
何も聞かずにこの顔を見てもナタリー・ポートマンと分からないんじゃないだろうか。
映画の序盤は妙にアップの絵ばかりで圧迫感を感じながらも、後半の幻想と現実の境界が交錯してくると逆にその絵作りも効果的にも思えてくる。
そして、終盤にその境界が曖昧になると映画はクライマックスに向けて狂気は止まらなくなる。
繊細で優等生的な白鳥と悪魔的なブッラク・スワンの対比は教科書的ではあるけれども、分かっていながらもその迫力に気おされてしまう。
狂気、狂気、狂気です。
ナタリー・ポートマンは本作でアカデミー賞主演女優賞を受賞。
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