私が見た映画ランキング2016

私が2016年、劇場で見た90本の映画をまとめました。
トップ10のみランキング形式です。
また、今振り返ると見た直後の評価の基準が結構ブレているので、そこは改めてレべリングし直しました。

基本的には、以下のような考え方。星の中の並び順には意味はありません。
★★★★★・・・傑作。DVD買って何度も見ようと思える作品。(BEST10は略)
★★★★☆・・・面白い。お勧め。(BEST10は略)
★★★☆☆・・・普通。多少引っかかるところはあるが、無視できる。
★★☆☆☆・・・引っかかるところがちょっと多すぎる。つまらない。
★☆☆☆☆・・・全然面白くない。
*・・・★半分(今回は使用せず、上記区分に振り分けた。)


1. FAKE
FAKE2014年にゴーストライター騒動で話題になった作曲家の佐村河内守氏を追ったドキュメンタリ。

当時いかにマスコミに視聴者が踊らされていたかがよく分かる。

この騒動の時の自分の印象は単に佐村河内氏の卑劣さだけが印象に残ったというものだった。

この映画も判断を示すことは避けているので見たままを受け止めるしかないが、自分もマスコミに踊らされていたのかもしれないと思ったのは事実だ。






2. 海よりもまだ深く
海よりもまだ深く「海よりも深い母の愛」という言葉があるが、おそらく監督は母の愛と同じくらいもしくはそれ以上に父の愛も深いのだと言いたかったのだろう。

阿部寛演じる良多を軸に父性が大きなテーマとなって、物語は進んでいく。

亡き父が良多と良多の母の淑子(樹木希林)に与えた影響と、良多が息子の真悟(吉澤太陽)に与える影響が同じなところが面白い。

意思がなくても親子であるというだけで似ていると言われるが、似るまいと思っても似てしまうのが親子。

夢見た未来とちがう今を生きる大人たちも、知らず知らず親のように生きている。

映画を通じて物語のわき役的な存在の淑子だが、その母としての愛の深さにもドキリとさせられる。


3. シン・ゴジラ
シンゴジラ柳田理科雄+エヴァンゲリオンのテイストで、3.11東日本大震災が東京で起きたらどうなるかシミュレーションをやってみた映画。

自分は好き。

すべてが斬新というわけではなく、どこかしら微妙な既視感のあるエピソード群の集積という気がするが、タイミングがいいのか陳腐には感じない。

このタイミングだからこその映画であり、そういう意味で今年見ておくべき映画だ。






4. レヴェナント:蘇えりし者
レヴェナント一体どうやって撮ったんだろう?CGなんだろうけど、それにしてもあまりにもリアル。。。

ずっとそう思いながら見てしまった。

ディカプリオが本作で初のアカデミー賞主演男優賞受賞だが、この映画の成功は、彼の演技がよかったというよりは演出と撮影の勝利だと思う。

映画は、荘厳で過酷なアメリカの大自然が圧倒的だ。

これまでならフェイドアウトしたり、あえて見せないような残酷なシーンも普通にそのまま見せていて、当時の死生観までが垣間見れる。




5. 君の名は。
君の名は。公開2日目に見たが、ここまでの大ヒットになるとは思わなかった。

美しい絵、現代の日本、どこにでもいるような主人公たちをミュージック・ビデオのようにして見せている。

理屈っぽい部分もあるが、感じる映画。

核が分裂したすい星と、夢と現実で入れ替わる二人。

一体でありながら同じではない、同じでありながら一体ではない、陰と陽のような両者。

一心同体(と同然)だった自分の一部が失われても、人は忘却して何事もなかったかのように時間は過ぎるが、言葉にならない何かが心に浮かび上がる。

誰しもが持つ言葉にならない衝動を刺激されたような気がして、心動かされずにいられなかった。



6. 永い言い訳
永い言い訳四季の移り変わりの描写が美しく画面構成の絵柄の色取りも鮮やかだ。

出演者の中では特に子役の女の子がよかった。

父性がテーマになっているが、女性監督による女性視点が冷徹であり、温和でもある。

親としての側面だけでなく、男としての側面もきちんと描いて立体的にしているところはさすがだ。







7. キャロル
キャロル緻密な映画だ。

男女の愛は、生殖、生活、金銭とつながりやすいので純愛ではない。

本当の愛は同性の愛でのみ成立するという説がある。

一方、最上の愛と言われる「無償の愛」とは親から子供に与えられるものがその典型だと言われる。

キャロルはひたすら純愛を求める人で、離婚により愛娘と引き裂かれようとするときに、ずっとこだわり続けた愛娘の親権を面会の権利に置き換えると言い出したのも娘にそっくりなテレーズと出会ったからだろう。

テレーズの小さな頃の写真を見るシーン、テレーズに「天から降りてきた」テレーズと話しかけることからも明白だ。

キャロルは、結局は自分の無償の愛の受け取り手を探していて、その愛は生殖や社会的なしがらみのある男女の愛ではなく、純愛である必要があったのだろう。

カンヌで女優賞受賞のルーニー・マーラもいいが、何よりケイト・ブランシェットの演技に圧倒された。


8. 帰ってきたヒトラー
帰ってきたヒトラー途中からどこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションかわからなくなるドイツ映画。

