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荊の城 ★★★*☆

『荊(いばら)の城』サラ・ウォーターズ著 中村有希訳 2004年 創元推理文庫

2004年「このミステリーがすごい」の海外部門1位の作品。
よく知らないが、サマセットモーム賞受賞だそうだ。


19世紀のイギリスが舞台のミステリー。
原題はFingersmith。Finger(指)+Smith(職人)でスリという意味らしい。

前半は翻訳作品のせいでもあるかもしれないが、情景描写が多く、ひたすら冗長。
同じ出来事を違う登場人物の視点で語り始められたときには、さすがにもう読むのをやめようかとも思った。

ところが、それが終わると物語は坂道を転がるがごとく急展開、どんでん返しの連続で最後まで一気に進んでいく。
このジェットコースターに乗っているかのような疾走感はすごい!

時代考証に定評がある作家らしいので、19世紀のイギリス風俗に興味がある人には、特に面白いかもしれない。
当時のロンドンは、産業革命を経て町中煤だらけで、テムズ川には行きかう船の油が浮かんでいた。。。当時の浮浪児たちは気を抜けば、ジャマイカやインドまで売り飛ばされていた等々。

私の評価では★3つ半。最初のだるさが気に入らなかった。


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テーマ: ブックレビュー | ジャンル: 小説・文学

Category: 小説
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