追憶 ★★★☆☆

追憶木村大作撮影ということで見ました。

で、やっぱりこの人の撮る絵はいいなあと改めて思った次第です。

出演陣も、今の邦画界のエース級が並んでいてその演技合戦も見ていて楽しい。

ただ、脚本がもうちょっとどうにかならんかったもんかと思います。

25年ぶりに出会った3人の男の物語。

25年前の3人のつながりの描写も描き足りない感じで、久しぶりに会ってもそれほどの結びつきの強さがあるのかもピンとこなかった。

この物語は心理的な機微をいかに表現するかというのがポイントだったように思うのだが、この部分があまりにも雑な感じで残念だった。


関連記事

テーマ: 映画レビュー | ジャンル: 映画

はじまりへの旅 ★★★★☆

はじまりへの旅文明から遠く隔たれた山奥で、思想家ノーム・チョムスキーの影響のもと暮らすある家族の物語。

子供たちの母親の死をきっかけに山を下りて町へ向かうところから話は進む。

親類の子供たちとの対比で教育の在り方を改めて考えさせられると同時に、この家族の生き方が現代で必ずしもベストではないということも提示する。

現代生活の一見不条理とも思える慣習にしばられた生活は最良の生き方なのか。

原始人のような生活も正しい考えの下に行えば人類はもっと幸福になれるのか。

少なくともこの選択肢には答えはないことは明確なのだ。


第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門での監督賞受賞作品。


関連記事

テーマ: 映画レビュー | ジャンル: 映画

ワイルド・スピード ICE BREAK ★★★☆☆

ワイルドスピード8こういう映画だから何も考えずに楽しめる。

別に前作を見ていなくても問題なし。

最初から最後までぶっ飛んだカーアクションのオンパレード。

勢いに任せて世界中を車で走り回る。

でも、デッカードがあまりにも簡単にサイファーのいる飛行機になぜか開いている後部ハッチから飛び乗れるってのは勢いが過ぎたんじゃないだろうか。

あと、残念だったのは、カーアクションの見どころのほとんどは予告編で公開済みだったこと。

日本では客を集めるためには見どころを見せることも止む無しという判断だったのだろうか。

確かに自分もトリプルXとワイルドスピードシリーズの違いが判らなくなってきていたし(笑)



関連記事

テーマ: 映画レビュー | ジャンル: 映画

美女と野獣 ★★☆☆☆

B&B野獣のいかにもアニメな表情には興ざめだった。

映画を見ている間ずっと今一つのめりこめず、何が悪いんだろうかと見ながらずっと考えてしまった。

物語自体はシンプルなので、それを膨らませることも必要なはずだけど、うまくいっているようには思えず、中だるみもひどくて退屈だった。

表情だけでなく、野獣の動きの不自然さ、城と村を行ったり来たりで流れが途切れがちだったこと、画面の構図も間延びしていて迫力に欠けていたことが思いつくが、それらを何とか音楽でごまかそうとしていた感じだった。


前評判とのギャップから言えば、「レ・ミゼラブル」(2012)並みのがっかり感。



関連記事

テーマ: 映画レビュー | ジャンル: 映画

バーニング・オーシャン ★★★*☆

バーニングオーシャン実際に起こった海上油田での事故の話。

事実に基づいて事故の一部始終を淡々と追っているのだが、それだけにすごい臨場感だ。

時々挟み込まれるこれから起きる事故への不吉な予兆も物語をうまく盛り上げてくれる。

平たく言うと、事故の再現フィルムなのだが、そのあまりのすさまじさに我を忘れる。

また、海上油田の現場の主任がカート・ラッセルだが、彼の代表作「バックドラフト」での消防士役が否が応にも脳裏をかすめる。





関連記事

テーマ: 映画レビュー | ジャンル: 映画

T2 トレインスポッティング ★★★★☆

トレインスッポッttィング220年ぶりに再集結する4人。

みんな何も変わっていなかった。

既成の価値観に反抗した若者。

どんな時代にもいる若者たちの姿だったが、そこから何も変わらないでいると悲惨な未来が待っている。

努力せずに楽して儲けようとか、他人の金をいかにくすねるか考えてたりとか、そんなこと未だにやっているようでは未来はないんだと。

ただ、マークはオランダで企業に勤めて多少の努力をしたが、うまくいかずに弾かれてしまった。

努力しても結果が伴わなければ同じなのだが、スパッドのように人とは違う才能を基に努力すること、ベグビーのように子供が真面目に生きることができればそんな流れも断ち切れる光が見えるのかもしれない。

