
70年代に日本で盛り上がったF1ブームの中、レース中のクラッシュにより大やけどを負いながらも、事故と同じ年にレースに復帰したカリスマの名は、その日本人好みのストイックな姿勢から当時の人たちの心に深く刻まれた。
映画はジェームズ・ハントとの壮絶なライバル関係を描き出すが、両者のキャラクターが正反対であまりにも違うところが興味深い。
コンピュータのような精緻なアプローチを見せるニキ・ラウダとあまりにも人間臭いジェームズ・ハントは、F1のタイトルではニキ・ラウダが常に一歩上を行きながらも、ハントのことは無視できず、どこか引け目を感じているように思えるのが面白い。
ただ、主役がどちらと言い切れない描き方はどっちつかずな印象があり、映画を見た後も本作は消化不良のように思えた。
また、音楽は、「ダークナイト」シリーズのハンス・ジマー。
でも、クリストファー・ノーマン作品の作風とは違っていたけど、彼のものと感じさせる印象的なものだった。
この人も今やすごい売れっ子だなあ。
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