ラブレス ★★★*☆

raburesu離婚間近の夫婦は二人とも自分のことにしか興味はない。

一人息子の世話は互いに押し付け合い、子供を愛するどころか疎ましく思っている。

両親にどう思われているか知ってしまった子供は失踪してしまう。。。

離婚後の世話を押し付けあった2人もさすがに家出した息子の捜索に乗り出すが、そこに親としての愛はあったのか。

愛というよりは義務感ではなかったか。

警察は事務的な対応ではっきりと手が回らないと言い放つ。

結局、ボランティアの人たちが一番捜索に熱心なのだが、それは愛と呼べるのか。

愛というよりは正義感ではなかったか。

このような事件が起こりながらも、自己愛に走り自分の幸せだけを追求する物語のラストは何ともむなしく感じられた。

ルームランナーで走り始める彼女の姿は、自分だけの利己的な目的を追うという行為は結局何も生みだしはしない、その場で走り続けるだけという象徴であるようにも思えた。



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女は二度決断する ★★★*☆

女は二度決断ダイアン・クルーガーの熱演がすごいと思ったら、この作品でカンヌの主演女優賞を取ってたのね。

納得の存在感だった。

しかしながら、自殺シーンでは下着をつけていたりしたのは違和感を感じた。

カンヌに出すような映画ならここのシーンは服着ないよなあと思うのだが、妙な硬さが引っ掛かった。

事件の背景は何かと思ったらネオナチとは、最近の欧州の右寄り思想の過激な行動が反映されていて、思っていたより現代的でキャッチーなところにも衝撃を受けた。

このようなテーマは今のヨーロッパではいかに深刻なのかもひしひしと伝わってくる。

そういう意味でも今見るべき映画の一つと言えると思う。



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ラッカは静かに虐殺されている ★★★☆☆

ラッカは静かに虐殺シリアの、イスラム国に制圧され首都にされたラッカの現状を描いたドキュメンタリ映画。

報道で闘う市民ジャーナリスト集団「ラッカは静かに虐殺されている(RBSS:Raqqa is Being Slaughtered Silently)」の活動を追ったものだが、あまりにも簡単に人々が殺されていく様子は見るに堪えない。

人命の軽さと死の近さの感覚があまりにも違い過ぎることに驚き、それが日常になっているという現実を感覚的に理解することはあまりにも困難だ。








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ワンダーストラック ★★☆☆☆

ワンダーストラックこの映画を作っている人たちは楽しかったのかもしれないが、見ている側は冗長でつらかった。

ジュリアン・ムーアの二役は混乱を招きかねないように思えた。













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ダンガル きっと、つよくなる ★★★*☆

ダンガル王道のスポコン映画。

しかも、最近、伊調選手の日本レスリング協会パワハラ問題もあって何ともキャッチーなストーリー。

インド国内でレスリングのトップに上り詰めたマハヴィルは息子にレスリングで金メダルを取らせることを夢見るが、自分には娘しか生まれない。

夢をあきらめかけたとき、娘たちにレスリングの才能があることを見出いた彼は男尊女卑の偏見が色濃いインド国内で娘たちにレスリングの金メダルを取らせようと奮起する。

レスリングシーンの臨場感に思わず手に汗を握る。

また、娘たちの等身大の努力する姿が涙ぐましい。

どこにでもいるような典型的な頑固親父がパワハラどころか人権無視の練習でしごき倒しまくるが、こういう映画は日本ではもう作られないのかもなあ。

音楽は”インド映画”ですが、ダンスシーンと歌うシーンはないです。



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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル ★★*☆☆

