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憑神 ★★*☆☆

『憑神』 浅田 次郎 著 新潮社文庫、2005

まさに幕末~大政奉還の江戸が舞台となった小説。

現代では、大きな時代の変化に翻弄されるとき、大きな価値観の変化に翻弄されるとき、新たな流れにいかに上手く乗っていくかが処世術の一つとして取り上げられているような気がする。

それに対してこの小説は、今まで培った自分自身の価値観を貫き通して生きていくことを一つのアンチテーゼとして取り上げているように感じた。

いかに変化前の時代で不遇を囲おうとも、所詮はその時代の価値観でしか生きられないということを述べているようであり、その不器用さの哀しさをつづっているようでもある。

変化前の時代で上手く世を渡れなかった者は、新たな時代でも同様であると語っている様にも。


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テーマ: ブックレビュー | ジャンル: 小説・文学

Category: 小説
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