私が見た映画ランキング2017

私が2017年、劇場で見た81本の映画をまとめました。
トップ10のみランキング形式です。
また、今振り返ると見た直後の評価の基準が結構ブレているので、そこは改めてレべリングし直しました。

基本的には、以下のような考え方。星の中の並び順には意味はありません。
★★★★★・・・傑作。DVD買って何度も見ようと思える作品。(BEST10は略)
★★★★☆・・・面白い。お勧め。(BEST10は略)
★★★☆☆・・・普通。多少引っかかるところはあるが、無視できる。
★★☆☆☆・・・引っかかるところがちょっと多すぎる。つまらない。
★☆☆☆☆・・・全然面白くない。
*・・・★半分(今回は使用せず、上記区分に振り分けた。)


1. T2 トレインスポッティング
T2T2T2T22220年ぶりに再集結する4人。

みんな何も変わっていなかった。

既成の価値観に反抗した若者。

どんな時代にもいる若者たちの姿だったが、そこから何も変わらないでいると悲惨な未来が待っている。

努力せずに楽して儲けようとか、他人の金をいかにくすねるか考えてたりとか、そんなこと未だにやっているようでは未来はないんだと。

ただ、マークはオランダで企業に勤めて多少の努力をしたが、うまくいかずに弾かれてしまった。

努力しても結果が伴わなければ同じなのだが、スパッドのように人とは違う才能を基に努力すること、ベグビーのように子供が真面目に生きることができればそんな流れも断ち切れる光が見えるのかもしれない。

ヨーロッパでも、いわゆる勝ち組は、特別な才能がないのであれば、大学を出て企業に入って安定した収入を得て子供にも高等教育を受けさせること。

そんなこと分かっていても出来なかったのがこの4人。

世間体は酷いのかもしれないが、自分らしく生きていく彼らに人間らしさを垣間見た気がする。


2. ダンケルク
ダンケルク陸海空の3つのシーンを3つの時間軸で追いながら最後の救出劇の一点へと流れ込む構成が秀逸。

しかも、それぞれのシーンが実写メインの美しい映像でつづられている。

フランスの海岸線、ダンケルクでドイツ軍に追い詰められた英仏軍の脱出劇だが、民間のイギリス船までも自らの意思で兵士の救出に参加している。

民間船らによる兵士の救出劇をメインに描くと、セリフや注意書きでその背景説明にたくさんの言葉や映像が使われたのかもしれない。

ところが、この映画ではほとんど説明的セリフの無い日常的なシーンを3つの視点で3つの時間軸からひたすら描くことで、まるでその場にいるかにいるかのような臨場感をもって物語を伝えることに成功している。


3. 夜は短し歩けよ乙女
夜は短し歩けよ乙女CGアニメがメインとなり、昨今主流の実写にいかに映像を近づけるかという流れと全くの対極にあるアニメ映画だ。

怒涛のようにあふれ出る様々な映像表現は息をつく間もない。

一時間半ほどの比較的短い作品だが、アニメの映像表現は無限だということに改めて気づかせてくれる至福の時間だった。









4. モアナと伝説の海
モアナと伝説の海ポリネシアらしき様式さえもうまく取り入れて映画を作ってしまうところはさすがディズニーと唸らずにはいれない。

さらに驚いたのは、プリンセスが主役ながら、プリンスは出てこない恋愛要素の無い物語になっていること。

それどころか冒険アクション映画になっている。

ベースとなっていると思われる映画はあろうことか「マッドマックス 怒りのデスロード」。







5. はじまりへの旅
はじまりへの旅文明から遠く隔たれた山奥で、思想家ノーム・チョムスキーの影響のもと暮らすある家族の物語。

子供たちの母親の死をきっかけに山を下りて町へ向かうところから話は進む。

親類の子供たちとの対比で教育の在り方を改めて考えさせられると同時に、この家族の生き方が現代で必ずしもベストではないということも提示する。

現代生活の一見不条理とも思える慣習にしばられた生活は最良の生き方なのか。

原始人のような生活も正しい考えの下に行えば人類はもっと幸福になれるのか。

少なくともこの選択肢には答えはないことは明確なのだ。


6. 女神の見えざる手
女神の見えざる手大手ロビー・ファームで辣腕をふるっていたロビイスト、エリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)は、ある日、銃所持擁護派を後押しする案件のオファーを受ける。

