
何よりもサルガドの作品に魅了された。
彼の写真の圧倒的な描写はどれも圧倒的で息をのむものばかりだ。
そして数年ごとに移り変わるテーマとそれを追うサルガドの心情にも心打たれる。
人間の本性と向き合った作品を送り出していたサルガドは、ルワンダ内戦の悲惨さを目の当たりにして一旦故郷のブラジルへ戻ってしまう。
しかし、生まれ育ったかつては緑豊かだったその地も干上がり、荒廃しきってしまっていた。
妻レリアの提案によりその地の再生を行い、さらに彼の関心は地球の起源を追うプロジェクトへ没頭することへと変わっていく。
英題の「The Salt Of The Earth」は、聖書「マタイ伝」の地の塩 (世の腐敗を防ぐ社会の健全な人, 世の師表となる人)の意味も持つ。
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