
スウエーデンの歴史上の闇にスポット当てつつ大物資産家の一族を舞台に繰り広げられる物語は雰囲気たっぷりだが、いかんせん、映画の展開としては冗長。
奇抜ないでたちのリスベットは、その過去も描かれて、丁寧な人物描写だと思うが、あまりにも無表情で感情移入が難しい。
ラストの謎解きも、ドラマチックにしすぎたせいか、飛躍していて追いつけなかった。
いかにも原作どおり映画化したといった印象を受ける本作だが、情報量が多くて、映画では上滑りになっているような気がする。
原作を読んでいる人ならそれなりに楽しめるのかも。