ジュマンジボードゲームからテレビゲームへとアップデートされたジュマンジです。

一作目ほどのスケールの大きさは感じられなかったかな。

キャラクターごとに得意技と弱点が決まっているのだが、ストーリーが設定にあまりにも忠実すぎやしないかとも思った。

でも、それはボードゲームでも同じことかと思い直した次第。








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素敵なダイナマイトスキャンダル ★★★*☆

素敵なダイナマイト一応、フィクションの注釈は出るが、これはほとんど実話だよねえ。

強烈でした。

写真家の荒木経惟とのコンビで1970年代~80年代に席巻した写真誌『写真時代』を発行した末井氏の半生が描かれている。

それまで無かった新しいジャンルの雑誌ということだったからこそ、これだけのことができたんだろうなあ。

いつも思うけど、最初に物事を始める人はすごいパワーの持ち主で、そのせいかみんなエキセントリック。

前田敦子が奥さん役だが、うまく奥さんを演じていて好感が持てた。

三浦透子という女優さんは初めて見た気がするけどよかったなあ。


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心と体と ★★★☆☆

心と体と自分としては、この映画にはそれほどうまく乗れなかったのかもしれない。

夢と現実のつながりは興味深いアイデアだったけれど、何のひねりもなくあっさりとまとめてしまった気がするのは残念だった。












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ちはやふる -結び- ★★★★☆

musubi「上の句」は良かったのだけれど、自分としては「下の句」が残念な出来だったのでしばらく見に行くことを躊躇していましたが、自分のように「下の句」嫌いの人も「結び」は良かったという評判を聞きつけ、遅ればせながら行ってきました。

結果、よかったです。

いい映画でした。

ちょっとしたセリフや行動の伏線がクライマックスで回収されるなど脚本も驚くほど精緻に作りこまれています。

それに加えて、それぞれのキャラクターの背景や思いが、若い俳優陣の熱演で観客にひしひしと伝わってきます。

かるたに関する1000年の歴史にも言及され、歴史的な重みや深い和歌の世界をも感じられていることがすばらしいのはもちろん、現代の若者たちの青春群像と重ねられているところもお見事です。

ただ、クイーンの若宮詩暢と周防久志のキャラを崩し過ぎたのはちょっとやり過ぎだったかな。



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ヴァレリアン 千の惑星の救世主 ★★★*☆

ヴァレリアンリュックベッソン監督がやりたい放題やったと言われているSF映画。

「フィフス・エレメント」とは全く違う映画ながら、これは明らかにリュック・ベッソンの映画とわかるテイスト。

最初から最後までオリジナリティあふれるデザインの世界が次から次へとあふれ出していて、それだけでも圧倒される。

見る前はこの映画の世界観は壮大であまりにも現実世界からかけ離れたものかと思っていたが、オープニング最初の五分で、この映画と現実の間に架け橋を渡してしまう手腕は特筆ものだ。

日本では悲しいほど観客が入っていないらしいが、数年後にはカルト映画として称えられるような作品であることは間違いない。

意外なところで意外な有名俳優が登場したりと期待していなかった部分で楽しめたのもよかった。


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レッド・スパロー  ★★★*☆

レッドスパローオスカー女優ジェニファー・ローレンス、頑張ってるなあ。

出し惜しみしない体当たり演技に目を見張る。

このくらいのレベルになると納得すれば極限まで何でも表現するのは当然と考えているのかもしれないけど。

昔はやった東西冷戦時のスパイものの焼き直しのようなストーリーだが、その演出と表現は生々しく冷徹・残酷で、見ている者の背筋を凍らせる。







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ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 ★★★*☆

ウィンストンチャーチルウィンストン・チャーチル英首相は第二次世界大戦の戦中だけ首相の座についていた人物。

映画を見ていて分かるのは、戦中彼がやっていたことは日本の大本営がやっていたこととそう変わらないように見えるということ。

戦争に勝ってしまえばそんな話も美談として描かれる、負ければボロクソに非難される。

イギリスは政府も国民も"決して屈服しない"とはいうものの、戦時の日本人と何が違うというのだ。

ただ、イギリスは第二次世界大戦で海外の領土の大半を失うなど、実質的には勝ったか負けたか分からないありさまだった。

そういう意味では、日本語副題の「ヒトラーから世界を救った男」というのは少し違う。

混乱の現代のイギリスで、イギリスは負けてはいけないのだと自ら鼓舞しているだけの映画にも見て取れるとも思うのだが言い過ぎだろうか。



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