夜は短し歩けよ乙女 ★★★*☆

夜は短し歩けよ乙女CGアニメがメインとなり、昨今主流の実写にいかに映像を近づけるかという流れと全くの対極にあるアニメ映画だ。

怒涛のようにあふれ出る様々な映像表現は息をつく間もない。

一時間半ほどの比較的短い作品だが、アニメの映像表現は無限だということに改めて気づかせてくれる至福の時間だった。

映画は、京都を舞台にした、とある酒好きの乙女と彼女に恋する先輩のある一晩の物語。

先輩はスマホを持っているので時代設定は現代ということは分かるのだが、そこに登場する人たちは生ける化石のようで、場面々々もは大正だか昭和だか平成だか分からない。

古くからの匂いを隠ぺいしてきたかのような、東京とは全く違う京都独特の雰囲気も魅力的だった。

魑魅魍魎の徘徊する魔界都市かのような京都の側面も出てくるが、主人公の乙女が酒に酔って徘徊した一晩の話とも見られる映画だ。

ちなみに、本作品は自分も大好きな傑作アニメ「MIND GAME(マインドゲーム)」の湯浅政明監督による13年ぶりの長編劇場映画で、湯浅監督の新作「夜明け告げるルーのうた」も公開間近だという。


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3月のライオン 後編 ★★★☆☆

後編「3月のライオン 後編」の英題は、”March goes out like a lamb”《3月は子羊のごとく去る》。

有村架純はやっぱりいいなあ。

あと、二階堂晴信のモデルは「聖の青春」のモデルにもなった実在の棋士、村山聖 九段なのは明らかだが、二階堂はとにかく明るい。

羽生名人をモデルにした宗谷冬司は、キャラが全然違うな。









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3月のライオン 前編 ★★★☆☆

前編タイトルの「3月のライオン」の英題は、”March comes in like a lion”。

これは、イギリスのことわざの”March comes in like a lion, and goes out like a lamb.”《3月はライオンのごとく来たりて、子羊のごとく去る》からきているらしい。

3月の始め、天候はしばしば荒れ模様だが、少し辛抱すれば、3月終わりには穏やかな天気に恵まれるという。

将棋の順位戦は6月にはじまり3月まで行われるが、3月の最終局に昇級(降級)をかけた棋士は、文字通り”ライオン”になる。

表向きは分からなくとも勝負に対するそれぞれの棋士の心構えや考えが息の詰まるほどに伝わってくる。

佐々木蔵之介はこの映画で初めていいなと思った。



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Brift H(ブリフトアッシュ)のオリジナル靴クリーム

東京青山にある靴磨き専門店Brift H(ブリフト アッシュと読む)がオリジナルのクリームを発売していると今更ながら知り、手に入れました。

早速、普段はMモゥブレイのクリームで磨いている靴で試してみました。

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ブリフトアッシュのザ・クリームは柔らかく、伸びもよくてすごく浸透します。

補色効果はブリフトアッシュのオーナー長谷川氏が言うように、やはりあまりないようです。

自分のイメージでは近い製品はイングリッシュ・ギルドのビ-ズ・リッチ・クリームから顔料を取り除いたようなクリームといった印象です。

また、Mモゥブレイよりは蝋分が少ないように感じました。

難点は料金が少し高いところでしょうか(笑)

グレンソンT
自分は、羽根部分を光らせるかどうかで靴の印象が大きく変わると思っています。

ノーズを鏡面磨きしても、この部分が光っていないと全体的に光っている印象は弱くなりますし、逆にノーズがあまり光ってなくてもこの部分が光っていると靴全体が光っている印象になるように思います。

自分は光らせるのが好みなので、紐を外してクリームで磨くときはこの部分は入念に手入れします。


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左側(靴紐が入っている方)はMモゥブレイのミディアム・ブラウン、右側はブリフトアッシュのザ・クリーム、ミディアム・ブラウンで磨きました。

分かりにくいですが、Mモゥブレイの方が暗い色合いですね。





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Grenson Trent 5か月

昨年11月にブレグジット(イギリスのEU離脱国民投票)のときのポンド安を利用して購入したグレンソンのTrent(G: Zero)です。

Grenson Trent 11
約5か月が過ぎて足にもなじんできました。


Grenson Trent 33
手入れは、普段は埃を取るついでに軽くブラッシングして、たまにMモゥブレイのミディアム・ブラウンのクリームで磨くだけですが、すごく光ります。

