残穢【ざんえ】 ‐住んではいけない部屋‐ ★★*☆☆

残穢かつてのヒット作「リング」や「呪怨」のようなジャパニーズホラーの栄光よ再びということでしょうか。

確かに怖いです。

観た後も夜が怖くなります。

アプローチは「呪怨」のような怖い絵を並べるのと、「リング」のような拡大感染していく穢れの概念がキーになります。

この辺りがミエミエなだけに途中から見る側としてもテンションが下がりました。

ここまで次から次へと穢れが移っていくことを描くということは、「リング」のようなシリーズ化を狙っているんでしょうか。

「リング」シリーズは原作のスケールの大きい世界観が自分は好きでしたが、この映画の原作はどうなんでしょうか。

今のところ原作は読んでいませんが、映画を見る限り食指が動きません。

竹内結子のの気合の入らない演技にも好感が持てませんでした。



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ザ・ウォーク ★★★☆☆

ウォーク綱渡りだけで一つの映画が成り立つのだろうか?というのがこの映画のことを知った時の感想。

でも、監督がロバート・ゼメキスということと、レビューを見ていると思いのほか良かったりするので見に行ってみました。

結果、何か変わったアプローチの仕方をした映画かもと言う淡い期待はもろくも崩れ去り、まさに綱渡りだけの映画でした。

それでも、さすがロバート・ゼメキスと唸らされずにおれないほど見せ方の上手い映画です。

事実に基づいた映画と言うことで結果は分かってはいるのだけれど、それでも見ていて手に汗を握らずにいれないクライマックスの緊張感はすごいです。

ただ、WTCの圧倒的な大きさは映画の何度となく語られているが、なくなってしまったWTCを舞台になぜ今この映画が作られたのだろうか。


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David Bowieの最後のレコーディング(ヴィスコンティのインタビュー訳文)

ローリングストーン誌のヴィスコンティ氏インタビュー記事を和訳してみました。
上手い訳ではないですが、なんだか急に訳さずにはおれなくなったので。。。

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デイヴィッド・ボウイは「ブラックスター」の続編アルバムを計画していた。彼はあと数か月はもつと思っていたんだ。

「ブラックスター」のリリース近い、彼の死の一週間前、デイヴィッド・ボウイは彼の長年の友人でプロデューサーのトニー・ヴィスコンティをフェイスタイムで呼びつけ、もう一枚アルバムを作りたいと言った。彼の人生の最後の何週間かに振り向けられたのは、5曲の新曲を書いてデモを作ることだった。ヴィスコンティによると、彼は11月以降、彼の癌は末期に入っていることを知っていたが、彼らの会話から分かるのは、彼は時間がほとんど残されていないことを知らなかったことだ。「最後の局面で彼はブラックスターの続編を計画していた。」プロデューサーのヴィスコンティはローリングストーン誌次号のボウイ追悼特集のインタビューで言っている。

「で、自分はドキドキした。」ヴィスコンティは続ける。「私も、彼も少なくとも数か月残されていると考えていた。彼が次のアルバム制作に興奮しているのだから、明らかに彼はあと数か月まだあると考えていたに違いない。しかし、終わりは急だった。自分はひそかに知っていた。正確には分からないが、その電話の後、病状が急に悪化したんだ。」トニー・ヴィスコンティは1969年の「スペース・オデティ」以来数多くの名作をプロデュースした。2人の共作には1970年の「世界を売った男」、1977年の「ロウ」、1980年の「スケアリー・モンスターズ」、そして2013年の衝撃的カムバック作「ザ・ネクスト・デイ」がある。

ヴィスコンティは一年前、NYで「ブラックスター」のレコーディング・セッションに現れた時にボウイの病気のことを初めて知った。「彼は化学療法から丁度戻ってきたところで、彼には眉毛がなかった。そして、頭には毛がなかったんだ。」ヴィスコンティは言う。「だから、バンドに秘密にすることはできなかった。でも、彼は私に個人的に話してくれた。病気について顔を突き合わせて語っているとき、私は文字通り息が詰まった。」

2015年の半ば、ボウイの病状は改善しているように見えた。「化学療法を行っていて、それが効いていたので彼は楽観的だった。」ヴィスコンティは言う。「昨年半ばのある時点では、彼は回復状態にあったんだ。私は感激したよ。彼の方は少し危惧していた。『祝うには早すぎる。今のところ、自分は回復しているが、どうなるか様子を見よう。』彼はそう言って化学療法を続けた。だから私は彼がきっと治ると考えていた。しかし、11月、突然それは戻ってきた。ガンは彼の体の全身に転移していたんだ。そして、そこから回復することはなかった。」


ボウイは既に11月までに「ブラックスター」を完成させていた。ただ、それまでにヴィスコンティは歌詞のいくつかのトーンに気づいて彼に言った。「抜け目のない奴だ。遺作アルバムを作っているんだな。」ボウイは笑って答えただけだった。「彼はとても勇気があり精神的に強かった。」ヴィスコンティは言う。「そして彼のエネルギーはがん患者とは思えないほどすごいものだった。彼は全く恐れを見せることはなかった。アルバムを作ることだけに集中していたんだ。」

