一流に触れるのは刺激的だ - 『知の逆転』

頭脳を使う仕事をして大きなことを成し遂げる人たちに共通の素養は何だろうか。

生まれ持っての才能、運、努力・・・これまで繰り返し何度も問われたテーマだ。

何を拠り所とするか
そうしたすぐれた人たちは何か特別の指針を持っているのだろうか。

当然持っているはずだ。

持っていて欲しい。

なぜなら、凡人にしてみれば、それを持っていれば、ただ単に真似ればいいのだからぜひ知りたいと言ったところだろう。

また、それまでの価値観を覆し、神の領域から人間の領域へと変換させた業績を持つ人たちにとって神の存在をどう考えるのか。

意志力ではなく性格
神経質で偏屈狂な人物像を思い描くかもしれないが、インタビューから伝わってくるのはそうしたイメージとは程遠く、人当たりよく、また、正直であること、裏表がないこと、それらを突き詰めたような性格の持ち主であることを感じとることができる。

研究者の性格によって、知的発見が達成できるかできないかを左右するとも明言している研究者もいる。

集団知と個人知、そして民主主義
多数決で物事を決める民主主義を標榜する国で活動しながらも、集団知の愚かさを指摘し、人類を発展させたのは数少ない個人知である と共通して何人もの賢者が述べているところが興味深い。

集団知は個人知の足かせになることが多いとまで言及するのは、研究体制に対する不満を持ちながら活動してきたといういことだろうか。

世界中で認められている複数の知識人たちが、口裏を合わせたかのように民主主義に対する限界を言っていて面白い。

過去数十年に渡って人類の発展に寄与する研究成果に関わってきた人物たちの言質はこの上なく刺激的だ。





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