狂った果実 ★★★*☆

狂った果実監督:根岸吉太郎、出演者: 本間優二、蜷川有紀、製作配給:にっかつ、1981年4月24日公開の日本映画。にっかつロマンポルノの一作。
根岸吉太郎監督はこの作品で日本アカデミー賞最優秀監督賞ノミネート。
石原慎太郎原作、石原裕次郎主演の同名作品とは無関係。アリスのヒット曲『狂った果実』(1980)にインスパイアされて映画化され、同曲が主題歌として映画でも使用されている。

ロマンポルノ・リブートプロジェクトに伴い、クラシックとして再上映されていたものを鑑賞。

ロマンポルノをちゃんと見たのは多分初めて。

特にこの作品は昔から話題に上がることも多かったので題名だけは知っていた。

そもそも、ポルノとは「性的興奮を起こさせることを目的としたエロチックな行為を表現したもの」の総称ということだけど、にっかつのロマンポルノは一定のルールを守れば表現方法は自由ということで多くの作品が制作されたという。

本作品はおよそ35年前の新宿と原宿が主な舞台として描かれていて、その街並みに思わず目を奪われてしまう。

四畳半一間に銭湯といった70年代の都会の一人暮らしとは異なり、電話を引いた自分の部屋にはテレビもミニコンポも置かれている。

バブル期前夜に当たるその頃特有のセリフや衣装、モノの値段には思わず苦笑してしまうが、描かれているドラマは今とほとんど変わらないものだ。

物や情報はその後、爆発的にあふれたが、35年程度では現代の日本人は当時とほとんど変わらないことに未だ苦しみ、格闘し続けている。

新しいものや情報があふれると価値観が変わり、生き方も変わるように思うが、本当に求めているものはそんなところにないことがわかる気がする。


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