甲野善紀身体操作術 ★★★☆☆

古武道をベースに現代における「身体操作術」を探求する甲野善紀氏。

著作も多数あり、元巨人軍の桑田真澄の復活にも一役買った人である。

本作品は、そうした彼の、固定観念にとらわれない身体操作術の探求の道を追ったドキュメンタリーである。

彼は武術のみならず、現代の様々な場面での体の動かし方についてアドバイスを送り続ける。

それは、フェンシング、ラグビー、舞台俳優から介護ヘルパーやフルート奏者に至るまで非常に幅広い。
圧巻は、ボールの上に折り重なっている巨漢のラグビー選手をいとも簡単に引っぺがしていく場面だ。

体重をかけたラグビー選手が彼にひっくり返され、本人は何が起こったか理解できないかのように唖然とし、周りで見ている他の選手たちも目の前で起きたことが信じられずに何度も同じ動作を甲野氏にやってもらうシーンが印象的だった。

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ラッキーナンバー7 ★★★*☆

公開前の宣伝も地味で、いつの間にか公開が始まっていて、間もなく終えてしまう作品だが、これがなかなか面白い。

最初からテンポよく進む展開に思わず引きずり込まれてしまい、畳み掛けるようなミステリー・サスペンスにはまってしまう。

映画全体にちりばめられているスタイリッシュな雰囲気もGood!

ブルース・ウィリスは派手なアクションは見せないが、冷徹な雰囲気が見る者をゾッとさせる。
ジョシュ・ハートネットの演技は人間味が感じられ、ルーシー・リューも今回初めてかわいいと感じた。

ハードボイルドなスタイリッシュ・サスペンスと呼べるなかなかの快作である。

ちなみに原題は「ラッキーナンバー・スレブン」だが、邦題の「ラッキーナンバー7」と同様にどちらもピンと来ない題名だ。

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どろろ ★★*☆☆

ヒューマン・ドラマの部分はよかったと思う。

ただ、やはりというかCGを使ったシーンは目を覆いたくなるほどの酷さ。
見ていてこちらが恥ずかしくなってしまう。

何年も前からそうだが、邦画はやはり特撮を何とかしないとなあ。

本作は特撮そのもののみならず、コンセプトやデザイン自体にも問題あり。
アクションシーンもそれらがネックになって今ひとつノリきれない。

戦国時代の古家にビニールチューブやガラス容器があるのはどう見ても違和感がある。

漫画の原作を知っている人はそれ以外にも色々といいたいところがあるようだが、原作を知らない私としては、特撮部分を除けばそれなりに楽しめた。

妻夫木聡はかっこよく撮られているし、柴咲コウのどろろもよかったと思う。

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ディパーテッド ★★☆☆☆

やはりこの映画のオリジナル、「インファナル・アフェア」を超えることは出来ていない。

オリジナルと違う面を出してくれればよかったのかもしれないが、そのような部分はほとんどなく、ストーリーもオリジナルに忠実。

なのに、本作では緊迫感が全く感じられない。
オリジナルでは、手に汗握る心理戦が見所の一つだったが、そういったハラハラドキドキが抜け落ちてしまっている。

ポイントとなる場面場面は、微妙に作りかえているが、いずれもオリジナルの方がいい。
改めてオリジナルのレベルの高さに気付かされる。

マーチン・スコセッシの手腕もその昔の作品の面影はほとんどなく、描写に深みがない。

また、オリジナルはまさしくノアールと呼べるような作品だったが、ディカプリオにはトニー・レオンのような深い哀愁は感じられなかったのが残念。

ネタ切れハリウッドの出来合い映画の感強し。
これをオスカーにノミネートするというのはちょっと違うんじゃないだろうか。


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それでもボクはやっていない ★★★☆☆

周防監督はとにかくリアリティにこだわったらしい。

その甲斐あってか、映画はひたすら淡々と進んでいく。
まるでドキュメンタリーをスタジオで撮ったかのように。

ユーモアはほとんど描かれることなく、主観を徹底的に排除しているようだ。

うがった見方をすれば、当局の広報ビデオを有名な俳優を使って制作しただけのようにも見える。

あまりにもリアルなラストは、多くの観客を落ち込ませ、日本の裁判の現状に問題意識を持たせたに違いない。

これこそ、周防監督のこの映画にこめた狙いのように思える。


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散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道 ★★★★★

『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』 梯 久美子著 2005、新潮社

映画「硫黄島からの手紙」で渡辺謙が演じた栗林中将を著者の取材から描いたノンフィクション作品。
2006年大宅壮一ノンフィクション賞。

私がこの本を読んだきっかけはやはり映画「硫黄島からの手紙」なのだが、映画では描ききれなかった背景や、栗林中将の想いがひしひしと伝わってくる。

映画はやはりその構成から情報があまりにも絞り込まれすぎていることに気付かされる。

映画を見た人、これから見ようとしている人にはぜひ読んでもらいたいと思う作品だ。


一番ショッキングだったのは、一日でも本土空襲を遅らせるために兵隊に容易な玉砕を許さず、最後まで戦闘を続けていた栗林中将だったが、最後の総攻撃の日までに既に東京大空襲が行われ、焦土と化していたていたことだ。
(サイパンから出撃したB29は本来なら硫黄島に配備された日本軍の迎撃により阻止されるはずだった。)

栗林中将の無念さに涙せずにはいられない。


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天空の蜂 ★★*☆☆

『天空の蜂』 東野圭吾著 1998、講談社

最新鋭の大型ヘリコプターを盗み出した犯人は、それを原子力発電所、高速増殖炉の真上でホバリングさせ、国に要求を突きつける。。。

クライシス・サスペンスという謳い文句だが、緊迫感なく淡々とした調子であまり引き込まれなかった。

ミステリーとしては謎解きもあまり意外性を感じることなく拍子抜け。

原子力発電に昔、超間接的に関わっていた私としては、著者のその技術的な詳細の記述によく調べたなと感嘆した。

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真っ黒!竹炭パン















写真はトーストを焦がしたわけではない。
竹炭入りのパンなのだ。

まさに真っ黒。
目に瞑って食べると普通の食パンと味は変わらないのだが、この姿を見て食べるとどうも焦げ臭い気がしてあまりおいしく感じられない。

食事は五感を使って味わうものということがよく分かる。



あと、トーストにするときに上手く焼けているかどうか判断がつかないのが困る。



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モンスター・ハウス ★★*☆☆

まずまずの出来だが、やはりピクサー/ディズニーの作品と比べるとスケール感や話の展開の自然さに関しては見劣りする。

それに、少々小さくまとまりすぎじゃなかろうか。

キャラクターはみんな細部に至るまで設定が緻密で、どこにでもいそうな生活感を漂わせている。

このあたりは単なる子供向けの映画ではないということを見せてくれるのだが、ストーリー展開においてはいささか説得力にかける。

大人が楽しむのにはもう一ひねりほしいところだ。

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寒川神社

今年も寒川神社へ参拝した。

私はこの神社独特の清涼とした雰囲気が好きだ。
特にこの拝殿はなんと表現したら言いか分からないが、どこか高貴な雰囲気がある。













毎年神門に飾られる迎春干支ねぶたは、今年は「開運猪突豪胆」














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ダニエラという女 ★★☆☆☆

内容はコメディ。
しかし、そこはフランス映画。日本人の私としてはクスリとも笑えなかった。

笑ってほしいんだろうなという雰囲気は映画から伝わってくるのだが、それだけだ。

そして、モニカ・ベルッチは残念ながら老けてしまっていた。少なくとも「マトリックス」に出ていた頃よりは確実に。


もう、完全に中年の肉感的なおばさんである。それもすごい巨乳の。

モニカ・ベルッチの大ファン、熟女好き、もしくはフランスのユーモアを解することが出来る人でなければ退屈な映画だと思う。

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K-1 秋山は反則行為で失格


秋山は反則行為で失格


大みそかのK-1「Dynamite!!」での秋山成勲対桜庭和志は、秋山のあまりにも一方的な試合展開で驚いた。

それにしても、こういう結末になるとは。。。

試合からずいぶん時間が経っているが、問題点はきちんと証明できたんだろうか。

秋山本人が公の場で謝罪しているが、後味が悪い。


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酒井家のしあわせ ★★*☆☆

関西の郊外(伊賀上野市?)を舞台にしたユースケサンタマリアと友近が夫婦を演じる酒井家の物語。

関西に住んでいたことのある人なら思わずうなずいてしまうほどのあまりにも自然な「とある関西の家族」像になっている。

ただし、主人公はその家の長男である中学生のツグオだ。

映画は、彼の目を通して学生生活や親の夫婦喧嘩を描き、思春期入り口の複雑な苛立ちやあどけなさをうまく描いていると思う。

笑いあり、涙ありのほのぼのしたドラマだ。


俳優人は派手ではないが、ちょっと有名な人たちがたくさん出ている。
赤井秀和、本上まなみ、濱田マリ、笑福亭仁鶴 、山田スミ子。。。
谷村美月は海賊版撲滅キャンペーンで映画本編が始まる前に黒い涙を流していた女の子。

あと、長女の光を演じた子は何歳だったんだろうか。
あまりにも自然な演技に驚いた。

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冬休みも終わり

12月23日からの17日間の冬休みも今日で終わり。

なんだかんだであっという間だった。

昨日は、岐阜~名古屋の降雪を避けて、西名阪~東名阪~伊勢湾岸道~東名経由で横浜に戻ってきた。


で、今日は家の大掃除。

帰省前は忙しくて出来なかったのだ。



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私が読んだ小説ランキング2006

私が2006年に読んだ小説21冊のランキングをまとめてみた。

今振り返ると見た直後の評価の基準が結構ブレているので、そこは改めてレべリングし直した。

私は基本的に小説は読まない人だったのだが、2006年は「白夜行」を読んで衝撃を受けて以来それなりに読むようになった。

ただ、文庫本でしか読まないので小説の発表年度からすると古いものが結構含まれる。

東野圭吾は「白夜行」以外ではピンとくるものにはあたらなかった。荻野浩はどれも面白いのだが、今ひとつ響くものがなかった。

「このミステリーがすごい」といった書評本を参考にして本を選んでいるので全体的にははずれが少なかったように思う。

基本的には、
★★★★★・・・傑作
★★★★☆・・・秀作、佳作。読んで損はしない。
★★★☆☆・・・普通。多少引っかかるところはあるが、無視できる。
★★☆☆☆・・・引っかかるところがちょっと多すぎる。
★☆☆☆☆・・・全然面白くない。
*・・・★半分(今回は使用せず、上記区分に振り分けた。)

★★★★★
白夜行 東野 圭吾著
佐賀のがばいばあちゃん 島田 洋七著 

★★★★☆
永遠の仔 天童 荒太著
嫌われ松子の一生 山田 宗樹著
荊の城 サラ・ウォーターズ著
ワイルド・ソウル 垣根 涼介著
疾走 重松 清著
僕たちの戦争 荻原 浩著
 荻原 浩著
パラレルワールド・ラブストーリー 東野 圭吾著

★★★☆☆
チーム・バチスタの栄光 海堂 尊著
半落ち 横山 秀夫著
流星ワゴン 重松 清著
予知夢 東野 圭吾著
私の遺言 佐藤 愛子著
神様からひと言 荻原 浩著
天使と悪魔 ダン・ブラウン著
時生 東野 圭吾著

★★☆☆☆
イン・ザ・プール 奥田 英朗著
変身 東野 圭吾著

★☆☆☆☆
ヒストリアン エリザベス・コストヴァ著



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時生 ★★★☆☆

『時生』  東野 圭吾著 講談社 2005

死の床に伏せる最愛の息子。
実は過去にその息子と出会っていた。

物語の大枠は魅力的なのだが、父親の拓実の過去の立ち回りは少々荒唐無稽で惹かれなかった。

テレビドラマならいいのかもしれないが、ちょっと安っぽすぎる。

ミステリーの一面も持つが、藤子不二雄の作品のような心温まるSF作品であり、拓実のサクセス・ストーリーともいえる。



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初詣(伊勢神宮)

今年も1月4日に伊勢神宮へ参拝した。

今年もこの日には首相の参拝があった。

今回は街宣車が走り回っていて内宮近くの道路がちょっとした渋滞になっていた。



内宮と五十鈴川

いつもながら清涼とした雰囲気に包まれている。







安倍首相。

ほんの30分前には民主党の小沢一郎も参拝していた。






内宮参拝の後は外宮へ参拝。

外宮のほうが参拝客も少なく、静かでより清涼感を強く感じた。


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リトル・ミス・サンシャイン ★★★★☆

登場人物みんなキャラがたっていておかしい。

一番家族の色に影響を与えるはずで、個性的であってもいいはずの母親がここではあえて一番「よくいる母親」になっている。

そのせいかそれぞれの個性が見事に描かれていて飽きなかった。

個性的なメンバーとテンポのいい展開に音楽が見事にマッチしていて笑いあり、涙ありのいい映画だった。

家族ロード・ムービーなのにPG12ということだったが、これはあのエロ爺さんのためなんだろうか。

登場時間は短いはずだけど、最後の最後までネタを仕込まれていて全部あの爺さんにやられたって感じだ。


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初詣(高津神社と生国魂神社)

高津宮
実家の氏神にあたる。

ここも例年通り参拝。

私も最近知ったのだが、仁徳天皇を王神と仰ぎ、人形浄瑠璃文楽や古典落語のゆかりもある神社。



今年は近くにある生国魂神社にも足を伸ばした。
この神社は由緒正しき神社なのだが、今まではあまり初詣でにぎわっているという印象は持っていなかった。

今回は1月2日ということで、さすがに出店もあってそれなりににぎやか。




生国魂造という他には例を見ない建築様式の大きな社を持つ神社。
日本書紀の時代には今の大阪城付近にあったが、大阪城築城の際に現在の場所に移された。

社殿は昭和20年の戦災による消失、昭和25年の『ジェ―ン台風』による倒壊など幾度も被災と造営を繰り返し、現在の社殿は昭和31年(1956年)に建立されたものである。











境内には数多くの神宮寺が存在する。
右上は城方向八幡宮(きたむきはちまん):大阪城の鬼門を守護する神で、武運長久のご利益があるとされる。











精鎮社(左上):えびすと弁天を祀り、鮮魚を扱う商人と漁業に携わる人々の信仰が篤いとされる。
浄瑠璃神社(右上):近松門左衛門をはじめ、文楽関係諸霊を祀っており、芸能上達のご利益があるとされる。

上方落語の祖といわれる米沢彦八の碑。







「生玉神社南坊」で一昼夜独吟四千句を興行した井原西鶴の像。

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初詣(宝塚神社、平林寺、清荒神清澄寺)









例年のごとく、初詣は日付が変わると同時に宝塚神社とその近くにある平林寺へ行った。

境内に上がると人であふれかえっていた。

いつもは参拝者にお神酒とするめが一片振舞われていたが、今年から中止になっていた。

20円で鐘をつかせてもらえるのだが、今回はそれもせず、あっさりとしたお参りだった。


1月1日の夜には清荒神へ参拝。
ここは火の神様、台所の神様として有名なところだ。

例年は1日に来ることはないのだが、今後の予定の関係からこの日参拝。

夜には車の規制がなくなるので車で出かけたが、やはりすごい混雑。

駐車場待ちの車の行列が駐車場から清荒神駅近くまで連なっていてびくともしなかったので仕方なく駅近くの駐車場において参道を歩いていった。

この参道は毎年出店が多く、いつもにぎやか。



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