2016.12.31(Sat)
時代が違うのか、スターウォーズ/エピソード4を見たときの自分が幼かったのか分からないが、最近のスターウォーズはどうも子供っぽく見えてしょうがない。
戦闘シーンはご都合主義的でこんな段取りの悪い作戦でなんで成功するんだと思ってしまう。
せっかくのデススター設計図奪取作戦もハラハラドキドキが今一つ感じられず残念。
まあ、自分の世代としては定期的に行われるお祭りとして楽しむくらいしかないのかなあ。
とはいえ、ラスト10分は衝撃的だ。
エピソード4に誰も登場しないことからも彼らの悲惨な最期は自明なのだが、それだからこそ、エピソード4のラストの歓喜がより重く感じられる。
エピソード3以降、どこか憐みの視線で見ていたダーズベイダーが、やはりとてつもなく大きな畏怖の存在に感じられたのもよかった。
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2016.12.29(Thu)
無料鑑賞券があったので行ってみたのだが、これが予想外によかった。
序盤はありがちな青春恋愛もののようなスタートで正直眠たかったが、少し遅めのタイトルコールが出る辺りで映画の雰囲気がガラリと変わる。
(「ヒメアノ~ル」のタイトルも同じようなタイミングだったので妙な胸騒ぎが起きる)
よくよく話を聞いてみるとちょっと設定が説明的すぎでくどいけど(笑)
ただ、南山高寿(福士蒼汰)もネタ晴らしの話をあれこれ検討することなく、そのまま素直に受け入れてしまうのはちょっと驚きだ。(受け入れなければ話は進まないのだけれど)
最初この話を聞いても少し複雑すぎて容易に理解できなかったが、これまたご丁寧に最後にちゃんと話を辿り直してくれる。
ただ、ストーリーはいいのだけれど、見せ方がちょっとくどいのが残念。
あと、京都が舞台で、京都の風景もふんだんに映像として使われているのだが、あまり魅力的に見えないのはなぜだろう。
アニメで作るとよかったかもね。
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2016.12.27(Tue)
中学生の性に対する妄想をそのまま映像にしてみましたという作品。
1987年8月、町に一軒しかないレンタルビデオ屋にAV女優のよくしまる今日子がやってきてサイン会を行うという噂が中学生3年生のタカシたちの間に広まる。
ちょうどその日はタカシの姉がフィアンセを連れて家にやってくるという日。
何とか抜け出してサイン会に出向こうとするが、これが一筋縄ではいかない。。。
80年代を中学生として過ごした人なら懐かしい設定で見ている方も気恥ずかしくなること請け合い。
ヤンキー不良連中や暴走族など時代背景も懐かしすぎる!!!
中学生の性に対する馬鹿さ加減がこれでもかと赤裸々に映像化される一方で、父親のダメっぷりがこれまた強烈に突きつけられる。
家庭の中で父親の存在が弱くなったなどと言われたのも確か80年代。
そのような父親を見て育った80年代に中学生だった人たちも今は父親世代である。
中学生の性の妄想映画のようで、実はこれは現在の父親の映画だったのだ。
あと、細かいけど不良の金田があまりにも爽やかだったのと道端の車が30年前にはない最近の車だったのが残念。
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2016.12.24(Sat)
第二次大戦中にドイツ軍がデンマーク海岸線に埋めた150万もの地雷を、戦後まもなくデンマーク軍はドイツ軍捕虜の少年兵に除去させる。
即席で地雷の除去方法を教え込まれた少年兵たちはたどたどしくも地雷を一つ一つ解体していくが、映画の観客も同時に地雷解体を追体験させられ、神経をすり減らす思いだ。
終戦直後、しかも相手はナチ。
食料も与えず、慈悲もなく延々と地雷除去作業をやらせるデンマーク軍曹の姿は当時としては十分納得できる厳しさだ。
それだけに、途中から軍曹の少年兵に対する態度の軟化具合は不可解だった。
ただ、戦争とはいえ年端もいかない少年が現代では考えられないような境遇に貶められるということは、分かっていても胸が締め付けられる。
少年兵たちの心の壊れ方も、もっとすさまじいものではなかったかとも思える。
今ならその非人道的な扱いは非難の対象だが、この混乱期のひどさについては枚挙のいとまがないことと比べると、事実をベースにしているとはいえ疑問符が付いてしまう。
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2016.12.18(Sun)
スウェーデンで「スターウォーズ/フォースの覚醒」を抑えて5週連続一位になったというスウェーデン映画。
オーヴェという偏屈なスウェーデン男の一生を描いている。
愛する妻に先立たれながらも43年間勤めあげた鉄道会社を解雇されると、オーヴェは妻の後を追おうとするが、隣に中東から引っ越してきた家族の騒動に巻き込まれていく。
スウェーデンも他のEU諸国と同様に移民が大勢入っているという最近の状況を反映して、映画の序盤はおそらくは多くのスウェーデン人が思っているように移民の言動を好ましくないように描いている。
冷静に分析してしまうと、「フォレスト・ガンプ」のスウェーデン版で、SAAB対VOLVOのようなスウェーデン特有のエピソードも多い。
きっと、自分も気づかなかったスウェーデン・ネタがもっと満載に違いない。
一方、今は偏屈なオーヴェにもいくつもの苦難があり、様々な生死にまつわるエピソードも多い。
早く妻のもとへ行きたいと願うオーヴェだが、生きることの素晴らしさが逆に浮かび上がってくる描写展開に感動する。
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2016.12.17(Sat)
日活ロマンポルノ・リブートプロジェクト第二弾、肉食系どころか獣系女子が主人公の作品。
突き抜けたパワーは、香港映画がルーツとのこと。
しかしながら、自分としてはもう少し振り切ってほしかったかな。
確かにエロは突き抜けているけど、本作にあるコメディ路線、格闘路線(?)もそれぞれもっとぶっ飛んでもらった方が自分の好み。
たまたまこの時間の映画館に入ったのだけど、この日はラッキーなことに舞台挨拶に遭遇。
監督曰く、既に次回作の構想まであるらしい!?


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2016.12.11(Sun)
ネット上での評判がすこぶる悪いので何かやらかしているのかとも思いましたが、フツーに楽しい映画でした。
まあ、突っ込みどころがないわけではないでしたが、この手の映画は何も考えずに2時間集中して楽しめるかどうか、というのも大事だと思うので自分としてはあまり気にもせずです。
しかし、ドナルド・トランプを出すまでもなく、このような無骨なヒーロー像をトム・クルーズも扱うようになってきているというのは、不安にも思えてきます。
ちょっとした価値観も変わりつつあるんではないのかなと。
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2016.12.05(Mon)
意味のあまり感じられない濡れ場がはいってくるのはちょっと引いたなあ。
ポルノだからそうなんだと言われればそうかもしれないが、今は70年代80年代とは比較にならないほど容易にセックス映像を手に入れることができるのだ。
そういう時代でのポルノ映画を期待したのだけど、タランティーノのように一昔前のB級映画的な演出を狙いすぎてやしないかい?
何かとワンパターンな音楽の使い方も学生映画を見ているようで安っぽさが鼻につく。
女優さんも似たタイプの人が何人も出てくるが(少なくとも自分にはそう見えた)、名前を知らないのと特徴がつかみにくいのとで見ていて集中直が持続しなかったのは残念。
主人公の古谷(板尾創路)がひたすらモテるという設定がまず初めにありきというのも無理やりな気がしないでもない。
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