
ラストの登場人物の対比は見る者に重い問いかけを投げかける。
なぜ死ぬのか、なぜ生き続けるのか。
彼らの語る理由はみなそれぞれの立場からすれば的を得ている。
より普遍的な答えはどのようなものになるのだろうか。
人はみな誰かに繋がっていいないと生きていけないから死ぬ?
自分は皆と繋がっているから生きる?
自分が繋がっていると考えている相手が実はあなたと繋がっていないと思っている場合もあるわけで、本人がそう思い込めることが大事ということだろうか。
映画では、友人たちは繋がっていたと思っていた人に先立たれてショックを受けている。
自分も鑑賞後しばらく考えさせられたが、答えを見出せずにいる。
実体験に基づいた作品ということもあり、監督の思いの強さが深く胸に突き刺さる。
原題はその時を示す「2:37」。
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