ヴィスコンティが知る限り、ボウイの2004年の心臓発作と18か月前のガンの関係に関する健康問題の噂は誤りである。「2008年か2009年に我々が会った時、彼は実際少し太っていた。彼は健常者だったよ。彼の頬は赤く、病気ではなかった。心臓のための投薬はしていたが、それは50代、60代の心臓疾患を患う多くの人々と変わらないもので、普通のことだった。彼はとてもよく対処していた。」心臓発作と2013年発表の「ザ・ネクスト・デイ」の間、ボウイはボクシング・トレーニングも行っていた。

ヴィスコンティがボウイの死を知った時、彼はHoly Holyと元スパイダース・フロム・マーズのドラマー、ミック ”ウッディ” ウッドマンジーを含むボウイのトリビュート・プロジェクトのツアーに出ていた。「我々はツアーを続けるべきか迷った。なぜなら、みんな意気消沈していたからだ。」ヴィスコンティは言う。「月曜日は私の人生で最悪の日だったと言える。我々は話しあった。『我々はミュージシャンであり、これこそ我々がやっていることだ。デイヴィッドも同意しただろう。』我々は、昨晩の彼の死以来、初めてとても熱狂的なトロントの観衆の前で演奏した。何人もの人が泣いていたが、笑顔で手をたたいて飛び回っていた。このことは彼のことを知り、彼の人生を祝福する素晴らしい体験だった。」


ローリングストーン誌
David Bowie Planned Post-'Blackstar' Album, 'Thought He Had Few More Months'

About a week before his death, with Blackstar nearing release, David Bowie called his longtime friend and producer Tony Visconti via FaceTime, and told him he wanted to make one more album. In what turned out to have been the final weeks of his life, Bowie wrote and demo-ed five fresh songs, and was anxious to return to the studio one last time. Bowie had known since November that his cancer was terminal, according to Visconti, but if their final conversation was any indication, he had no idea he had so little time left. "At that late stage, he was planning the follow-up to Blackstar," says Visconti, that album's producer, in an interview conducted Wednesday for a Bowie memorial package in the next issue of Rolling Stone.

"And I was thrilled," Visconti continues, "and I thought, and he thought, that he'd have a few months, at least. Obviously, if he's excited about doing his next album, he must've thought he had a few more months. So the end must've been very rapid. I'm not privy to it. I don't know exactly, but he must've taken ill very quickly after that phone call." Visconti has been working with Bowie on and off since 1969's Space Oddity, producing numerous key albums, among them 1970's The Man Who Sold the World, 1977's Low, 1980's Scary Monsters (and Super Creeps), and 2013's surprise comeback The Next Day.

Visconti first learned of Bowie's illness a year ago, when he showed up for Blackstar recording sessions in New York. "He just came fresh from a chemo session, and he had no eyebrows, and he had no hair on his head," says Visconti, "and there was no way he could keep it a secret from the band. But he told me privately, and I really got choked up when we sat face to face talking about it."

Around the middle of 2015, however, Bowie's prognosis seemed to improve. "He was optimistic because he was doing the chemo and it was working," says Visconti, "and at one point in the middle of last year, he was in remission. I was thrilled. And he was a bit apprehensive. He said, 'Well, don't celebrate too quickly. For now I'm in remission, and we'll see how it goes.' And he continued the chemotherapy. So I thought he was going to make it. And in November, it just suddenly came back. It had spread all over his body, so there's no recovering from that."


Bowie had already finished Blackstar by November. But even before then, Visconti noticed the tone of some of the lyrics and told him, "You canny bastard. You're writing a farewell album." Bowie simply laughed in response. "He was so brave and courageous," says Visconti. "And his energy was still incredible for a man who had cancer. He never showed any fear. He was just all business about making the album."

As far as Visconti knows, rumors of additional health problems between Bowie’s 2004 heart attack and his cancer diagnosis 18 months ago are false. "When I met up with him in 2008 or 2009," he says, "he actually had some weight on him. He was robust. His cheeks were rosy red. He wasn't sick. He was on medicine for his heart. But it was normal, like a lot of people in their 50s or 60s are on heart medication, and live very long lives. So he was coping with it very, very well." In the time between the heart attack and the 2013 release of The Next Day, Bowie even took boxing lessons.

When Visconti learned of Bowie's death, the producer was on the road with Holy Holy, a Bowie tribute project that includes former Spiders from Mars drummer Mick "Woody" Woodmansey. "We deliberated whether we should continue the tour because we were all knocked sideways," Visconti says. "Monday was the worst day of my life. I gotta say. But we talked about it and said, 'We’re musicians, this is what we do. David would like it.' We played for the first time since his death last night to a very, very enthusiastic Toronto audience. There were people crying, but there were people smiling and clapping and jumping around. Listen, it was a wonderful experience to be able to acknowledge him, to celebrate his life."

