
父の世代の若い頃の時代を描いたものでもあり、この時期を実際に体験した人が多いこともあってかこれまでマスコミでも大きく取り上げられなかったような気がする。
建設中の東京タワー、その近くに乱立する木造家屋、行きかう路面電車 ...高度な特撮技術で描かれたこれらすべてが私にとって新鮮であった。
これまでテレビで描かれた昭和30年代には、私もどこかでリアリティのなさを感じていたのだろうが、上映時間の間、完全にこの時代へトリップできる、そういう映画である。
ただ少し残念だった点を書かせてもらうと、ストーリーはありきたりのテレビ連続ドラマのような出来。吉岡秀隆のヘナチョコ作家はヘナチョコになりきれていない。薬師丸ひろ子は相変わらず声が変。2人の主役級子役も「茶の味」「ラストサムライ」の子役たちと比べると今ひとつ。
このあたりが気になって、「いい映画」と言い切れないところが残念だった。
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