
やはり、この二人はいつ見てもいいなあ。
映画は、20世紀初頭に起きた中国カンフー流派の統一を巡っての物語。
華麗な技と華麗な演出。
美しくありながら拳の衝撃が伝わってくる格闘シーンに息をのむ。
ただ、いかんせんアップが多用され過ぎて全体感が伝わらなかったのは残念。
ここは見ていて疲れることが多かった。
一方、時代の流れと価値観の変化と自分の哲学をいかにつじつまを合わせるか、その上で伝統をつなげていくとはどういう意味を持つか、また、つながる伝統とはいかに重いものかを痛感させられた。
時代に翻弄させられながらも自分の信条を損なうことなく生きることの大事さがこの武術の達人の生き方からも伝わってくる。
イップマンは最初に入門した時の胴衣の帯に誓った言葉を生涯手放すことがなく、それゆえに自分にも負けることなく技を時代を超えて伝えることが出来たのだ。
形式だけ、儀式だけかと思えてしまう些細なことばが人生を貫く軸になりうることに感銘を受ける。
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