ピープルvsジョージ・ルーカス ★★★☆☆

アメリカ文化史に大きな足跡を残し、世界中に熱狂的なファンを持ち続ける映画「スターウォーズ」。

1977年の発表時には編集賞ほかオスカーも受賞し世界中を圧倒してメジャー映画史上初の3部作を作り上げ、そのシリーズは「サーガ」と呼ばれた。

ところが、ジョージ・ルーカスは旧作を改変し始め、もはやオリジナル版は存在しないと宣言するようになったことにより熱狂的ファンたちは以前からもっていた心情を爆発させ始める。

アメリカでは世代を超えてスターウォーズの影響を受けている人は数多くいるし、自分にしても若いころはずいぶん傾倒した。

第1作目があまりにも強烈だったため、言いたくても言えなかったことを爆発させて作ったのがこのドキュメンタリだ。

全編、なあんだみんなそう思ってたんだと納得することしきり。

スターウォーズ・シリーズ、インディ・ジョーンズ・シリーズの内、1作でも好きな作品があれば、だれでも楽しめる作品です。


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シェイム ★★*☆☆

現代人の孤独をニューヨークに住むエリー・トビジネスマンの主人公を通して描く作品。

仕事のこと以外のことはすべてと言ってもいいほどセックスにまつわることに時間を費やす主人公の家に実の妹が転がり込んできたことから物語が転がり始める。

セックスに関する描写が多い作品だが、それぞれのシーンはエロティックというよりは孤独感を煽るものが多くなっている。

セックスを、その本来の意味を持つ繋がりを表すものとして描くのではなく、その対極である孤独を反語的に暗示するものとして用いられている。

歌手である妹の歌を聴きながら涙を流す主人公は、妹に対して尋常ならぬ思いを抱いていることを仄めかすなど、主人公は本人の望むつながりを持つことはできないという孤独感を描き、その嘆き悲しむ姿が痛々しい。


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シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム ★★★☆☆

従来のシャーロック・ホームズのイメージとは程遠い、新たなホームズ像の映画である。

腕っ節が強く、見たものの詳細がすべて瞬時に頭の中に入る。

この目に留めたすべての情報からすばやく状況を判断し将来の動きを先んじて読みとってしまい、さらにそれに対する対応策をとってすばやく動き回る。

一作目はどうもバタバタして落ち着きのない映画という印象が強かったが、本作は丁寧に描かれている感じも強く安心して見れた。


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戦火の馬 ★★★★☆

スピルバーク監督作品ということで正直あまり期待せずに見に行ったが、これが見事な感動作品だった。

「風と共に去りぬ」のようなシーンが入っているのは相変わらずのオリジナリティのなさに幻滅したが、それでも見事な感動作であることには変わりがない。

ヨーロッパの美しい叙情的な風景と印象的な音楽に思わず引き込まれる。

何よりもジョーイを演じた馬をはじめ、登場する動物たちの感情豊かな動きがすばらしい。



クレジットを見て驚いたけど音楽はジョン・ウィリアムズ。この人今いったい何歳なんだろう?


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ヒューゴの不思議な発明 ★★*☆☆

ずいぶん期待して見に行ったせいか、その分がっかりした。

確かに映像はきれいだが、物語は冗長。

何度となく同じようなシーンが繰り返されたり、あるエピソードもそのまま展開されるかと思ったら単発でそのまま終わったり、何が言いたいのかわからないまま時間が過ぎていったような感じだ。

後半のパパ・ジョルジュの過去の功績にしても、もっと違う見せ方があったろうにと思ってしまうくらい下手だったと思う。

ずっと陰鬱な表情を見せる子役にも好感は持てず。

何でアカデミー賞で作品賞候補としてあんなにウケがよかったのかよくわからない。


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メランコリア ★★★*☆

冒頭の10分、これがジャスティンの見た予知夢だったのだろうか。

結婚式を終えたジャスティンは、豪邸に住む姉が用意してくれた披露宴に出席するが、どこか朦朧としていてひたすら好意に泥を塗るかたちになってしまう。

その結果、意図してかせずにか結婚という人生の節目を迎えて、逆にそれまで培ってきたものを全て失う羽目になる。

それも、ジャスティンは未来を予知する能力をもっていて、近い将来、地球は惑星メランコリアと衝突してなくなってしまうのを知っているからだ。

地球に住んでいるものにとってどこにも逃げ場はない。たとえ、どれだけお金を持っていようとも、権力を持っていようとも。

圧倒的な虚無感を美しい映像詩で紡いで見せる作品で、その映像の啓示的な内容のみならず、印象的な映像に息をのむ。


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