ところが彼女はその案件を断り、部下を引き抜いて銃規制派を後押ししている小さなファームに移ることを決断する。。。

ジェシカ・チャステインは男性優位の業界でも媚びず甘えず、強靭な精神で職務を全うしようとする女性を見事に演じている。

相手の裏をかく戦術と味方までも騙してしまう強烈なやり口の連発に唸らされる。

”こういう時は最終的にこうなってダメになる”といった定番のあきらめパターンも、そこで終わらせずにさらに一歩先を行くしたたかさに舌を巻く。

最初から最後までダレることなく圧倒されっぱなしの久々に痛快な映画だった。


7. わたしは、ダニエル・ブレイク
ダニエルブレイク切り捨てられていくイギリスの貧困層。

ダニエル・ブレイクは、誰にも迷惑もかけず、税金もきちんと納めて生きてきた。

大工としての技術もあるが、病気をきっかけに医師から働くことを止められてしまう。

国の援助を求めて手続きを行おうとするが、役所はひたすら無意味な対応に終始する。

福祉とはそもそも何だったかと考えざるを得なくなる。

淡々とした描写だけに、真面目に生きてきた彼らの切迫感がストレートに心に響いてくる。


第69回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品。



8. ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ
ファウンダー家族で楽しめるファストフード元祖、マクドナルドの創業者の物語。

これだけ世界中で受け入れられていながら、彼がアップルのスティーブ・ジョブズのような有名人でない理由がよく分かる。

映画では現実のビジネスのいやらしい部分をこれでもかと突きつけられる。

これぞアメリカ資本主義と言ってしまえばそれまでだが、いわゆる「アメリカン・ドリーム」として啓蒙されてきたものとは全く異なる物語がそこにある。

ケーススタディの例として研究されつくしているだろうから、もう彼のような人物は出ないだろうけど、様々な示唆に富んだ作品。



9. パッセンジャー
パッセンジャー地球から睡眠状態で120年をかけて移住地へ移動する途中、出発から30年しかたっていない時点で宇宙船はトラブルに見舞われ、たった一人のエンジニアが目を覚ましてしまう。

先に死んでしまう知人友人を残して新天地へ向かうのはどういう気持ちだろうか。

移住自体、ほとんど生まれ変わりのような行為だ。

作家のオーロラは1年だけ移住地で暮らし、その後241年後の地球に戻って本を書くつもりだと言っていたから、地球では人間がもう住めなくなったわけでもなさそうだ。

睡眠技術が飛躍的に発達すると、従来の人間の一生という概念も大きく変わってしまうのは興味深かった。




10. KUBO/クボ 二本の弦の秘密
KUBOフィギュアを使用したストップモーションアニメということで話題を呼んでいるようだが、本編は背景などCGも併せて使用されており、両者が合わさった独特の世界観が表現されている。

そのような技術的な側面を別にして、伝統的な日本文化の取り入れ方や日本人的な思考の応用の仕方に惹かれてしまう。

日本人では描写するのが不得意な精神疾病の兆候や記憶の曖昧さの取り扱いうまさにハッとさせられる一方、日本人でしか思いつかないような描写の融合に魅了される。








★★★★☆
怪物はささやく
ゴールド/金塊の行方
22年目の告白-私が殺人犯です-
カフェ・ソサエティ
君の膵臓をたべたい
ノクターナル・アニマルズ
彼女がその名を知らない鳥たち
バーニング・オーシャン
あゝ、荒野 前篇
ローサは密告された
ブレードランナー ファイナル・カット

