私が見た映画ランキング2015

私が2015年、劇場で見た72本の映画をまとめました。
トップ10のみランキング形式です。
また、今振り返ると見た直後の評価の基準が結構ブレているので、そこは改めてレべリングし直しました。

基本的には、以下のような考え方。星の中の並び順には意味はありません。
★★★★★・・・傑作。DVD買って何度も見ようと思える作品。(BEST10は略)
★★★★☆・・・面白い。お勧め。(BEST10は略)
★★★☆☆・・・普通。多少引っかかるところはあるが、無視できる。
★★☆☆☆・・・引っかかるところがちょっと多すぎる。
★☆☆☆☆・・・全然面白くない。
*・・・★半分(今回は使用せず、上記区分に振り分けた。)


★★★★★
1. 百円の恋
百円の恋
前半のぶよぶよに脂肪をまとった体から、後半の俊敏に体を動かすボクサーへの変貌は見事しか言いようがない。

ニートで長年生活してきた一子があることをキッカケに生き方を変えるさまを全身全霊をもって演じる姿はずっしりと胸に響いてきました。


脚本賞「松田優作賞」第1回グランプリ受賞作品。
第27回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門作品賞を受賞。
第9回JAPAN CUTS第4回CUT ABOVE賞 for Outstanding Performance in Film受賞
第19回プチョン国際ファンタスティック映画祭NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)受賞
キノタヨ映画祭会長特別賞受賞。



2. ザ・トライブ
ザ・トライブ
2015年最大の衝撃かもしれない。

地上にある全くの別世界。実在する未知の種族。

セリフなし。音楽なし。カメラはほとんど固定で長回し。

たった36カットで成り立っている映画。

ほとんど音のない世界ながら、思わず映画の世界に引き込まれた。

セリフのない状態で理解できるのか不安でもあったが、そんなものは杞憂だった。

それどころか、音の世界でしか成り立たない展開に衝撃を受ける。


第67回カンヌ国際映画祭で批評家週間グランプリ受賞



3. ホドロフスキーのDUNE (*)
ホドロフスキーのDUNE
鬼才ホドロフスキーが監督三作目として準備していたSF大作「DUNE」。

フランスの漫画家メビウスに詳細な絵コンテを作らせ、HRギーガーにデザイン画を描かせた。

サルバトール・ダリ、ミック・ジャガー、オーソン・ウェルズらにも出演の了承を取り付け、もう、まさにそのまま撮影するだけの状態になっていながら制作中止に追い込まれるが、各映画会社に持ちこんだ絵コンテとデザイン画はその後のSF映画に多大な影響を与える。

ここまでは、機会あるたびにあちこちで語られてきた伝説で、コアなSFファン、映画ファンの間では有名な話だ。

それをホドロフスキー自ら語り、最終的にデビッド・リンチ監督によって映画化されたエピソードまで語ってくれる。

ホドロフスキーの才能/狂気をこれでもかと見せつけられるドキュメンタリだ。

SF映画ファン、クリエイターなら必見の作品。




4. 博士と彼女のセオリー
MADMAX 怒りのデスロード
主人公2人の演技、画面の構図、色彩、美しい旋律の音楽 ... すべて自分好みの映画で素晴らしかった。

エディ・レッドメインは納得のアカデミー賞主演男優賞受賞。

フェリシティ・ジョーンズはアカデミー賞ノミネートどまりだったが、その存在感は映画の中で輝いていた。

学生時代に発症して余命2年と宣告されながら、まだ70歳を超えてなお存命のホーキング博士の半生をここまで生々しく描いていることには驚いた。

天才的な頭脳に反してあくまでも人間臭い一面には驚きを隠せない。


5. 駆込み女と駆出し男
駆け込み女と駆け出し男
宣伝の仕方が良くない。

大泉洋のドタバタ時代劇のような印象を与えてしまうが、けしてコメディではない。

原田眞人監督の画面構成のつくりかたは相変わらず素晴らしく、どのシーンも思わず見とれてしまう。

季節感を前面に出した日本の原風景を想起させる風景の描き方は本当に「素敵」だ。

単なる愛憎まみれの人情劇にとどまらず、政治的・時代的背景が影を落とす予想外のスケールの大きさにも驚かされる。


★★★★☆
6. ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
ローグネイション
今回のミッションは誰が聞いても不可能とわかるミッションのオンパレードで、それを見事にこなしていくさまが心地よかった。