ヨーロッパでも、いわゆる勝ち組は、特別な才能がないのであれば、大学を出て企業に入って安定した収入を得て子供にも高等教育を受けさせること。

そんなこと分かっていても出来なかったのがこの4人。

世間体は酷いのかもしれないが、自分らしく生きていく彼らに人間らしさを垣間見た気がする。




関連記事

テーマ: 映画レビュー | ジャンル: 映画

わたしは、ダニエル・ブレイク ★★★*☆

ダニエルブレイク切り捨てられていくイギリスの貧困層。

ダニエル・ブレイクは、誰にも迷惑もかけず、税金もきちんと納めて生きてきた。

大工としての技術もあるが、病気をきっかけに医師から働くことを止められてしまう。

国の援助を求めて手続きを行おうとするが、役所はひたすら無意味な対応に終始する。

福祉とはそもそも何だったかと考えざるを得なくなる。

淡々とした描写だけに、真面目に生きてきた彼らの切迫感がストレートに心に響いてくる。


第69回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品。




関連記事

テーマ: 映画レビュー | ジャンル: 映画

夜は短し歩けよ乙女 ★★★*☆

夜は短し歩けよ乙女CGアニメがメインとなり、昨今主流の実写にいかに映像を近づけるかという流れと全くの対極にあるアニメ映画だ。

怒涛のようにあふれ出る様々な映像表現は息をつく間もない。

一時間半ほどの比較的短い作品だが、アニメの映像表現は無限だということに改めて気づかせてくれる至福の時間だった。

映画は、京都を舞台にした、とある酒好きの乙女と彼女に恋する先輩のある一晩の物語。

先輩はスマホを持っているので時代設定は現代ということは分かるのだが、そこに登場する人たちは生ける化石のようで、場面々々もは大正だか昭和だか平成だか分からない。

古くからの匂いを隠ぺいしてきたかのような、東京とは全く違う京都独特の雰囲気も魅力的だった。

魑魅魍魎の徘徊する魔界都市かのような京都の側面も出てくるが、主人公の乙女が酒に酔って徘徊した一晩の話とも見られる映画だ。

ちなみに、本作品は自分も大好きな傑作アニメ「MIND GAME(マインドゲーム)」の湯浅政明監督による13年ぶりの長編劇場映画で、湯浅監督の新作「夜明け告げるルーのうた」も公開間近だという。


関連記事

テーマ: 映画レビュー | ジャンル: 映画

3月のライオン 後編 ★★★☆☆

後編「3月のライオン 後編」の英題は、”March goes out like a lamb”《3月は子羊のごとく去る》。

有村架純はやっぱりいいなあ。

あと、二階堂晴信のモデルは「聖の青春」のモデルにもなった実在の棋士、村山聖 九段なのは明らかだが、二階堂はとにかく明るい。

羽生名人をモデルにした宗谷冬司は、キャラが全然違うな。









関連記事

テーマ: 映画レビュー | ジャンル: 映画

3月のライオン 前編 ★★★☆☆

前編タイトルの「3月のライオン」の英題は、”March comes in like a lion”。

これは、イギリスのことわざの”March comes in like a lion, and goes out like a lamb.”《3月はライオンのごとく来たりて、子羊のごとく去る》からきているらしい。

3月の始め、天候はしばしば荒れ模様だが、少し辛抱すれば、3月終わりには穏やかな天気に恵まれるという。

将棋の順位戦は6月にはじまり3月まで行われるが、3月の最終局に昇級(降級)をかけた棋士は、文字通り”ライオン”になる。

表向きは分からなくとも勝負に対するそれぞれの棋士の心構えや考えが息の詰まるほどに伝わってくる。

佐々木蔵之介はこの映画で初めていいなと思った。



関連記事

テーマ: 映画レビュー | ジャンル: 映画

Category: 映画