ノーカントリー ★★★★☆

啓示的な映像と意味深で示唆に富んだセリフが非常に印象的だ。

その見事なコラボレーションはコーエン兄弟の映像作家としての面目躍如と言ったところか。

ドアの隙間から差し込む光と近づく足音、ブラウン管に写ったシルエット。。。

殺し屋シガーの圧倒的な存在感とあいまって、言いようのない緊張感を高めている。

こうした表現は、表のモスとシガーの単なるサスペンス劇では終わらせていない。

ある意味難解で、見る人によって捉えようが違う作品だろうが、私としては、アメリカ社会、アメリカ人に対する痛烈な批判のメッセージのあるように感じられた。

銃を片手に自立的に生きるモスの姿はアメリカのメタファーであり、独自のルールで行動するシガーは神/悪魔/運命もしくは新たな時代の流れといったところか。

今年のアカデミー賞作品賞、監督賞、脚色賞、助演男優賞受賞作品。



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Category: 映画
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