シンプルで分かりやすいけど、退屈でもない、見事なコナレ感で何も考えずに楽しんで観ていられるというのは素晴らしい。












7. 映画 ビリギャル 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話
ビリギャル 映画 1
ストーリーは原作本のタイトルそのままでサプライズはないが、素直に感動できる映画になっている。

単なる孤独な少女の受験物語ではなく、夫婦関係、親子関係、兄弟関係を描いた家族再生の物語。

有村架純の、作り笑顔も嫌味にならない好演に好感。








8. イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
帰来 Coming home 妻への帰郷
第二次世界大戦下での暗号エニグマ解読のサスペンスだけではない。

コンピュータの原型チューリングマシンの開発者、チューリングの伝記映画と一言では済ませられない壮絶な彼の人生に胸を締め付けられる。

戦争という特殊な時代背景に翻弄され、生きている間は自分の功績も評価されることなく非業の死を迎えた彼の生涯にやりきれなさを覚える。

ベネディクト・カンバーバッチは、変人チューリングをいかにも変人らしく演じるとともに、その裏に秘められた孤独感を見事に演じている。

革命的な出来事は多数の凡人が束になって起こすのではなく、一人の天才が引き起こすことの好例でもあるように思えた。



9. バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
Birdman バードマン
話題の長回し撮影はいうまでもなく、時折差し込まれる美しい構図の映像にも心を奪われる。

全編流れるドラムの音楽も印象的だ。

アメリカのショービズ界を皮肉るようなセリフが満載なのもアカデミー賞受けが良かったかもしれない。


And did you get what you wanted from this life, even so?
I did.
And what did you want?
To call myself beloved, to feel myself beloved on the earth.

たとえそれでも、君は思うのか、この人生における望みは果たしたと?
果たしたとも。
それで、君はいったい何を望んだのだ?
それは自らを愛されるものと呼ぶこと、そして自らをこの世界にあって愛されるものと感じること。

(Raymond Carver, Late Fragment)



10. セッション
セッション Whiplash
息をすることも忘れて見入ってしまう。

本作でアカデミー賞を受賞したJKシモンズの鬼教官ぶりに注目があつまっているが、主演のマイルズあってこそだ。

むしろ、マイルズの熱演に圧倒されると言った方がいいかもしれない。

追い詰められたマイルズのイカレっぷりも相当なものだった。

イカレポンチ同士のキチガイじみたバトルはほとんどホラー!(笑)

ラストはずっと腹筋に力が入りっぱなしだった。


★★★★☆
ソロモンの偽証 前篇・事件
マッドマックス 怒りのデス・ロード
この国の空
恋人たち
セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター
ターミネーター:新起動/ジェニシス
フォックスキャッチャー
アメリカン・スナイパー
黄金のアデーレ 名画の帰還
コードネーム U.N.C.L.E.
妻への家路
NISE
デヴィッド・ボウイ・イズ
ビッグ・アイズ
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

★★★☆☆
スター・ウォーズ/フォースの覚醒
テッド2
日本のいちばん長い日
マダムマロリーと魔法のスパイス
リザとキツネと恋する死者たち
忘れないと誓ったぼくがいた
新宿スワン
ジュラシック・ワールド
キングスマン
ナイトクローラー
天空の蜂
野火
バケモノの子
エクソダス:神と王
Mommy/マミー
ソロモンの偽証 後篇・裁判
イントゥ・ザ・ウッズ
リアリティのダンス (*)
シェフ 三ツ星フードトラック始めました
ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男
寄生獣 完結編
グリーン・インフェルノ
ジュピター
おみおくりの作法
みんなエスパーだよ
さよなら歌舞伎町
繕い断つ人