★★★☆☆
マンチェスター・バイ・ザ・シー
ベイビー・ドライバー
マイティ・ソー バトルロイヤル
三度目の殺人
パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊
ユリゴコロ
GODZILLA 怪獣惑星
ブレードランナー 2049
沈黙 -サイレンス-
メッセージ
ワイルド・スピード ICE BREAK
否定と肯定
愚行録
20センチュリー・ウーマン
新感染 ファイナル・エクスプレス
ムーンライト
3月のライオン 後編
LION/ライオン ~25年目のただいま~
LOGAN/ローガン
あゝ、荒野 後篇
エイリアン:コヴェナント
エル ELLE
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
キングコング:髑髏島の巨神
ゲット・アウト
ザ・マミー/呪われた砂漠の王女
ドクター・ストレンジ
ドリーム
ドント・ブリーズ
ハクソー・リッジ
パトリオット・デイ
マリアンヌ
ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち
ライフ
ローガン・ラッキー
ワンダーウーマン
関ケ原
スター・ウォーズ/最後のジェダイ

追憶
夜明けの祈り
オリエント急行殺人事件
スパイダーマン:ホームカミング
セールスマン
散歩する侵略者
夜明け告げるルーのうた

★★☆☆☆
ラ・ラ・ランド
ダイ・ビューティフル
ジャスティス・リーグ
SING
グレイン
ゴースト・イン・ザ・シェル
IT/イット “それ”が見えたら、終わり。
アウトレイジ 最終章
アサシン クリード
ザ・コンサルタント
バリー・シール
劇場版 ソードアート・オンライン ―オーディナル・スケール―
美女と野獣

★☆☆☆☆
東京喰種 トーキョーグール


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2017年上半期映画ベスト10

2017年上半期、自分が見て面白かった映画。

#2017年上半期映画ベスト10
①T2 トレインスポッティング
②夜は短し歩けよ乙女
③モアナと伝説の海
④はじまりへの旅
⑤わたしは、ダニエル・ブレイク
⑥怪物はささやく
⑦ゴールド/金塊の行方
⑧パッセンジャー
⑨カフェ・ソサエティ
⑩22年目の告白-私が殺人犯です-
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2017上半期50

①96年の「トレインスポッティング」から20年ぶりの続編。この20年間いろいろと傷つきながら生きてきた自分たちにしてみれば深く胸に突き刺さることが多い。

②昨今のいかに実写に近づけるかを追及しているCGアニメとは全くの逆位置の映画。アニメは自由だ!表現は無限だ!と嬉しくなる。この湯浅政明監督が「夜明け告げるルーのうた」で賞を取っていたが、そっちは自分はノれなかった。

③②とは対極の映像の、完成度の高いディズニーアニメ。女の子が主人公だが、恋愛要素のないアドベンチャー作品になっているところがかえって新鮮。

④過去から問われ続けている人間の生き方がテーマだがそこに答えはなく、ただ家族愛の大切さを問うところが心にしみる。

⑤EU離脱に至るイギリスの問題点の一部を垣間見る。多様化社会の生み出す格差社会。IT化は社会の不平等を是正させる一方、情報弱者を排除する道具としてもいまだに使用されている。

⑥やはりフェリシティ・ジョーンズがいい。ちゃんとした文学的な寓話です。

⑦マシュー・マコノヒーがいい。大きな儲け話はすべて投資市場が整備されていて、他人のもうけ話をかすめ取ろうとする輩たちの仕組みが出来上がっている。今更ながらアメリカの資本主義の仕組みに改めて驚嘆する。

⑧一見チャラそうな映画だが、時間の概念の扱い方にハッとさせられる。

⑨成功を夢見る男女のタラレバ話は「ラ・ラ・ランド」と似たコンセプトだが、自分はこっちの方が好き。ウッディ・アレン監督作品。

⑩細かい突っ込みどころは満載だが、最後まで途切れない緊張感に圧倒される。


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私が見た映画ランキング2016

私が2016年、劇場で見た90本の映画をまとめました。
トップ10のみランキング形式です。
また、今振り返ると見た直後の評価の基準が結構ブレているので、そこは改めてレべリングし直しました。

基本的には、以下のような考え方。星の中の並び順には意味はありません。
★★★★★・・・傑作。DVD買って何度も見ようと思える作品。(BEST10は略)
★★★★☆・・・面白い。お勧め。(BEST10は略)
★★★☆☆・・・普通。多少引っかかるところはあるが、無視できる。
★★☆☆☆・・・引っかかるところがちょっと多すぎる。つまらない。
★☆☆☆☆・・・全然面白くない。
*・・・★半分(今回は使用せず、上記区分に振り分けた。)


