空飛ぶタイヤ ★★★☆☆

空飛ぶタイヤ原作は未読。

でも、三菱自動車のリコール隠しによる事故をモデルにしているということは自明。

下手にモデルになった実際の事故の情報を映画を見る前から知っていたので、先入観をもって見てしまったのはまずかったかも。

運送会社の社長赤松(長瀬智也)が主人公だったが、巨大企業ホープ自動車の不正を暴くにはここでも内部告発を待たなくてはならなかったので、物語は少し散漫な印象だ。

内部告発のパートも、大企業の組織を映画で描くには複雑すぎて、パソコンが丸ごと告発に使われるなど端折った印象が強い。

組織的な犯罪と言いながら、結局役員一人を悪者にして描いているが、実際の事件のような組織的長期的な根深さを感じられない。

実際の事件ではWikipediaにも書かれているだけでも、その内部告発は「品質保証部の更衣室の空きロッカーを調べよ」「本社と岡崎の情報を突合せよ」とあまりにも具体的なもので、ドラマ性を感じさせるだけに映画にその様な生々しさが感じられなかったのは残念だった。



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恋は雨上がりのように ★★★☆☆ 

恋は雨上がりのように
序盤の主人公あきら(小松菜奈)はそもそも恋をしている女子高生に見えない。

(これはなにか裏があって伏線がつながっているんだと勘違いしたが、結局はそんなことは全くなかった)

そこはこの映画のテーマじゃないから目くじら立てる必要はないと言われればそれまでだけれど、重要な要素には違いないので残念だった。

ところどころ細かいところに目が行き届いっていないというか、全体的に緩慢な作りが、ともすればキワモノになってしまうこの映画のテーマとリンクしていい雰囲気を作り出しているような気がする。

結果としてこの辺りが本作のいいところでもあり悪いところにもなっていると思える。



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レディ・プレイヤー1 ★*☆☆☆

redelipureiya-wanじじいがじじいのために作った映画であるかのよう。

そもそも原作が古すぎるのではないだろうか。

それに気づかずに作ってしまったこともアウトだけれど。

2040年代が舞台だが、20世紀末の人間が2010年ごろの未来を想定して作っているようで、今こんな映画を見せられても何の目新しさを感じられない。

バーチャル・リアリティのゲーム世界での謎解きアドベンチャーをやらせておきながら、ラストはアタリ社のTVゲームというのは何かの映画でも使われていたネタじゃなかったかい。


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ラブレス ★★★*☆

raburesu離婚間近の夫婦は二人とも自分のことにしか興味はない。

一人息子の世話は互いに押し付け合い、子供を愛するどころか疎ましく思っている。

両親にどう思われているか知ってしまった子供は失踪してしまう。。。

離婚後の世話を押し付けあった2人もさすがに家出した息子の捜索に乗り出すが、そこに親としての愛はあったのか。

愛というよりは義務感ではなかったか。

警察は事務的な対応ではっきりと手が回らないと言い放つ。

結局、ボランティアの人たちが一番捜索に熱心なのだが、それは愛と呼べるのか。

愛というよりは正義感ではなかったか。

このような事件が起こりながらも、自己愛に走り自分の幸せだけを追求する物語のラストは何ともむなしく感じられた。

ルームランナーで走り始める彼女の姿は、自分だけの利己的な目的を追うという行為は結局何も生みだしはしない、その場で走り続けるだけという象徴であるようにも思えた。



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女は二度決断する ★★★*☆

女は二度決断ダイアン・クルーガーの熱演がすごいと思ったら、この作品でカンヌの主演女優賞を取ってたのね。

納得の存在感だった。

しかしながら、自殺シーンでは下着をつけていたりしたのは違和感を感じた。

カンヌに出すような映画ならここのシーンは服着ないよなあと思うのだが、妙な硬さが引っ掛かった。

事件の背景は何かと思ったらネオナチとは、最近の欧州の右寄り思想の過激な行動が反映されていて、思っていたより現代的でキャッチーなところにも衝撃を受けた。

このようなテーマは今のヨーロッパではいかに深刻なのかもひしひしと伝わってくる。

そういう意味でも今見るべき映画の一つと言えると思う。



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ラッカは静かに虐殺されている ★★★☆☆

ラッカは静かに虐殺シリアの、イスラム国に制圧され首都にされたラッカの現状を描いたドキュメンタリ映画。

報道で闘う市民ジャーナリスト集団「ラッカは静かに虐殺されている(RBSS:Raqqa is Being Slaughtered Silently)」の活動を追ったものだが、あまりにも簡単に人々が殺されていく様子は見るに堪えない。

人命の軽さと死の近さの感覚があまりにも違い過ぎることに驚き、それが日常になっているという現実を感覚的に理解することはあまりにも困難だ。








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ワンダーストラック ★★☆☆☆

ワンダーストラックこの映画を作っている人たちは楽しかったのかもしれないが、見ている側は冗長でつらかった。

ジュリアン・ムーアの二役は混乱を招きかねないように思えた。













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ダンガル きっと、つよくなる ★★★*☆

ダンガル王道のスポコン映画。

しかも、最近、伊調選手の日本レスリング協会パワハラ問題もあって何ともキャッチーなストーリー。

インド国内でレスリングのトップに上り詰めたマハヴィルは息子にレスリングで金メダルを取らせることを夢見るが、自分には娘しか生まれない。

夢をあきらめかけたとき、娘たちにレスリングの才能があることを見出いた彼は男尊女卑の偏見が色濃いインド国内で娘たちにレスリングの金メダルを取らせようと奮起する。

レスリングシーンの臨場感に思わず手に汗を握る。

また、娘たちの等身大の努力する姿が涙ぐましい。

どこにでもいるような典型的な頑固親父がパワハラどころか人権無視の練習でしごき倒しまくるが、こういう映画は日本ではもう作られないのかもなあ。

音楽は”インド映画”ですが、ダンスシーンと歌うシーンはないです。



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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル ★★*☆☆

ジュマンジボードゲームからテレビゲームへとアップデートされたジュマンジです。

一作目ほどのスケールの大きさは感じられなかったかな。

キャラクターごとに得意技と弱点が決まっているのだが、ストーリーが設定にあまりにも忠実すぎやしないかとも思った。

でも、それはボードゲームでも同じことかと思い直した次第。








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素敵なダイナマイトスキャンダル ★★★*☆

素敵なダイナマイト一応、フィクションの注釈は出るが、これはほとんど実話だよねえ。

強烈でした。

写真家の荒木経惟とのコンビで1970年代~80年代に席巻した写真誌『写真時代』を発行した末井氏の半生が描かれている。

それまで無かった新しいジャンルの雑誌ということだったからこそ、これだけのことができたんだろうなあ。

いつも思うけど、最初に物事を始める人はすごいパワーの持ち主で、そのせいかみんなエキセントリック。

前田敦子が奥さん役だが、うまく奥さんを演じていて好感が持てた。

三浦透子という女優さんは初めて見た気がするけどよかったなあ。


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