★★☆☆☆
チャイルド44 森に消えた子供たち
アリスのままで
百日紅~Miss HOKUSAI~
はじまりのうた
ベイマックス
みんなのアムステルダム国立美術館へ
ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲
起終点駅 ターミナル
ジョン・ウィック
バクマン。
カルフォルニア・ダウン
Mr.タスク
ラブ&ピース
Zアイラインド
映画 暗殺教室
味園ユニバース

★☆☆☆☆
心が叫びたがっているんだ
人生スイッチ
ストレイヤーズ・クロニクル
フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ (R18+ヴァージョン)
劇場版 BiSキャノンボール 2014


(*) 初公開は2014年以前の作品

関連記事

テーマ: 心に残る映画 | ジャンル: 映画

前の記事 | ホーム | 次の記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

【2015年下半期に印象に残った作品】 【ホラー】 ババドック 暗闇の魔物 フレッシュ・デリ マザーハウス 恐怖の使者 【サスペンス・スリラー】 ブルー・リベンジ うずまき フォックスキャッチャー 【アクション・SF】 マッドマックス 怒りのデスロード マッドマックス 怒りのデスロード(2回目) マッドマックス 怒りの...

2016-01-05 21:00 | いやいやえん

【2016年謹賀新年】 2015年銀幕大帝αベスト10 (1/1〜12/31の間でリリースされた劇場公開新作DVDの中から選出) 1位:『イコライザー』(レンタル開始日:2015-03-25) 短評:デンゼル・ワシントンが少女の平和を願い悪を相手に無双しまくる。渋い!カッ...

2016-01-05 21:03 | 銀幕大帝α

毎年恒例、この1年間に観た映画を振り返りあくまでも私の好みだけで選ぶベスト10。まずは邦画部門からです。 では、ポチっと続きをどうぞ

2016-01-05 21:05 | カノンな日々

昨年に続き、今年観た中で、(事前予想とか前評判とは裏腹に)予想外に良かったベスト10作品と予想外に悪かったワースト10を洋画、邦画の垣根を越えてピックアップしてみた。作品の絶 ...

2016-01-05 21:18 | 佐藤秀の徒然幻視録

2015年度のマイベスト10発表です。

2016-01-05 21:55 | 映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ〜

新年あけましておめでとうございます。旧年はお世話になりました。今年もよろしくお願い致します。

2016-01-05 22:02 | だらだら無気力ブログ!

今年も日本インターネット映画大賞運営委員会様から投票のお誘いを頂きましたので、ありがたく参加させて頂きます。

2016-01-05 22:02 | だらだら無気力ブログ!

2015年もいよいよ10日あまりとなってしまいました。 2015年度鑑賞した作品は現時点で51作品と 10年連続60本以上鑑賞する事ができませんでした。 ただ10年連続 ...

2016-01-05 22:41 | オールマイティにコメンテート

   『神々のたそがれ』    『バードマン』    『セッション』    『マッドマックス 怒りのデス・ロード』    『雪の轍』    『フレンチアルプスで起きたこと』    『祖谷物語』    『夏をゆく人々』    『恋人たち』    『アンジェリカの微笑み』                (観た順に10作品)  作品に点数を付けたりして評価すると簡...

2016-01-05 23:27 | 映画批評的妄想覚え書き/日々是口実

blogを見ていただきありがとうござます。  2015年の映画ベスト10を発表します。 (誰も楽しみにしてないだろう...という突っ込みは無用です) 今年の鑑賞は、169本でした 今年も200本クリアなりませんでした。・・・残念 2013年をピークに年々右肩下がりで、  2011年185本、2012年214本、2013年218本、2014年196本で今年は169本 2015年の一覧は ...

2016-01-05 23:34 | 気ままな映画生活(適当なコメントですが、よければどうぞ!)

2015年_洋画・日本映画ベスト10 ●2015年_洋画お気に入りベスト10(ベストテンは2種類、1位は4種類)・次元違いのベスト1① マッドマックス 怒りのデス・ロード・宇宙違いのベスト1① スター

2016-01-06 00:41 | 映画雑記・COLOR of CINEMA

業務があまりに多忙で映画は全然見れなかった。映画館での鑑賞本数はたったの18 それでベストテンもないけど、一応私の毎年の恒例行事なので… 2015年映画マイベストテン 1位 セッション(デミアン・チャゼル) 2位 恋人たち(橋口亮輔) 3位 キングスマン(マシュー・ヴ...