1. FAKE
FAKE2014年にゴーストライター騒動で話題になった作曲家の佐村河内守氏を追ったドキュメンタリ。

当時いかにマスコミに視聴者が踊らされていたかがよく分かる。

この騒動の時の自分の印象は単に佐村河内氏の卑劣さだけが印象に残ったというものだった。

この映画も判断を示すことは避けているので見たままを受け止めるしかないが、自分もマスコミに踊らされていたのかもしれないと思ったのは事実だ。






2. 海よりもまだ深く
海よりもまだ深く「海よりも深い母の愛」という言葉があるが、おそらく監督は母の愛と同じくらいもしくはそれ以上に父の愛も深いのだと言いたかったのだろう。

阿部寛演じる良多を軸に父性が大きなテーマとなって、物語は進んでいく。

亡き父が良多と良多の母の淑子(樹木希林)に与えた影響と、良多が息子の真悟(吉澤太陽)に与える影響が同じなところが面白い。

意思がなくても親子であるというだけで似ていると言われるが、似るまいと思っても似てしまうのが親子。

夢見た未来とちがう今を生きる大人たちも、知らず知らず親のように生きている。

映画を通じて物語のわき役的な存在の淑子だが、その母としての愛の深さにもドキリとさせられる。


3. シン・ゴジラ
シンゴジラ柳田理科雄+エヴァンゲリオンのテイストで、3.11東日本大震災が東京で起きたらどうなるかシミュレーションをやってみた映画。

自分は好き。

すべてが斬新というわけではなく、どこかしら微妙な既視感のあるエピソード群の集積という気がするが、タイミングがいいのか陳腐には感じない。

このタイミングだからこその映画であり、そういう意味で今年見ておくべき映画だ。






4. レヴェナント:蘇えりし者
レヴェナント一体どうやって撮ったんだろう?CGなんだろうけど、それにしてもあまりにもリアル。。。

ずっとそう思いながら見てしまった。

ディカプリオが本作で初のアカデミー賞主演男優賞受賞だが、この映画の成功は、彼の演技がよかったというよりは演出と撮影の勝利だと思う。

映画は、荘厳で過酷なアメリカの大自然が圧倒的だ。

これまでならフェイドアウトしたり、あえて見せないような残酷なシーンも普通にそのまま見せていて、当時の死生観までが垣間見れる。




5. 君の名は。
君の名は。公開2日目に見たが、ここまでの大ヒットになるとは思わなかった。

美しい絵、現代の日本、どこにでもいるような主人公たちをミュージック・ビデオのようにして見せている。

理屈っぽい部分もあるが、感じる映画。

核が分裂したすい星と、夢と現実で入れ替わる二人。

一体でありながら同じではない、同じでありながら一体ではない、陰と陽のような両者。

一心同体(と同然)だった自分の一部が失われても、人は忘却して何事もなかったかのように時間は過ぎるが、言葉にならない何かが心に浮かび上がる。

誰しもが持つ言葉にならない衝動を刺激されたような気がして、心動かされずにいられなかった。



6. 永い言い訳
永い言い訳四季の移り変わりの描写が美しく画面構成の絵柄の色取りも鮮やかだ。

出演者の中では特に子役の女の子がよかった。

父性がテーマになっているが、女性監督による女性視点が冷徹であり、温和でもある。

親としての側面だけでなく、男としての側面もきちんと描いて立体的にしているところはさすがだ。







7. キャロル
キャロル緻密な映画だ。

男女の愛は、生殖、生活、金銭とつながりやすいので純愛ではない。

本当の愛は同性の愛でのみ成立するという説がある。

一方、最上の愛と言われる「無償の愛」とは親から子供に与えられるものがその典型だと言われる。

キャロルはひたすら純愛を求める人で、離婚により愛娘と引き裂かれようとするときに、ずっとこだわり続けた愛娘の親権を面会の権利に置き換えると言い出したのも娘にそっくりなテレーズと出会ったからだろう。

