
オーヴェという偏屈なスウェーデン男の一生を描いている。
愛する妻に先立たれながらも43年間勤めあげた鉄道会社を解雇されると、オーヴェは妻の後を追おうとするが、隣に中東から引っ越してきた家族の騒動に巻き込まれていく。
スウェーデンも他のEU諸国と同様に移民が大勢入っているという最近の状況を反映して、映画の序盤はおそらくは多くのスウェーデン人が思っているように移民の言動を好ましくないように描いている。
冷静に分析してしまうと、「フォレスト・ガンプ」のスウェーデン版で、SAAB対VOLVOのようなスウェーデン特有のエピソードも多い。
きっと、自分も気づかなかったスウェーデン・ネタがもっと満載に違いない。
一方、今は偏屈なオーヴェにもいくつもの苦難があり、様々な生死にまつわるエピソードも多い。
早く妻のもとへ行きたいと願うオーヴェだが、生きることの素晴らしさが逆に浮かび上がってくる描写展開に感動する。