パラレルワールド・ラブストーリー ★★★*☆

『パラレルワールド・ラブストーリー』 東野圭吾著 講談社 1998

夢か現か、はたまた幻想を見ているのか、自分の頭がおかしくなったのか。

理屈を元に特定の刺激を脳に与えて何が人間に起こるかを語り、その様子を見たり、描いたりすることは簡単であっても、その人間に起こったことを実際に自分で目の当たりにすることは難しい。

ところが、この作品で著者は主人公が陥る混乱を読者にまで疑似体験させてくれる。

私は序盤の主人公の混乱に見事にはめられ、文字通り小説の世界に夢中にさせられた。

まさしくバーチャル・リアリティを体験させてくれる小説だ。

ただ、残念だったのは最後の謎解き部分。
登場人物の心情と行動がが少し短絡的過ぎるように感じた。

それまですごい世界に浸らせてくれただけに余計に残念だった。


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テーマ: ブックレビュー | ジャンル: 小説・文学

Category: 小説
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