テレーズの小さな頃の写真を見るシーン、テレーズに「天から降りてきた」テレーズと話しかけることからも明白だ。

キャロルは、結局は自分の無償の愛の受け取り手を探していて、その愛は生殖や社会的なしがらみのある男女の愛ではなく、純愛である必要があったのだろう。

カンヌで女優賞受賞のルーニー・マーラもいいが、何よりケイト・ブランシェットの演技に圧倒された。


8. 帰ってきたヒトラー
帰ってきたヒトラー途中からどこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションかわからなくなるドイツ映画。

それだけタイムリーな映画ともいえると思う。

今のドイツが難民受け入れに積極的なのはホロコーストの歴史があるからだと言われている。

一方で移民受け入れについて最近は自国民が職を移民に奪われていることからも国民たちの間にフラストレーションが高まっているとも言われている。

そんな状況のドイツになんとあの人が帰ってきてしまうという映画なのだが、よくドイツで製作、上映が行われたものだと感心してしまう。

見ていて参ったのは、路上に撮影に行くところだ。

町の一般者たちの反応がドキュメンタリのようだが、本当にそうだろうか。

原作本のある映画なので演出なのか何とも判断がつかないところが厄介だ。

ネオナチの党員に問答を吹っ掛けたり等たとえフィクションだとしても本当にいいのかと思ってしまうシーンのオンパレードに驚く。


9. 幸せなひとりぼっち
幸せなひとりぼっちオーヴェという偏屈なスウェーデン男の一生を描いている。

愛する妻に先立たれながらも43年間勤めあげた鉄道会社を解雇されると、オーヴェは妻の後を追おうとするが、隣に中東から引っ越してきた家族の騒動に巻き込まれていく。

冷静に分析してしまうと、「フォレスト・ガンプ」のスウェーデン版で、SAAB対VOLVOのようなスウェーデン特有のエピソードも多い。

早く妻のもとへ行きたいと願うオーヴェだが、生きることの素晴らしさが逆に浮かび上がってくる描写展開に感動する。







10. アイアムアヒーロー
アイアムアヒーロー見る前はちょっとナメてたけど、途中からあまりのすさまじさに笑いがこみあげてきた。

古典的名作「ゾンビ」のモチーフを使ったシーンも多かったが、日本でもここまでリアルにゾンビ映画を製作できたことに感動。

マニアックなスプラッタ映画なら何年も前から日本でもあったが、このキャスティングで撮っていることと、何よりも、グロいだけでなく、きちんと見るものを怖がらせているところが大きな違いだろう。

映画序盤のワンカットで見せた町のパニック映像は特筆もの。

そしてラストも、元祖「ゾンビ」ではヘリで脱出でだったが、本作では正面からの徹底抗戦!

文字通りアイアムアヒーローとなるところにこそ、この映画にしかない凄みがある。

★★★★☆
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
ちはやふる -上の句-
ジャック・リーチャー NEVER GO BACK
怒り
ヒメアノ~ル
日本で一番悪い奴ら
マネー・ショート 華麗なる大逆転
シビル・ウォー
怒り
ケンとカズ
狂った果実 (*)
シチズンフォー スノーデンの暴露
ブルックリン
Love 3D


★★★☆☆
ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
スーサイド・スクワッド
007 スペクター
クリード チャンプを継ぐ男
ブリッジ・オブ・スパイ
淵に立つ
ヒトラーの忘れもの
ザ・ウォーク
ズートピア
デッドプール
GANTZ:O
トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
ディストラクション・ベイビーズ
セトウツミ
14の夜
インデペンデンス・デイ:リサージェンス
サウルの息子
ディーパンの闘い
オマールの壁
スポットライト 世紀のスクープ
ルーム
インフェルノ
ジェイソン・ボーン
ハドソン川の奇跡
コロニア
風に濡れた女
マネーモンスター
リリーのすべて
ヘイトフル・エイト
スティーブ・ジョブズ
ピンクとグレー
人間の値打ち
聖の青春
レッドタートル ある島の物語
ファインディング・ドリー
疑惑のチャンピオン
ライト/オフ


