エイリアン:コヴェナント ★★★☆☆

Alien Covenant「プロメテウス」の続編にあたるエイリアン・シリーズ最新作。

リドリー・スコットが監督をやっているだけにそこかしこに「エイリアン」とつながるヴィジュアルが散見され、古いファンとしてはうれしかったりする。

前作の「プロメテウス」もこれまでにない斬新なデザインと発想で面白かっただけに期待して見に行った。

ところが、エイリアンに遭遇するまでの展開が素人目にも無能すぎる。

2000人以上の移住者を乗せた船をたまたま見つけた惑星に連れていくなんてどう考えてもあり得ない展開だ。

この船長は半分アンドロイドだったのだろうか。

初めて人類が訪れる星に宇宙服もなく降りていく展開も見ている方をバカにしてないだろうか。

プロメテウスからの流れからすれば、人類の起源、もしくはエイリアンの起源が明らかにされるはずだが、すべてをアンドロイドがつぶしていたことが判明した時点で他のありきたりのSFと同等の作品になってしまった。

そして、”さもありなん”というラスト。

リドリー・スコットが作らなくてもよかった映画ですな。

続編への期待も萎んでしまった。

ちなみに本作の舞台は西暦2104年。

そして「エイリアン」でリプリー(シガニー・ウィーバー)がノストロモ号でエイリアンと初遭遇するのが西暦2124年。

次回作以降でつながっていくんだろうか。

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三度目の殺人 ★★★*☆

三度目の殺人緻密に計算されつくされた脚本に唸らされる。

一見関係のないシーンで語られたセリフがふっと別のシーンで再び繰り返され、人間の存在を問うていく。

物語は二転三転し、重盛(福山雅治)の夢のシーンなど観客を惑わせるが、ストーリーはすごく単純だ。

しかし、全体に横たわるテーマは重く、「生まれてくる価値のない人間がいるか」というこれまで数えきれないほど問われてきたテーマでさえ再構築を試みている。

気になったのは、重盛(福山雅治)の娘と咲江(広瀬すず)の髪形を同じにするのはなぜだろう。

顔の違いには日本人の観客には見分けは付いても、海外だと同じ女の子に見えたのではないだろうか。

ここにも何か目論見が隠されている気がするが、自分には分からなかった。

もしかすると重森に咲江に対して実の娘のような親近感と錯覚を持たせたかったのかもしれないが、機能しているようには見えなかった。

中盤の接見室のシーンは動きがなく、緊張感が途切れがちでそれまでの流れが途絶えたのは残念。

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三隅(役所広司)は「こうすると相手のことがよく分かるんです。」と言いながら接見室のガラス越しに重盛(福山雅治)と掌を合わせる。

すると、三隅は重森に娘がいることを言い当てる。

三隅はいわゆる霊能力があったようだ。

咲江(広瀬すず)は父親と近親相姦の関係にあったことを言及し、自分の父親に対する殺意が三隅に伝わったと言う。

重森は三隅と咲江に肉体関係があったことを前提に咲江の殺意という思いが伝わったものと話を進めるが、咲江は肉体関係には言及していない。

これも肉体関係があったわけではなく、掌を重ねるだけで考えが伝わったのだろう。

終盤、三隅は殺人現場に行っていないと言い出すが、映画の冒頭で殺人を犯す三隅のシーンから始まるように三隅が殺人犯であることは間違いない。

それが咲江の告白で彼女を苦しめないための発言であったのは、やはり間違いなく咲江を三隅の実の娘とダブらせての言動だろう。

これまで親子関係を描き続けてきた是枝監督の父親と娘の関係が裏のテーマとして横たわっているように思う。


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関ケ原 ★★★☆☆

関ケ原日本人なら誰もが知っている関ケ原の合戦。

この戦い自体の映画化は初めてというのは知らなかった。

原田眞人監督の作品ということで楽しみにして行ったが、この人の悪い特徴が出てしまったみたいだ。

セリフが結構聴き取れなかったりするのはこの人の過去の作品でもあった傾向だけど、この映画では方言を武将に話させていることと相まって、何を言っているか分からないシーンが目立った。

