
戦争が終わってもうすぐ70年になりますが、その悲惨な体験を忘れないようにと作られた映画にしか思えませんでした。
ストーリーとしては整っているので、見ていても飽きることはないですが、どうも啓蒙用DVD的なにおいもぬぐえない感じです。
主役が今までの邦画にもありがちな日本通のアメリカ人で、これもありがちなことに無名のイケメン俳優を抜擢。
この辺りの配役ってなんでいつもこうなんでしょうか。
マッカーサーが主役であればもっと違った展開もあったように思いますが、このマネキンのようなイケメン俳優が語り部となったTVドキュメントのような仕上がりは万人向けを狙ったからだろうと思います。
実際に歴史を動かしたメインキャラクターたちの葛藤はあまりにもあっさりした描き方でその分物足りない感は否めません。
よく言えば、特に目新しい新説が披露されているわけではなく、また、アメリカ視点に寄りすぎてるわけでもなく、微妙なバランス感覚で無難な出来です。