★★☆☆☆
エクス・マキナ
ヘイル、シーザー
女が眠る時
オデッセイ
残穢【ざんえ】 ‐住んではいけない部屋‐
クリムゾン・ピーク
聲の形
ゴーストバスターズ
X-MEN:アポカリプス
アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅
マダム・フローレンス! 夢見るふたり
世界の果てまでヒャッハー!
ジムノペディに乱れる
SCOOP!
シュガー・ブルース 家族で砂糖をやめたわけ
死霊館 エンフィールド事件
スター・トレック BEYOND
デスノート Light up the NEW world
ミュージアム
マイケル・ムーアの世界侵略のススメ
64-ロクヨン-前編
殿、利息でござる
ちはやふる -下の句-
家族はつらいよ
僕だけがいない街
X-ミッション

★☆☆☆☆
64-ロクヨン-後編



(*) 初公開は2015年以前の作品

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私が見た映画ランキング2015

私が2015年、劇場で見た72本の映画をまとめました。
トップ10のみランキング形式です。
また、今振り返ると見た直後の評価の基準が結構ブレているので、そこは改めてレべリングし直しました。

基本的には、以下のような考え方。星の中の並び順には意味はありません。
★★★★★・・・傑作。DVD買って何度も見ようと思える作品。(BEST10は略)
★★★★☆・・・面白い。お勧め。(BEST10は略)
★★★☆☆・・・普通。多少引っかかるところはあるが、無視できる。
★★☆☆☆・・・引っかかるところがちょっと多すぎる。
★☆☆☆☆・・・全然面白くない。
*・・・★半分(今回は使用せず、上記区分に振り分けた。)


★★★★★
1. 百円の恋
百円の恋
前半のぶよぶよに脂肪をまとった体から、後半の俊敏に体を動かすボクサーへの変貌は見事しか言いようがない。

ニートで長年生活してきた一子があることをキッカケに生き方を変えるさまを全身全霊をもって演じる姿はずっしりと胸に響いてきました。


脚本賞「松田優作賞」第1回グランプリ受賞作品。
第27回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門作品賞を受賞。
第9回JAPAN CUTS第4回CUT ABOVE賞 for Outstanding Performance in Film受賞
第19回プチョン国際ファンタスティック映画祭NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)受賞
キノタヨ映画祭会長特別賞受賞。



2. ザ・トライブ
ザ・トライブ
2015年最大の衝撃かもしれない。

地上にある全くの別世界。実在する未知の種族。

セリフなし。音楽なし。カメラはほとんど固定で長回し。

たった36カットで成り立っている映画。

ほとんど音のない世界ながら、思わず映画の世界に引き込まれた。

セリフのない状態で理解できるのか不安でもあったが、そんなものは杞憂だった。

それどころか、音の世界でしか成り立たない展開に衝撃を受ける。


第67回カンヌ国際映画祭で批評家週間グランプリ受賞



3. ホドロフスキーのDUNE (*)
ホドロフスキーのDUNE
鬼才ホドロフスキーが監督三作目として準備していたSF大作「DUNE」。

フランスの漫画家メビウスに詳細な絵コンテを作らせ、HRギーガーにデザイン画を描かせた。

サルバトール・ダリ、ミック・ジャガー、オーソン・ウェルズらにも出演の了承を取り付け、もう、まさにそのまま撮影するだけの状態になっていながら制作中止に追い込まれるが、各映画会社に持ちこんだ絵コンテとデザイン画はその後のSF映画に多大な影響を与える。