しかしながら、その他の部分はTVの時代劇ドラマでは味わえない大迫力と緊張感の連続。

武将たちの熱い思いがこれでもかと伝わってきた。



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ベイビー・ドライバー ★★★*☆

ベイビードライバーどこかで見たことのある要素のごった煮のような映画だけれど、その印象は”新感覚”のカーアクション・ムービー。

一歩間違えは退屈な映画で終わりそうなものだが、やはり監督の手腕が大きいということか。

大物俳優も出演しているが、どうやって説得したんだろうか。

CGなしのカーアクションで車が想像もつかない動きを見せることに驚嘆する。

洋楽とカーアクション好きの人におすすめの映画。

通称ベイビーは過去の過ちから莫大な借金を追うことになり、その借金返済のために犯罪組織のドライバーを続けている。

やがてその借金も返済の時を迎え、犯罪組織とも手を切る時が訪れるが。。。



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新感染 ファイナル・エクスプレス ★★★☆☆

新感染ウィルスによるパンデミックを描いた映画っぽい宣伝もしているようですが、これはゾンビ映画です。

「ワールドウォーZ」のように感染者は走って健常な人間を追ってきます。

それがソウルからプサンへの超高速鉄道内で起きてしまったという物語。

うまく伏線も張って、ラストには少しほろりとさせてくれる佳作です。

「ゾンビ」がなければ、やはり戦争状況の物語でしかこのようなドラマは描けなかったと思うだけに、文明社会の価値観を破壊するゾンビという設定のすごさに改めて感心してしまいます。

今年亡くなったゾンビの生みの親、ジョージ・A・ロメロに改めて敬意を表します。



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エル ELLE ★★★☆☆

ELLEエルポール・ヴァホーヴェン監督の変態映画。

ともすれば、フランス人の一般的な性癖が描かれているのかと誤解しかけるが、この映画のミシェルの周りに変態が集まっていたというだけの話。

主人公のミシェルはある日、自宅で暴漢に襲われ、レイプされる。

そのことをミシェルはあっけらかんと友人に話すのだが、次第にフラッシュバックに悩ませられるようになる。

次第に明らかになるミシェル自身の父親との過去の関係、友人の夫との不倫関係、社内のエロ動画騒ぎ、隣人の男の性癖、女性友人との同性愛志向。。。

あまりにも、ぶっとんだ伏線のオンパレードで正直途中からついていくのが苦しくなった。

相変わらず、ポール・ヴァホーヴェン監督はロックしている。



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ワンダーウーマン ★★★☆☆

ワンダーウマーンその昔、TV放映されていた記憶はあるけど、何度も映画化されているスーパーマンやスパイダーマンとは違って、単独の実写映画化は初めてらしい。

この原作が生まれた時代背景は、女性参政権問題があったようだけれど、今回の映画では全く関係ない。

このヒロイン、そもそも神と人間の半神という設定だったのも今回初めて知った。

活躍する姿も、半裸でいきなり現実世界に現れれば驚くものだがそういうことなら納得もいく。

敵も軍神アレスということで神同士の戦いとなり、かなりスケールの大きなものだ。

主役のイスラエル出身のガル・ガドットは容姿だけでなく力強さも感じる女性でキャラクター見事にはまっている。

フォトジェニックなカットも多いけれど、自分はなぜか眉間のしわが妙に印象に残ってしまった。



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スパイダーマン:ホームカミング ★★*☆☆

カミングホーム「スパイダーマン」というよりは、「アベンジャーズ」のスピンアウトのような体裁の映画。

なので、スパイダーマンの細かいキャラクター設定もセリフで簡単に終わらせて物語に集中している。

「アベンジャーズ」ってマーベル・コミックのヒーローたちの横断映画かと思いきや、今回はコミックとは全く関係ない「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のバードマンまで参戦w。

今後もアベンジャーズ・シリーズに顔を出す気がするのは自分だけだろうか。

ただ、スパイダーマンのCGアニメがショボかったのはがっかり。

学園ロマンスも中途半端。

ラストでグレードアップしたスーツを拒否して、最初にもらったスーツを身に付けるというのは、スパイダーマンはアベンジャーズの一員だけれど、チームを組んで他のメンバーと一緒に活動するわけではないという微妙な立ち位置になるという意味ね。




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東京喰種 トーキョーグール ★*☆☆☆

東京グール
窪田正孝の怪演がすばらしい。

半グールになった主人公が葛藤がありながらも、無意識の内にグールに変容していくさまには思わず引き込まれた。

でも、それだけ。

窪田正孝の無駄遣い。

それ以外がひどすぎる。

CG特撮は一昔前に逆戻り。

クオリティが低いのは作り手も分かっているはずだが、なぜ公開するんだろうか。

この程度のことしか出来ないのであれば、作らない方が日本映画に対する悪影響も無くていいはずだ。

芸能界引退騒動を起こした清水富美加が結構いい役をやっているが、続編が制作されても次には出られないだろうし、制作側からすればヤケクソで公開したのかもね。



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夜明けの祈り ★★★☆☆

夜明けの祈り第二次大戦下、赤十字に修道女が助けを求めて訪れる。

赤十字のフランス人女医マチルドが招かれた場所はポーランドのとある修道院。

ここにいた修道女たちはソ連兵の襲撃を受け、妊娠していることが発覚する。

信仰と現実のはざまに揺れ動く宗教者たちの葛藤は見ている側も身を切られるような思いがする。

上映後、隣の初老の女性二人連れが「戦争はやだね。」とつぶやきながら退席していたのが印象的だった。





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