Visconti and many other Bowie friends and collaborators reminisce about the musician in the next issue of Rolling Stone.


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ブリッジ・オブ・スパイ ★★★☆☆

ブリッジオブスパイ事実に基づく映画ということで、スピルバーグがこの手の映画を作るとあからさまな賞狙いと考えてしまうのは自分だけだろうか。

映画はすごくスピルバーグっぽい演出で淡々と進む。

自分の好みからすると、この人のこういう演出はいつも物足りない。

冷戦の象徴であるベルリンの壁がまさに建設されている時代の出来事で、当時の緊迫感が伝わってくるのは興味深かった。

国同士でやるとまずいからということで民間人のドノヴァン一人にソ連と東ドイツとスパイ交換の交渉をさせるというのはいかにもアメリカ的と言うべきなんだろうか。

しかし、スパイ交換後にドノヴァンの貢献で成功したとテレビで言ってしまうところは、冷戦時期からぬ対応のようにも見えた。

他にこの時期に永遠に秘密裏に処理された事件もあったと聞くだけに、これも冷戦の一部としての演出なんだろうなと思う次第。



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★David Bowie追悼

blackstar
1月8日にデヴィッド・ボウイのニューアルバムが発売されていたのは知っていたけれど、モタモタしていてポチッたのが昨日(1月10日)だった。

今日(11日)夕方、スマホでアマゾンが出荷を完了したという通知が来たのを確認したついでにインスタグラムを開いて見つけたのが下の文章。

David Bowie died peacefully today surrounded by his family after a courageous 18 month battle with cancer. While many of you will share in this loss, we ask that you respect the family’s privacy during their time of grief.

また何かオチがついているのかと思ったが、そんな雰囲気はない。

2chに行ってみると、BBCで取り扱われ、息子のダンカンがそれは本当だと語り... などと情報が入ってくる。

それでも、しばらくは呆然として信じられなかったが、とうとうYahoo!ニュースでもアップされ、その時点で観念した。

彼のファンを続けて33年。

著名人の逝去を知ってこれまで大きな喪失感を感じたことはない。

振り返ればこの33年間、彼はほとんど途切れることなく何らかの活動を続けてきたアーティストで、彼と同時代に生きてこれたことはこの上ない幸運であり、すごく感謝している。

「1年半(18か月)癌と戦った」とあるので、今回のニューアルバムは自分の死を視野に入れての製作だったことは疑いようもない。

この人のことだから発売時期もすべて計算ずくだったのだろう。

最後の最後までこの人らしいところに驚嘆する。



Rest In Peace.



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クリムゾン・ピーク ★★*☆☆

クリムゾンピークとにかく観客を怖がらせたいと思って作られた映画ですな。

まさに、ホラー映画の体で作られてます。

出演者たちも豪華で、作り手の気合の入れ方の高さもひしひしと伝わってきます。

でも、オチが途中である程度予想がついちゃうんだよなあ。









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007 スペクター ★★★☆☆

007スペクターダニエル・クレイグの007は常に前作の続編と言う色が強いので、今回は鑑賞前に前三作のブルーレイを見なおしました。

今更ながら、「慰めの報酬」がすばらしいと思いましたが、それはさておき、「スペクター」です。

結論から言うと、期待しすぎたせいかちょっとがっかりな出来です。

最初のメキシコのエピソードはスゴイ!の一言ですが、そのあとの展開が今までにないほど安直で昔の007シリーズのようでした。

過去のシリーズに対するオマージュをふんだんに織り込んだとのことですが、昔のシリーズと違っているからクレイグ版ボンドが人気なんであって、余計なことをし過ぎですな。

噂ではクレイグ版はあと一本作られるようなので、クレイグ版らしいガチガチの007の復活を自分としては望みます。



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クリード チャンプを継ぐ男 ★★★☆☆

クリードスポ根もの、ボクシングもののストーリー・パターンはとっくに確立されていて、「ロッキー」シリーズもその確立の過程で基礎の一部になっている。

本作はその確立されたパターンにハマったベタなストーリーだが、言い換えると「ロッキー」の単なる焼き直しだ。

とはいえ、これまでの知見に裏打ちされたつくり方と言うこともあって、この映画は普通に盛り上がって見れるのはすばらしい。

クリードが主人公と言うこともあって有名なテーマ曲「ロッキーのテーマ」は封印かと思いきや、クリード本人がピンチのシーンでとうとう登場。

受ければなんでもいいのね、と映画のポリシーのなさにガッカリする一方で、やはりボクシングシーンでこのテーマがかかることに期待していた自分に気づくというアンビバレントな状態に陥っていた。

ただ、無理やり詰め込んだようにみえるメロドラマやボクシングの練習がぬるく思えてしまうのは見る方のこっちが老けてしまったからだろうか。



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