ここまでは、機会あるたびにあちこちで語られてきた伝説で、コアなSFファン、映画ファンの間では有名な話だ。

それをホドロフスキー自ら語り、最終的にデビッド・リンチ監督によって映画化されたエピソードまで語ってくれる。

ホドロフスキーの才能/狂気をこれでもかと見せつけられるドキュメンタリだ。

SF映画ファン、クリエイターなら必見の作品。




4. 博士と彼女のセオリー
MADMAX 怒りのデスロード
主人公2人の演技、画面の構図、色彩、美しい旋律の音楽 ... すべて自分好みの映画で素晴らしかった。

エディ・レッドメインは納得のアカデミー賞主演男優賞受賞。

フェリシティ・ジョーンズはアカデミー賞ノミネートどまりだったが、その存在感は映画の中で輝いていた。

学生時代に発症して余命2年と宣告されながら、まだ70歳を超えてなお存命のホーキング博士の半生をここまで生々しく描いていることには驚いた。

天才的な頭脳に反してあくまでも人間臭い一面には驚きを隠せない。


5. 駆込み女と駆出し男
駆け込み女と駆け出し男
宣伝の仕方が良くない。

大泉洋のドタバタ時代劇のような印象を与えてしまうが、けしてコメディではない。

原田眞人監督の画面構成のつくりかたは相変わらず素晴らしく、どのシーンも思わず見とれてしまう。

季節感を前面に出した日本の原風景を想起させる風景の描き方は本当に「素敵」だ。

単なる愛憎まみれの人情劇にとどまらず、政治的・時代的背景が影を落とす予想外のスケールの大きさにも驚かされる。


★★★★☆
6. ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
ローグネイション
今回のミッションは誰が聞いても不可能とわかるミッションのオンパレードで、それを見事にこなしていくさまが心地よかった。

シンプルで分かりやすいけど、退屈でもない、見事なコナレ感で何も考えずに楽しんで観ていられるというのは素晴らしい。












7. 映画 ビリギャル 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話
ビリギャル 映画 1
ストーリーは原作本のタイトルそのままでサプライズはないが、素直に感動できる映画になっている。

単なる孤独な少女の受験物語ではなく、夫婦関係、親子関係、兄弟関係を描いた家族再生の物語。

有村架純の、作り笑顔も嫌味にならない好演に好感。








8. イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
帰来 Coming home 妻への帰郷
第二次世界大戦下での暗号エニグマ解読のサスペンスだけではない。

コンピュータの原型チューリングマシンの開発者、チューリングの伝記映画と一言では済ませられない壮絶な彼の人生に胸を締め付けられる。

戦争という特殊な時代背景に翻弄され、生きている間は自分の功績も評価されることなく非業の死を迎えた彼の生涯にやりきれなさを覚える。

ベネディクト・カンバーバッチは、変人チューリングをいかにも変人らしく演じるとともに、その裏に秘められた孤独感を見事に演じている。

革命的な出来事は多数の凡人が束になって起こすのではなく、一人の天才が引き起こすことの好例でもあるように思えた。



9. バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
Birdman バードマン
話題の長回し撮影はいうまでもなく、時折差し込まれる美しい構図の映像にも心を奪われる。

全編流れるドラムの音楽も印象的だ。

アメリカのショービズ界を皮肉るようなセリフが満載なのもアカデミー賞受けが良かったかもしれない。


And did you get what you wanted from this life, even so?
I did.
And what did you want?
To call myself beloved, to feel myself beloved on the earth.

たとえそれでも、君は思うのか、この人生における望みは果たしたと?
果たしたとも。
それで、君はいったい何を望んだのだ?
それは自らを愛されるものと呼ぶこと、そして自らをこの世界にあって愛されるものと感じること。

(Raymond Carver, Late Fragment)



10. セッション
セッション Whiplash
息をすることも忘れて見入ってしまう。

本作でアカデミー賞を受賞したJKシモンズの鬼教官ぶりに注目があつまっているが、主演のマイルズあってこそだ。

むしろ、マイルズの熱演に圧倒されると言った方がいいかもしれない。

追い詰められたマイルズのイカレっぷりも相当なものだった。

イカレポンチ同士のキチガイじみたバトルはほとんどホラー!(笑)

ラストはずっと腹筋に力が入りっぱなしだった。


★★★★☆
ソロモンの偽証 前篇・事件
マッドマックス 怒りのデス・ロード
この国の空
恋人たち
セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター
ターミネーター:新起動/ジェニシス
フォックスキャッチャー
アメリカン・スナイパー
黄金のアデーレ 名画の帰還
コードネーム U.N.C.L.E.
妻への家路
NISE
デヴィッド・ボウイ・イズ
ビッグ・アイズ
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

