トランス ★★★☆☆

TRANCE「スラムドック・ミリオネア」、「127時間」のダニー・ボイル監督最新作。

「トランス(TRANCE)」は英語のトランス状態、夢うつつ、催眠状態のこと。

映画の内容は、題名そのままで、記憶喪失に陥った主人公が催眠療法により記憶の回復を図ろうとするが、事件は二転三転の様相を見せて展開していくというもの。

サスペンス/スリラー作品だが、特に目新しいストーリーではない。

途中から誰が何をやったか勘のいい人なら気づいてしまうだろう。

記憶がないこと→催眠による誘導が容易に想像できてしまうし、催眠術を扱えるのはその女性だけ。

本編の中に挿入され始める意味不明な映像も失われた過去であるということは大体想像できてしまう。

ただ、終盤の展開は映画を見ている側としても一種のトランス状態に入るような錯覚に陥る不思議な作品。

でも、ラストは「スラムドッグ・ミリオネア」が頭をよぎるような見せ方なのは二番煎じのような気がして少しがっかり。



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謝罪の王様 ★★★*☆

謝罪の王様クドカンの映画と言うことで期待せずに行きましたが、そのせいか思ったより楽しめました。

謝罪のいろんなケースを紹介している構成になっていますが、単に並列させるのではなく時系列上、同時進行しているという形をとっていたのは興味深かったです。

親子の謝罪から会社でのセクハラの謝罪、国同士の謝罪まであらゆる謝罪をテンポよく見せてくれます。

それでも、やはりくだらないとは思うのですが、それを大真面目に作っているこの作品はその姿勢がすごく映画らしくて、見ていると思わずうれしくなってしまいます。

最期の土下座を超える謝罪までのつなぎ(こじつけ)には思わずにやけてしまいますが、その心意気を感じる力作です。

また、エンドタイトルのEXILEとE-GIRLSのダンスパファーマンスまでテンポが途切れることもなく一気に流れ込む感じもよかったです。




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地獄でなぜ悪い ★★☆☆☆

地獄でなぜ悪い園子温監督の最新作。

しかも、カナダのトロント国際映画祭で受賞した観客賞を引っ提げての公開だ。

なんだけれど、残念ながら自分はこの映画にはノれませんでした。

見る前の期待も大きかっただけにひじょーに残念!!!

映画製作に対する、どこかありがちな夢に取りつかれたヤツら・・・たぶんこの映画に関わった人間が多かれ少なからこういう資質をもっているんだろうと感じる。

でも、自分は彼らに対してのイラつきが消えず、作品に没頭することが出来なかった。

オリジナル脚本/ストーリーは独特で園子温ワールド全開と言った感じで気を抜くことのできない展開の連続。

最近の監督の勢いからか、この驚嘆の物語の作品に大物俳優陣も大挙として出演していたのも驚きだった。

ハマるひとはハマるんだろうけど、自分は今回はダメでした。







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エリジウム ★★★☆☆

エリジウムマット・デイモン、ジョディー・フォスターと言う大物を配し、 今注目の新鋭、「第9地区」のニール・ブロムカンプ監督が撮った作品。

なのだが、映画で描かれている世界観は特別なものではなく、これまで使い古されたコンセプトの焼き直しだ。

荒廃した地球は、現代の難民キャンプの延長上にあるような(「第9地区』の延長上にあるような)世界。

宇宙コロニーのビジュアルは、映画化されたのは初めてかもしれないが、目を見張るような新世界と言うわけではない。

シド・ミードのコンセプト・デザインということで、ちょっとありきたり?。

格差社会とそれを打ち崩そうとする勢力の構図。。。

露骨な格差社会では、病に苦しむ人間が地球上にあふれかえる一方で、宇宙コロニー、「エリジウム」では各家庭に一台、気軽に使用できる万能の診断治療マシンが備えられている。

人道的な考え方からすれば、最初に達成されるべき医学治療の分野でこれほどの差別が認められている未来社会にはヒューマニズムは失われてしまっているということか。

この映画のコンセプト自体が一昔前の発想で作られたSFと何ら変わっていないのは非常に残念だ。

これまでにはないビジュアル(それでも映画ファンにしてみれば既に見かけた世界観だが)を織り込んで、ありきたりな世界を描いた出来合いハリウッド映画の典型ですな。




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ウルヴァリン:SAMURAI ★★*☆☆

ウルヴァリン日本を前面に出した映画になっているが、この映画で描かれる日本は今時珍しい、アメリカ人から見た歪んだ日本像だ。

しかも、アメコミ風テイストもふんだんに盛り込まれていて日本人の自分が見ているとなんだか落ち着かない。

増上寺から高田馬場まで一般女性を連れて走って逃げたりと地図上のつながりは滅茶苦茶だが、まあ、これはご愛嬌。

そもそも、第二次大戦末期にウルヴァリンが長崎にいること自体何の説明もなく謎だ。

原爆投下時に出くわすが、原爆自体はその後のストーリーの何の伏線もなっていない。

ここが最初に上手く描かれていてドラマ性があったならラストへの深みもあったように思うのだが、本作は単にエゴの強いおっさんが昔出会ったウルヴァリンを利用しただけというストーリーで何とも薄っぺらな感じ。

それとも、日本人は欧米を利用するだけの存在だと言いたかったのか。

今回は特に目を見張るようなアクションもなく(アメリカ人にしてみれば舞台が日本と言うことで日本自体が驚きの国に見えるのかもしれないが)、ちょっと残念感が漂う。




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