2016-01-06 01:16 | 自主映画制作工房Stud!o Yunfat 改め ALIQOUI film 映評のページ

2015年もついに終わります。 今年は1月にライブドアを出て以降、あちこちを転々としてしまいました。 モチベーションが下がったところにもってきて サイトの不具合に遭ったり、引越し作業に時間を取られたりで鑑賞数も少なめになりましたが とりあえず観た映画の中から恒例のマイベストを選んでみました。 第1位 『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』 観てる間中ワクワ...

2016-01-06 03:20 | アリスのさすらい映画館

完全に毎年のお楽しみ化している、映画ベスト10です(since 2008) 今年はかなりの豊作だったなと! 1行目はタイトルとブログのアップ時のサブタイトル、2行目は今回のコメントとなります。 あくまでも「極私的 」ですので、旧作のDVD、までが入り込む場合もあり...

2016-01-06 06:50 | 日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜

年末にあたり今年も映画鑑賞の総括を試みることにした。 今年観た映画の本数は162本。 昨年は203本だったから観た回数は20%減。 162本のうちダブリ鑑賞が5本。 昨年以前の公開作品鑑賞が14本。 昨年のうちに観てしまった今年の作品が5本。 来年公開の作品が3本。 未公開作が3本。 よって今年の新作で観たものは142本である。 あいかわらずアク...

2016-01-06 06:59 | あーうぃ だにぇっと

あっという間に年末! blogは10年だけど、その前から毎年作ってたので 今年で18年目  独断と完全なる好みで選ぶ、年末の映画ランキング 毎年言ってますが、個人の選出によるものなので映画の出来の良さではなく、 面白かったもの、好きというのを重視 ちなみ...

2016-01-06 10:43 | 我想一個人映画美的女人blog

2015年ベストシネマ15(洋画編)   2015年は洋画50(うち2回×1)、邦画47本と少しですが洋画が多かったです  昨年に比べ、少ない数だったのは、11月に換えたTOHOシネマズのフリーパスが  有効に使えなかったことも理由の一つです。   そ...

2016-01-06 18:53 | 京の昼寝〜♪

今年もいよいよ終わりですね〜!!早めにランキングがんばろっと! 今年は意外にも100本いかなかったな〜!92本でした。 それでもよく見に行ったほうなのかしら。。。 映画館にはライブビューイングでよくいったから、パスポートはかえれるんだけど、 帰るのは来年...

2016-01-06 22:14 | C’est joli ここちいい毎日を♪

 いつも訪問していただいているみなさま、あけましておめでとうございます。昨年はお世話になりました、今年も宜しくお願いします。  それでは毎年恒例12回目になるメルブロの ...

2016-01-07 00:13 | メルブロ 〜海外個人旅行記〜

 あけまして おめでとうございます。  本年もよろしくお願いいたします。 さて、私の昨年度ベスト20を発表いたします。例年通り、HPに掲載しているのと同じ要領で、邦・洋混成のベスト20です。

2016-01-07 00:23 | お楽しみはココからだ~ 映画をもっと楽しむ方法

毎度おなじみ1年の総決算であるベスト・ワースト映画のランキングでございます。今年もたくさんの映画を鑑賞いたしましたが、私好みのアクション映画が多い1年だったように思います。しかもそれぞれ続編でさらにパワーアップしているものばかりなのには驚きました。 2014...

2016-01-07 15:50 | ★yukarinの映画鑑賞ぷらす日記★

相変わらずジャンルの偏りも抜けなければ鑑賞本数も減少傾向にある自分ではありますが、そんな中でも細々と継続して来たこの年末のベスト選出も今年で数える事10回目。・・あんまり実の伴っていないような選出ではありますけども、ただそれなりに回数をこなしてきた分、今ではどこか手慣れて来た感もあったりはします(笑 まあ今年はちょっと年末にかけてお仕事関係が勤務史上最もハードなスケジュールになってしまいま...

2016-01-07 21:22 | シネマをぶった斬りっ!!