★★★☆☆
スター・ウォーズ/フォースの覚醒
テッド2
日本のいちばん長い日
マダムマロリーと魔法のスパイス
リザとキツネと恋する死者たち
忘れないと誓ったぼくがいた
新宿スワン
ジュラシック・ワールド
キングスマン
ナイトクローラー
天空の蜂
野火
バケモノの子
エクソダス:神と王
Mommy/マミー
ソロモンの偽証 後篇・裁判
イントゥ・ザ・ウッズ
リアリティのダンス (*)
シェフ 三ツ星フードトラック始めました
ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男
寄生獣 完結編
グリーン・インフェルノ
ジュピター
おみおくりの作法
みんなエスパーだよ
さよなら歌舞伎町
繕い断つ人


★★☆☆☆
チャイルド44 森に消えた子供たち
アリスのままで
百日紅~Miss HOKUSAI~
はじまりのうた
ベイマックス
みんなのアムステルダム国立美術館へ
ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲
起終点駅 ターミナル
ジョン・ウィック
バクマン。
カルフォルニア・ダウン
Mr.タスク
ラブ&ピース
Zアイラインド
映画 暗殺教室
味園ユニバース

★☆☆☆☆
心が叫びたがっているんだ
人生スイッチ
ストレイヤーズ・クロニクル
フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ (R18+ヴァージョン)
劇場版 BiSキャノンボール 2014


(*) 初公開は2014年以前の作品

テーマ: 心に残る映画 | ジャンル: 映画

2014年度日本インターネット映画大賞外国映画部門

巷のブロガーで流行っている(?)日本インターネット映画大賞の2014年度外国映画投票に応募してみる。
自分のランキングと微妙に辻褄が合わないなんてツッコミはなしで。

[作品賞投票ルール(抄)]
◾選出作品は3作品以上10作品まで
◾持ち点合計は30点
◾1作品に投票できる最大点数は10点まで
◾音楽賞は作品名で投票
◾以上のルール満たさない場合は賞の一部を無効
『 外国映画用投票テンプレート 』

【作品賞】(3本以上10本まで)
  「アメリカン・ハッスル」  5点
  「アナと雪の女王」  5点
  「 LIFE! 」  5点
  「オール・ユー・ニード・イズ・キル」  5点
  「天才スピヴェット」  5点
  「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」  5点

  
【コメント】
「アメリカン・ハッスル」はアカデミー賞無冠というのが残念でした。「アナ雪」は完成度の高さに驚嘆。「LIFE!」は一歩踏み出す勇気に共感です。「オール~」は脚本の勝利。「スピヴェット」はTSの困った顔が何とも可愛らしくやられてしまいました。「ガーディアンズ~」はシリーズ化に期待です。
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【監督賞】              作品名
   [デヴィッド・O・ラッセル] (「アメリカン・ハッスル」)


【コメント】
サスペンスであり、コメディ、ロマンスでもあるエンターテイメント作品を才能豊かな俳優陣と当時のヒットナンバーを使って華麗に作り上げました。

【主演男優賞】
   [マシュー・マコノヒー] (「ダラス・バイヤーズクラブ」)


【コメント】
   これまでのマシュー・マコノヒー像をすべて覆す変貌ぶりにただひたすら驚嘆。鬼気迫る演技に圧倒されました。

【主演女優賞】
   [ケイト・ブランシェット] (「ブルージャスミン」)


【コメント】
この映画自体、この人に始まりこの人に終わるといった感じですべてをコントロールしてました。

【助演男優賞】
   [ブラッドリー・クーパー] (「アメリカン・ハッスル」)


【コメント】
必死で生きながら見事に嵌められるというちぐはぐな役が見事にハマっていました。

【助演女優賞】
   [パトリシア・アークエット] (「6才のボクが、大人になるまで。」)


【コメント】
子供の成長が映画の主役ですが、子供と表裏一体である母親の人生も見事に浮かび上がらせていると思います。

【ニューフェイスブレイク賞】
   [カイル・キャトレット] (「天才スピヴェット」)


【コメント】
彼の困った表情にノックアウトです。

【音楽賞】
 「アメリカン・ハッスル」


【コメント】
70年代の音楽が映画をもりあげてくれました。
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【私が選ぶ○×賞】
   [私が選ぶ予想外ワーストムービー賞] (「ウルフ・オブ・ウォールストリート」)

【コメント】
ディカプリオがアカデミー賞獲得かと騒がれた作品でしたが、見た瞬間それはありえないと思った映画。

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