悪人 ★★★*☆

モントリオールで最優秀女優賞を受賞した深津絵里の演技は、日本人独特の表現を前面に押し出しているように感じただけに海外でも同じ様に受け取られていたか非常に気になるところではある。

満島ひかりはこの年代の女性にありがちな愚かさを生々しく好演しており、柄本明演じる父親との関係も印象的だった。

カルい大学生を演じた岡田将生の引っかかるような青っぽさが妙に後味悪く残る演技も良かったと思う。

好青年を演じさせれば光りまくる妻夫木聡は、これまでにない役どころで、何もない空っぽの空虚な人物を演じきっていた。

こういう人物だからだろうか、この主人公には感情移入できなかった、というより感情すら感じられない空っぽな感じが後味悪く残った。

題名の悪人とはこの役どころの事を指していたのだろうか。

互いのことを深く理解して円滑な人間関係を築くのではなく、自分の価値観に合うように世界を捻じ曲げて解釈して一生懸命生きようとしている人たち・・・悪人たちの群像映画、そういう風にも取れるように感じられた。


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Category: 映画
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