ヒミズ ★★★★☆

昨年3月の東日本大震災から1年たたない内にこのような映画が製作され、公開されるというのは日本の映画界も進歩したものだと思う。

原作の漫画が存在することは鑑賞後に知った。

震災の風景、原発を論じるテレビ画面、「自分以外のことなら何でも分かる」と叫ぶ茶沢。。。

ヒ=火=原発、ミズ=水=津波を連想させるのが目的かとも思ったが、これは自分が深読みしすぎたようだ。(ヒミズはモグラの一種。日不見と書くらしい。)

親から疎まれ、罵倒され暴力を受け、置き去りにされる中学生の住田。

ひたすら追い込まれて、打ちのめされ、絶望する。。。苦悩し、絶望し、死を考える。何度も。

最愛のものとなるべき親から拒否された子達は表情を失い、普通でない自分を否定するが、本当に自分を受け入れてくれる人がいることを知ったとき、表情を取り戻し、再生への道を駆け上る。

たとえどんなに不条理な仕打ちに叩きのめされようとも、普通の人として生きていくためには人の作ったルールに則って歩んでいかなくてはならない。

自分の表情を取り戻した時の住田の顔が見る者の胸に突き刺さる。

スミダ、ガンバレ!ニッポン、ガンバレ!


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Category: 映画
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