それだけタイムリーな映画ともいえると思う。

今のドイツが難民受け入れに積極的なのはホロコーストの歴史があるからだと言われている。

一方で移民受け入れについて最近は自国民が職を移民に奪われていることからも国民たちの間にフラストレーションが高まっているとも言われている。

そんな状況のドイツになんとあの人が帰ってきてしまうという映画なのだが、よくドイツで製作、上映が行われたものだと感心してしまう。

見ていて参ったのは、路上に撮影に行くところだ。

町の一般者たちの反応がドキュメンタリのようだが、本当にそうだろうか。

原作本のある映画なので演出なのか何とも判断がつかないところが厄介だ。

ネオナチの党員に問答を吹っ掛けたり等たとえフィクションだとしても本当にいいのかと思ってしまうシーンのオンパレードに驚く。


9. 幸せなひとりぼっち
幸せなひとりぼっちオーヴェという偏屈なスウェーデン男の一生を描いている。

愛する妻に先立たれながらも43年間勤めあげた鉄道会社を解雇されると、オーヴェは妻の後を追おうとするが、隣に中東から引っ越してきた家族の騒動に巻き込まれていく。

冷静に分析してしまうと、「フォレスト・ガンプ」のスウェーデン版で、SAAB対VOLVOのようなスウェーデン特有のエピソードも多い。

早く妻のもとへ行きたいと願うオーヴェだが、生きることの素晴らしさが逆に浮かび上がってくる描写展開に感動する。







10. アイアムアヒーロー
アイアムアヒーロー見る前はちょっとナメてたけど、途中からあまりのすさまじさに笑いがこみあげてきた。

古典的名作「ゾンビ」のモチーフを使ったシーンも多かったが、日本でもここまでリアルにゾンビ映画を製作できたことに感動。

マニアックなスプラッタ映画なら何年も前から日本でもあったが、このキャスティングで撮っていることと、何よりも、グロいだけでなく、きちんと見るものを怖がらせているところが大きな違いだろう。

映画序盤のワンカットで見せた町のパニック映像は特筆もの。

そしてラストも、元祖「ゾンビ」ではヘリで脱出でだったが、本作では正面からの徹底抗戦!

文字通りアイアムアヒーローとなるところにこそ、この映画にしかない凄みがある。

★★★★☆
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
ちはやふる -上の句-
ジャック・リーチャー NEVER GO BACK
怒り
ヒメアノ~ル
日本で一番悪い奴ら
マネー・ショート 華麗なる大逆転
シビル・ウォー
怒り
ケンとカズ
狂った果実 (*)
シチズンフォー スノーデンの暴露
ブルックリン
Love 3D


★★★☆☆
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
スーサイド・スクワッド
007 スペクター
クリード チャンプを継ぐ男
ブリッジ・オブ・スパイ
淵に立つ
ヒトラーの忘れもの
ザ・ウォーク
ズートピア
デッドプール
GANTZ:O
トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
ディストラクション・ベイビーズ
セトウツミ
14の夜
インデペンデンス・デイ:リサージェンス
サウルの息子
ディーパンの闘い
オマールの壁
スポットライト 世紀のスクープ
ルーム
インフェルノ
ジェイソン・ボーン
ハドソン川の奇跡
コロニア
風に濡れた女
マネーモンスター
リリーのすべて
ヘイトフル・エイト
スティーブ・ジョブズ
ピンクとグレー
人間の値打ち
聖の青春
レッドタートル ある島の物語
ファインディング・ドリー
疑惑のチャンピオン
ライト/オフ


★★☆☆☆
エクス・マキナ
ヘイル、シーザー
女が眠る時
オデッセイ
残穢【ざんえ】 ‐住んではいけない部屋‐
クリムゾン・ピーク
聲の形
ゴーストバスターズ
X-MEN:アポカリプス
アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅
マダム・フローレンス! 夢見るふたり
世界の果てまでヒャッハー!
ジムノペディに乱れる
SCOOP!
シュガー・ブルース 家族で砂糖をやめたわけ
死霊館 エンフィールド事件
スター・トレック BEYOND
デスノート Light up the NEW world
ミュージアム
マイケル・ムーアの世界侵略のススメ
64-ロクヨン-前編
殿、利息でござる
ちはやふる -下の句-
家族はつらいよ
僕だけがいない街
X-ミッション

★☆☆☆☆
64-ロクヨン-後編



(*) 初公開は2015年以前の作品

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コメント

No title

2016年ブロガーが選んだ映画ベスト10ができあがりました(ついでに2015年のも)。
私の1位は「海よりもまだ深く」なんですが、意外と人気がなく、残念に思ってましたところ、こちらで2位に挙がっていてうれしく思いました。「永い言い訳」も入っており、ワーストの「64 後編」というのも、うなずけます。
では、お時間がある時にでも、ご覧くださいませ。
2017/01/24 (Tue) 20:24 | aq99 #zpbVakx. | URL | 編集

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