TOKKO - 特攻 -  ★★★★☆

スティーブン・オカザキという日系アメリカ人が製作した原爆投下に関するドキュメンタリー「ヒロシマナガサキ」が巷で話題を集めているようだが、本作「TOKKO」(原題Winds Of Defeat)もニューヨークで生まれ育った日系アメリカ人が製作したドキュメンタリーである。

今やカミカゼが自爆テロと同一視されるむきもあるアメリカで教育を受けたリサ・モリモトは、自分の叔父がかつて特攻隊員であったことを知り、日本に渡ってその事実と当時の特攻隊の取り巻く状況を追っていく。

「死にたくなかったさ。生きたかったよ。」と語る元特攻隊員。
「戦争が終わって驚いた。戦争が終わるのを生きて見れると思ってなかったから。戦争の後、何をしようかなんて何も考えていなかった。」と語る別の元特攻隊員。

当時の日本の状況を考えると彼らの言葉は全て見るものの胸をえぐる。

「日本とドイツに追い詰められていたら、カミカゼのようなことをするやつらはアメリカにもいくらでもいたさ。」と語る特攻隊の攻撃で沈没した艦のアメリカ軍生存者たちの言葉が印象的だった。

マンガや雑誌記事のように他人の媒介を経ず、経験した本人たちが画面で語る言葉だけに全てが重く響く。



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