駆込み女と駆出し男 ★★★★☆

駆け込み女と駆け出し男これはポスターが良くない。

大泉洋のドタバタ時代劇のような印象を与えてしまうが、映画はすごくまじめな時代劇だ。

原田眞人監督の画面構成のつくりかたは相変わらず素晴らしく、どのシーンも思わず見とれてしまう。

季節感を前面に出した日本の原風景を想起させる風景の描き方は本当に「素敵」だ。

常に軽口をたたいて周りを翻弄する見習い医者信次郎の役回りは大泉洋の真骨頂。

江戸時代末期の縁切り寺・鎌倉の東慶寺が舞台と言うことで、女優陣は実力派ぞろいでその演技は見ごたえがある。

鉄練りじょご(戸田恵梨香)、労咳(結核)のお吟(満島ひかり)、女剣士ゆう(内山理名)はみな、それぞれ個性を発揮して男性社会の江戸時代の中で健気に生きる女性像を生き生きと演じている。

また、陽月華は尼僧姿でありながら、凛とした魅力を誰よりも放っていて魅了される。

単なる愛憎まみれの人情劇かと見る前は思っていたが、政治的・時代的背景が影を落とす予想外のスケールの大きさにも驚いた。




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Category: 2015の映画
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