
これはメリル・ストリープを見る映画ですな。
脇を固めるヒュー・グラントもサイモン・ヘルバーグもいいけど、もう、メリル・ストリープ貫禄の映画といった感じ。
ただ、予備知識なしで見に行くと、最初はマダム・フローレンスのことをどのように捉えていいかわからなかった。
マダムのことをあざ笑う存在として捕らえるのか憐れみを持ってみるべきなのかバランスが絶妙、というか、中途半端。
これは演出がどっちつかずというか、結局、女優メリル・ストリープを持ち上げているだけの気がした。
ただ、絶妙な音のはずしっぷりの歌や演技はさすがだった。
会場が反応のいい観客が多かったせいかもしれないが、こんなに笑えるとは思わなかった。
その他の俳優陣の音痴の歌を聴くときの表情は何ともリアルすぎたのが面白かった。
巨大なアメリカのほんの数十年前の富裕層たちがどんなムラ社会で生きていたのか垣間見れたのも興味深かった。


生まれて初めて間近で見たアカデミー賞女優。
メリル・ストリープは人柄を感じさせる柔らかな物腰が印象的な一方、そこはかとなく感じさせる大物の貫禄が圧倒的でもありました。
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