人が落下する衝撃を食らう映画

人が高所から落下するシーンは、身もだえしながら重力と風圧に翻弄される身体をただ茫然と見つめるだけのものが多かった。

映像で見る場合、そのほとんどは地面に到達する瞬間を見せてくれることは少し前までほとんど皆無だったように思う。

その場合でも、遠景からのショットで建物や立木の陰になって顛末を見届けることはなかったのだが、大抵の場合、結末は死である。

凄惨な転落死
人が地面に落ちた時の状態は、自殺現場を報道する写真雑誌等によって知られている通りである。

大量の血が流れ出し、脳味噌が散乱していたりする。

これからも、地面に激突するときの衝撃のすさまじさは想像に難くない。

銃弾一発で瞬時に死に至るよりも、同じ瞬時に死に至る方法ながら高所からの落下による死の方が遺体の損傷度合いは激しく、惨たらしい。

地面から離れることの恐怖
人間はそもそも飛べないのであって、空中に放り出されることによって突然自分自身をコントロールできない状況に置かれることになる。

身体状態が不安定のまま、近づく地面に到達するまで恐怖を味わい、そして激突のインパクトを味わう。

生を求めるジャンプ
人が自ら高所から飛び降りるときは死を求めることもあれば、逆に生を求めていることもある。

先日起こったエジプトでの気球事故では、燃え盛り急上昇する気球がかなりの高さに達していたにもかかわらず、助かろうとしてその気球から飛び降りた乗客もいるという。

9.11テロの際にも炎上するWTCの上層階から何人もの人間が飛び降りている。

別の確実な死が近づくと木に引っかかって助かるかもしれないなどという万が一の可能性に自分の命を懸けようとするのだろう。

最期のインパクト
一方、他人によって高所から落下させられるときには、その生死は問わなくとも目を背けたくなるような衝撃を食らわされるのだ。

地面に達した時に発する音、自分の骨が砕ける音は本人にはどう聞こえるのだろうか。

衝撃で息が止まる瞬間、頭部を痛打して意識が朦朧とするとき、自分がこの状態で一命を取り留めているのか、死に向かって緩やかに移行しているのか判断がつかないとき、落下した本人は何を思うのか。



infanal affairs
インファナル・アフェア (2003)

ディカプリオを起用してハリウッドでもリメイクされた傑作香港映画。

リメイク版はアカデミー賞を受賞したが、オリジナルより改悪されている。

特に"落下する"シーンは。



REC

REC/レック (2007)

オリジナル版はシリーズ化され、ハリウッドでもリメイクされたスペイン映画。

唐突な"落下"に絶叫!






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