この辺りにもGゼロらしい革質のいいところが出ています。

Grenson Trent 22
やはりブラウン系の革靴は、手入れをすると色の濃淡が出て靴の磨き甲斐もありますね。


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リーガル2235もソールに穴

リーガル(2235)のソールが破れました。

リーガル2235穴-4
前回オールソールしてからおよそ4年です。

リーガル2235穴-1
目立たないですが、指で押すとちゃんと穴が開いていることが確認できます。

リーガル2235穴-2
買ってから20年近くたっている靴です。

インソールも自分の足の方にうまく合った形で沈み込んでいてお気に入りの一足。

リーガル2235穴-3
古い靴ということもあり、最近は細かいクラックになりそうな皺も出てきました。

オールソールはアッパーにも強い負荷がかかるということなので、今回はハーフラバー・ソールで対応しようと思います。



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キングコング:髑髏島の巨神 ★★★☆☆

コング何よりも衝撃的だったのはエンドタイトル後の映像。

ワーナーブラザースはアメコミ・ヒーローのシリーズものに対抗しようとしているのだろうか。

ハリウッド版ゴジラがこのキングコングと一緒になってシリーズものになるとは全く想像できなかった。

確かに東宝のゴジラのシリーズにゴジラ対キングコングという作品もあった気がするが、それをハリウッドが採用するとは!!!!

本作品も70年代初頭を舞台にした点が秀逸。

ベトナム戦争が終わろうとしている時代、世界中で愛を歌うロックスターが大勢いた中でデヴィッド・ボウイの宇宙人を歌ったジギースターダストが流れていたが、奇妙な感じが印象的だった。





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LION/ライオン ~25年目のただいま~ ★★★☆☆

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映画のあらすじを聞いて、オーストラリアで幸せに暮らすインド系の青年がインド離れたときのことを回想し、ふとしたことから本物の両親に会いに行くというおきまりの構成かと思った。

しかしながら、この映画では時系列を追ったいささか古い物語の展開パターンだった。

サルーが幼少の時に迷子になる過程もきちんと描くことで、一歩間違えば死んでしまうはもちろんのこと、どんなつらい境遇が待っていたかもわからない混沌としたインド社会が垣間見れる。

貧困、異なる言語、犯罪.... 困難を困難とは思わず、必死で生きている子供たちエネルギーが画面を通じて伝わってくる。

だからこそ、家族とのつながりもより深くなるのだろう。

それがシャロンを愛情深く育てたオーストラリア白人両親との対比でも浮かび上がってくるのがすばらしかった。

アカデミー賞では多くの部門でノミネートされていながら無冠だったのは、「スラムドッグ・ミリオネア」の”インド貧困街での子供たち”の印象が強烈で、本作では新鮮味がなかったからではないだろうか。



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ムーンライト ★★★☆☆

ムーンライト
"白いオスカー"と言われ、批判を浴びたのが昨年のアカデミー賞。

その反動なのだろうか、LGBTのテーマをこれでもかとつぎ込んだ映画。

人種差別、同性愛、いじめ、貧困、麻薬...という最悪な状況の中、思春期を迎えて成長してく主人公シャロン。

「月の光の下で黒人の少年は青く見える」と老女に言われたというセリフからこの映画のタイトルは来ている。

黒人であるという境遇にも救いはあるという意味合いだと思うが、シャロン自身、夜の海辺で青く光る明かりのもと、自分の性癖に目覚める=他人に影響されない自分の本来の姿を初めて現す。

暗い夜のわずかな明かりの下、本当の自分が昼間の抑圧された世界から離脱できる歓びと救いを称えているようにも思えた。

反面、彼らには暗い夜の月明かりが出ている極めて限定的な状況でしか救われないという現実の厳しさも重くのしかかる。


アカデミー賞作品賞受賞作品。


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ゴースト・イン・ザ・シェル ★★*☆☆

ゴーストインザシェルたけしは自分の映画ならいいのかもしれないが、他人の映画、特に外人が監督だと日本語のセリフも棒読みで活舌もききとりにくくてイマイチ。

ビジュアル的にも特に威厳があるような雰囲気ではないし、このキャスティングはいいとは言えないなあ。

スカーレットヨハンソンも結構肉感的で、見た目が鈍重な印象になる気がする。

もっとスレンダーなスポーツウーマン的なスタイルの人の配役が良かったじゃないか。







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パッセンジャー ★★★*☆

パッセンジャー地球から睡眠状態で120年をかけて移住地へ移動する途中、出発から30年しかたっていない時点で宇宙船はトラブルに見舞われ、たった一人のエンジニアが目を覚ましてしまう。

先に死んでしまう知人友人を残して新天地へ向かうのはどういう気持ちだろうか。

移住自体、ほとんど生まれ変わりのような行為だ。

作家のオーロラは1年だけ移住地で暮らし、その後241年後の地球に戻って本を書くつもりだと言っていたから、地球では人間がもう住めなくなったわけでもなさそうだ。

睡眠技術が飛躍的に発達すると、従来の人間の一生という概念も大きく変わってしまうのは興味深かった。

映画ではこれまでの宇宙船映画のオマージュがちりばめられている。

現時点でここまでコンピュータやAIが発達してくると「2001年宇宙の旅」のHALなど持ちだしてくる必要もないが、宇宙遊泳でケーブルが届かないというのは「ミッション・トゥ・マーズ」だ。

二人が宇宙船内で生涯を終えたのなら、彼らたちの子供や孫世代がラストに出てくるのではないかとも思ったが、さすがにそれは無かったな。



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