フォックスキャッチャー ★★★*☆

フォックスキャッチャー最初から最後まで重苦しい緊張感に包まれた作品。

それだけに最後の一撃にはショックを受ける。

世紀を超えて語り継がれる大富豪の子息ジョン・E・デュポンは、その家庭環境故に幼少の頃から世間的な地位や権力とは裏腹に、どうしても自分には越えられない壁を感じつつ、ゆがんだ精神構造をもった。

一方、マークはレスリングでオリンピックの金メダリストになるが、兄デイヴの影響下から抜け出せずに鬱屈した生活を送っていた。

この似た者同士の両者が惹かれあうことは必然だったと言えるだろう。

しかし、それ故に両者がフランクな性格で歪みのない家庭人であるデイヴに対して惹かれると同時に、彼らには欠けたものをデイヴが持っていることに常に引け目を感じていたに違いない。

無表情で常に得体の知れない雰囲気をもつジョン、幼稚で鬱屈したアスリートのマーク、裏表なく常識的な家庭人で実力も兼ね備えていたデイヴの三者の対立/対比構図が絶妙だ。


ジョン・E・デュポンを演じたスティーヴ・カレルはアカデミー賞主演男優賞ノミネート。



関連記事

テーマ: 映画レビュー | ジャンル: 映画

Category: 2015の映画
前の記事 | ホーム | 次の記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント