嫌われ松子の一生 ★★★*☆

原作は昭和のステレオタイプ的な没落していく女性の悲惨な人生を描いたものだ。
映画化の話を聞いたとき、昭和の時代によく作られていた陰惨で暗い映画のようになるだろうと思っていた。

ところが、話を聞いているとミュージカル仕立てになるとのこと。しかも、監督は下妻物語でぶっ飛んだ演出を披露した中島哲也監督だということでそれなりに期待して見に行った。
(ちなみに、映画の英題は"MEMORIES OF MATSUKO")

内容はほぼ原作どおり。
松子がトルコ嬢になるエピソードもそのまま。もしかすると映画の脚本ではトルコ嬢ではなく、場末のホステス辺りに書き直されているんじゃないかと不安もよぎったが、そんなことはなかった。

ということで、見事な悲劇ミュージカル映画に仕上がっています。
下妻物語のコメディっぽいイメージで見に行くと期待はずれに終わります。そういう私もその口で、変な期待を持たなければよかったと反省することしきり。

松子の一生を振り返るかのようなラストは、余計だったかなと思う。(これも、原作を読んでしまったせいかも。)

自分としては、下手に期待していたことと原作をあらかじめ読んでいたということでこの映画本来の面白さを堪能できなかったかもしれないと後味の悪さが残るものになってしまった。

とはいえ、音楽に彩られた高揚と没落の繰り返しは、熱い風呂と冷たい水風呂を交互に入ったときのように疲労感(失望感)と快感(感動)が同時に押し寄せてくる。
正反対の感想が同居していてもう一度見てみたいと思う映画だ。(原作はもう一度読みたくなるようなものではなかった。)

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明日(5月25日)いん石が大西洋に落ちる

という話が今日、友人との会話の中で話題にのぼった。

何日か前にはYAHOOニュースにも上がっていたので、ある程度信憑性が高いかとも思ったが、今検索してもヒットしない。


今日の激しい雷雨はこれと何か関係あるのかもと思って、何だかワクワクしていたが、やっぱりガセだったか...
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STARS - Stardust Revue

5年前に出たスターダスト・レビューのベスト版。

DISC1は、ちょうど自分がスタレビから離れていた時期に発表されたシングル・カット集だ。

ライナーノーツにもあるが、この時期(90年代)はメンバーの脱退と新メンバーの参加でバンド自体大きな変換期でもあった。

自分がスタレビから離れていったのは、思い起こせば、その妙に甘ったるすぎる曲調のラブソングが続きすぎていたからだ。
それと大学~社会人という自分のライフステージもあるが、メルヘンチックなシンセの多用と当時の甘ったるい歌い方、過剰なア・カペラへの傾倒についていけなかった。

彼らが大ブレイクしきれなかったのも、日本の失われた10年といわれる不況時代にこういう曲調の歌には共感がもたれなかったのだろう。

ここにある曲たちも新奇性はやはりあまり感じられず、物足りなさは否めない。
とはいえ、多少は甘ったるさ傾向が緩和し、スタレビらしい耳に心地よい美しいメロディが数多く並んでいる。

こうしてみると、時代にとらわれず恋愛を独自の世界観の中で謳い続けるスタレビは、最近の言葉で言うところの究極の"萌え"バンドなのかもしれないと思えてくる。



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ナイロビの蜂 ★★★*☆

レイチェル・ワイズがアカデミー賞をとった作品。

宣伝では典型的な純愛モノをイメージさせるものだが、単なる恋愛ものではなく、社会的なメッセージを持ったミステリー仕立てになっている。


ラストはハリウッド作品ではありえない終わり方だ。ごく普通の男の、ある意味情けない終わり方。
復讐を果たすわけでもなく、事実を明らかにするだけにとどまっている。

ハリウッド作品に侵されているからだ言われればそれまでだが、物語としては今ひとつ感動できないラストに少し欲求不満。

とは言いつつも、この映画は、アフリカの貧困の現状をこれでもかとリアリティを持って描き、そこに巣食うアフリカ政治家のみならず欧州政治家の汚職、欧州企業の利権とそれによって軽んじられる生命をフィクションであることを忘れさせられるほどの迫力で映画全編において突きつけている。

物語の描き方はどうであれ、このような環境の中でもへこたれず、常に前向きに活動するテッサに大きな感動と尊敬の念を覚える。

作品賞が、「クラッシュ」でなく、この作品だといわれても驚かない。

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映画「ダ・ヴィンチ・コード」 は失敗か?! (2)

「ダ・ヴィンチ・コード」鳴りやまない拍手」

反応としては色々あるみたいね。

キリスト教関係者はこの映画を見ないように運動しているとか色々な思惑が交錯しているので、メディアの報道もどこまで信用できるか分からない。

まあ、自分で見に行きゃすむことなんだけど、本を読み終えるまではなあ・・・




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映画「ダ・ヴィンチ・コード」 は失敗か?!

「ダ・ヴィンチ・コード」は、洋書で読み始めたのだが、90章あたりで止まってもう10ヶ月くらい経っている。映画の公開までには読んでしまおうと思っていたが、間に合っていない。

一方、早くもあちこちで映画は失敗作(?)との評判がちらほら。

下手に変な映画でラストを知ってしまうまでには、早く読み終えてしまわねば。








ジャーナリストには悪評、失笑も=「ダ・ヴィンチ・コード」
 
【カンヌ(仏)16日】今年最も話題となっている映画「ダ・ヴィンチ・コード」が16日、カンヌ映画祭の初日(17日)の特別上映に先立って、ジャーナリストや批評家たち向けに上映されたが、評判は芳しくなかった。上映が終わると、拍手の代わりに口笛が聞かれ、重要な場面では失笑も漏れた。
 米紙ボストン・グローブの記者は、「良くなかった。原作本と同じくらい悪い出来だった」と酷評した。ダン・ブラウンの原作は世界中で約5000万部が売れ、超ベストセラーとなっている。しかし、イエス・キリストは結婚して子供をつくり、その子孫が現在も生きているとの原作の中心テーマが、大論争を巻き起こしている。
 トム・ハンクスが演じるロバート・ラングドンが、誰がイエスの子孫とみられるかを明かす重要な場面で、観衆は失笑をこらえきれなかった。タイムズ・オブ・インディア紙の記者は「ハイライト場面で笑いが起きた。大きな笑いでなく忍び笑い。それがすべてを物語っている」と話した。
 さらにイタリアのテレビの記者は、原作を読んでいない人にとっては物語が分かりにくすぎるとして、「観客は混乱し、拍手はなく、ただ沈黙があっただけ」と話し、英国のラジオ記者は「本当に失望した。会話が下等だ。演技は悪すぎるというほどではないが、映画は原作ほどには良くなかった」と語った。

(時事通信) - 5月17日14時8分更新
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HOT MENU - Stardust Revue

「HOT MENU」-スターダスト☆レビューのデビュー25周年のベスト版。

偶然久しぶりに聞いた「トワイライト・アヴェニュー」に感動して彼らの最新アルバムを買ってしまった。

そもそも私とスタレビの出会いは中学生のとき。
3rdアルバム「To You」からのファンだ。社会人になってからは聞く機会も減ってしまったが、中学高校のときは完全にはまっていた。

確か大阪MBSの深夜ラジオ「ヤングタウン」という番組の金曜日の後半でボーカルの根本要がDJをやっていたが、そんな思い出までもよみがえり、懐かしさのあまり再度スタレビにはまっている今日この頃。

確か当時は世間では全然有名でなかったけど(今も?)、小さなライブハウスの握手会にも行ってたなあ。

確か初代いいとも青年隊の持ち歌もスタレビ作詞作曲のはず。

「今夜だけきっと」がヒットしたときには、やっとブレイクかとも思ったが、それほどでもなく、メディアに出る機会も再び減っていった。

ここ最近はスタレビを聞くこともなかったが、その間にも色々活動を広げていたみたいだ。
このアルバムにも大泉洋やCHAGE&ASKAとのコラボ曲もフィーチャーされている。

4曲目の「AVERAGE YELLOW BAND」(平均的な日本のバンド)は自分たちのことを揶揄して作った曲だが、こんなことまでもPOPな曲にして歌い飛ばしてしまうところが彼ららしい。
(この曲を歌うときはいつもライブは盛り上がるのだそうだ。)

また、久しぶりにライブに行きたくなってきた。


あと、くどいけど「トワイライト・アヴェニュー」は永遠の名曲です。
このアルバムにも入っているア・カペラではなく、オリジナルを薦めます。

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アンダーワールド:エボルーション ★★★☆☆

「アンダーワールド」の続編。

私は第一作目は見ていない。

前作を見ている方がより楽しめると思わせる作り方の映画だ。だからと言って面白くなかったわけではない。

よく練られた世界観で、思わずその中に引き込まれてしまう。この世界観をよりよく理解するためにも、これは前作も見なければと思わせられる。


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疾走 ★★★*☆

『疾走』 重松 清著、角川書店、2005

『嫌われ松子の一生』の松子のように、不要なブライドやエゴが邪魔して人生を堕落させるのではなく、周りの環境からあまりにもすんなりと身動きの取れない袋小路に追い詰められる過程が主人公にとってあまりにも悲劇。


言葉を失う。
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ワイルド・ソウル ★★★*☆

『ワイルド・ソウル』 垣根 涼介著、幻冬舎、2006

大藪春彦賞、吉川英治文学賞、日本推理作家協会賞をトリプル受賞した作品。

3賞受賞作品というのはやはり伊達ではない。

最後までほぼ一気に読んでしまった。

貴子の描写が少女漫画チックだったのが少し残念だったが、物語の疾走感と読後の爽快感がすばらしい。


日本政府の失政である戦後のブラジルへの移民政策を起点にした物語であるが、従来の欧米追従から日本ナショナリズムへの揺り返しが来つつある今、極端から極端へ走ることなく、自分たちのやってきたことを冷静に振り返りつつ日本の国のありようを確立していければ、などと思う。



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ヒストリアン・Ⅰ&Ⅱ ★☆☆☆☆

『ヒストリアン・Ⅰ&Ⅱ』 エリザベス・コストヴァ著、 高柳 素子訳、 日本放送出版協会、2006


物語としてはぜんぜん面白くない。


あまりにも冗長なⅠを読み終えた時点でⅡを読むのをやめようかとも思ったが、以前読んだ『荊の城』の例もあるので期待して読み続けた。
ところが、何も起こることなくそのまま終わってしまった。

Ⅱの後半に差し掛かったところでふと「きっとこれは超大作となる作品の序章なのだ。だから、上下巻ではなくⅠ・Ⅱとなっているのだ。最終的にはⅦやⅧくらいまでいく大作なのではないか」と思ってしまうほどの単調さだった。

中欧の中世史やオスマン・トルコ史に興味のある人なら多少は興味を持って読めるのかもしれない。




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手塚治虫記念館

手塚治虫記念館。
花のみちを抜けたところにある。

内容は正直パッとしないが、手塚治虫直筆の原稿が数多く展示されているので、熱狂的なファンにはお勧め。





建物の正面には火の鳥の像。












手塚治虫の出身地である宝塚市は、晩年の作品「アドルフに告ぐ」でも触れられているようにそもそもは小さな温泉町だ。

市立温泉を始め周囲には温泉旅館、ホテルがひしめくが、近年では一歩はずれると閑静な高級住宅街が広がる。




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花のみち~宝塚大劇場

花のみち
宝塚駅から宝塚大劇場へつながる道。左右には宝塚歌劇関連の店が点在する。







宝塚大劇場









小林一三胸像
阪急・東宝グループの創設者小林翁の胸像が大劇場前にある。宝塚音楽学校の創立者でもある。







花のみちにある時計。









駅前のみやげ物屋。
ピンクと紫に彩られた炭酸せんべい等、いかにも宝塚チック。
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