柘榴坂の仇討 ★★★☆☆

ザクロ坂の仇討中井貴一はハンサムじゃないけど、徹底して二枚目で、自分も大好きな俳優の一人。

主役はかつての自分の失敗を乗り越えられず、一つの命令にとらわれ続けて時代の流れに乗れない男。

時代の変化が激しい現代人が見れば、単に愚鈍な輩にしか見えない役所だが、この映画でもやはり、中井貴一はかっこいい。

個人的に、彼の雰囲気に押し切られて最後まで見てしまったといいう感じ。

プライドが高く自分の失敗を受け入れられない人は侍でなくとも、現代でもたくさんいる。

時代の価値観の変化に乗じて自分を生まれ変わらせるのが一番たやすい生き方であったろうに、自我の強さがそれをゆるさなかったということか。

それが故に、自分なりの名誉回復のための仇討を仇討で終わらせないところが、とってつけたようにこの部分だけ迎合的な感じがしてしまう。

そもそも、最初は仇討だったかもしれないが、単に命令の遂行となり、最後の柘榴坂では自分の自分に対する言い訳に成り果ててしまっていなかっただろうか。

ラストが少しあっさりと終わり過ぎな気がするのもなんだか拍子抜け。




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