
古武術をベースに身体操作術を研究している甲野氏の著作。
氏の研究した知見からかつての剣豪たちの、今では考えられない超人技に対する考察が面白い。
剣豪たちの伝説も単なるホラ話ではないのではないかと思えてくるから不思議だ。
また、日本人独特の「ナンバ歩き」や刀剣の趣向等、今では廃れた日本の伝統的な文化の紹介も興味深い。
ただ、甲野氏の体の動かし方に関する記述はあまりにも抽象的過ぎて理解できない。
そもそも、この本で割かれたページ数も少ない。
DVDも出ているようなので、身体操作術に興味がある人はそちらを見たほうがいいだろう。
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