時代には逆に新鮮に映る。

映画がサイレントからトーキーへと移行しようとする時代、スターダムを駆け上がる新鋭の女優と古い表現方法に固執して落ちぶれていくスターの二人の姿を描く。

ストーリーはいたってシンプルだが、二人の心情を表す映像が随所に見られる。

二人が階段ですれ違うときは常にジョージは下っていく方向、ぺピーは常に登っていく方向だ。

ジョージの映画はアンハッピーエンド、ぺピーはハッピーエンド。。。

ただいかんせん、これらのほとんどは予告編ですでに流れてしまっているのが残念だった。

とは言いながら、ぺピーの付けボクロをつけるシーン、ジョージの上着にぺピーが腕を通して愛情を表すシーンなどは忘れがたい名シーンだ。

自らを「アーティスト」として私財を投じてサイレントの新作に賭けるジョージの姿は、トーキーやサイレントという過去のものではなく、時代と自己表現の関係という永遠のテーマであることを語りかけているようにも感じた。


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Category: 映画
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