
でありながら、ドラマは今ひとつ深みがなく、大河テレビドラマのダイジェスト版のような印象が残る。
映画を見ながら原作はもっと詳しく描いているんだろうなと考えてしまうほど表層的な描写にとどまっていたように感じた。
航空会社から見た飛行機事故の惨劇に関するシークエンスも、同じ事故を描いた「クライマーズ・ハイ」の足元にも及ばない。
飛行機関係ということで「クライマーズ・ハイ」と無意識のうちに比較してしまうが、社内の人間ドラマも同じく迫力不足な感が否めない。
登場人物の人間関係とともに葛藤や苦悩をもっと掘り下げても良かったんじゃないだろうか。
原作の評判のよさからすればこんなはずじゃないと思うのだが。
長大な物語を一つの映画としてまとめ上げたところに敬意を表して★3つ。
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