
内容の詳細は忘れたが、その当時の強烈な印象だけはいまだに覚えている。
他の映画では見たことのない形容しがたい狂気がそこにはあった。
天才と狂気は紙一重と言うのはこのことかと思い、そして、いまだにその狂気を超えた映画は見たことがない。
そのホドロフスキーが監督三作目として準備していたのが「DUNE」である。
フランスの漫画家メビウスに詳細な絵コンテを作らせ、HRギーガーにデザイン画を描かせた。
サルバトール・ダリ、ミック・ジャガー、オーソン・ウェルズらにも出演の了承を取り付け、もう、まさにそのまま撮影するだけの状態になっていながら制作中止に追い込まれるが、各映画会社に持ちこんだ絵コンテとデザイン画はその後のSF映画に多大な影響を与える。
ここまでは、機会あるたびにあちこちで語られてきた伝説で、コアなSFファン、映画ファンの間では有名な話だ。
それをホドロフスキー自ら語り、最終的にデビッド・リンチ監督によって映画化されたエピソードまで語ってくれる。
ホドロフスキーの才能/狂気をこれでもかと見せつけられるドキュメンタリだ。
SF映画ファン、クリエイターなら必見の作品。
- 関連記事
-
- 忘れないと誓ったぼくがいた ★★★*☆ (2015/04/01)
- ジュピター ★★★☆☆ (2015/03/29)
- ホドロフスキーのDUNE ★★★★☆ (2015/03/24)
- 繕い断つ人 ★★★☆☆ (2015/03/23)
- 博士と彼女のセオリー ★★★★☆ (2015/03/22)